「引越し業者って、家具や冷蔵庫を人力で建物に運ぶんでしょ?せっかく新しいところに引越すんだから、壁とか床とかにぶつけないでほしいんだけど…」と不安に思っていませんか?

こんにちは。特に新築一戸建ての引越しでは、どんなに厳重な養生がしてあっても、家具・家電製品(特に冷蔵庫)の運び込みで緊張していた、元引越し業者スタッフの管理人です。

この記事では、引越し先(新居・卸地)での家具・冷蔵庫・洗濯機などの運び込み作業の注意点について解説しています。

引越し先(新居・卸地)で、養生作業が終わり、外回り品をトラックから降ろしたら、いよいよ荷物の運び込みが始まります。

まずは、家具・冷蔵庫・洗濯機などの大きな荷物から運び込んで、その後で、ダンボールなどの小型の荷物を運び込みます。

引越し先(新居・卸地)で大型の家具・冷蔵庫を運び込む作業は、特に事故が起こりやすいため、引越し業者の作業には、十分に注意してください。 

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最初に引越し業者と家具・家電製品の設置・配置について打ち合わせをする

OKサインを出す引越し業者男性スタッフ

引越し業者は家具・冷蔵庫・洗濯機の設置場所をすべて確認してから運び込む

家具・冷蔵庫・洗濯機を運び込む前に、引越し業者のスタッフ、特にチームリーダーと、荷物の設置場所について打ち合わせをします。

このときに、すべての家具・冷蔵庫・洗濯機の設置場所を決めてしまいます。

そうすることで、ひとつひとつの家具・冷蔵庫・洗濯機の設置場所を運び込むたびに、いちいちお客さまに確認しなくても済みます。

この段階では、引越し業者は、トラックから家具・冷蔵庫・洗濯機を部屋まで運び込み、仮置きします。

小型の荷物を運び込む前に家具・冷蔵庫の設置場所を確定させる

引越し業者がすべての家具・冷蔵庫・洗濯機をトラックから降ろしたら、家具・冷蔵庫の最終的な設置をします。

もちろん、引越し業者のスタッフは、お客さまとひとつひとつの家具・冷蔵庫の設置・配置を確認しながら、微調整をします。

実は、この微調整では、隣の家具や壁との距離(ある程度離すのかくっつけるのか)、直射日光の当たり方など、意外と決めることはあります。

ですから、引越し業者から質問や指示を求められたときは、ハッキリと答えられるよう、家具・冷蔵庫の設置場所は考えておいてください。

引越し先(新居・卸地)での家具・冷蔵庫の設置場所は「事前に」決めておく

ちなみに、家具・冷蔵庫の設置場所は、引越し先(新居・卸地)で決めてはいけません。こうした設置場所は、引越しの準備の段階で、事前に決めておくものです。

というのも、引越し先(新居・卸地)で、家具や冷蔵庫の設置場所を決めていると、無駄に時間がかかってしまうからです。

また、「ああでもないこうでもない」と家具・冷蔵庫を動かしていると、床・壁や家具・冷蔵庫そのものにキズ・ヘコみ・汚れができてしまいます。

ですから、引越し業者が家具・冷蔵庫を仮置きしてから、1回調整しただけで、設置場所が確定するように、あらかじめ、設置場所を決めておく必要があります。

具体的には、引越し先(新居・卸地)が決まった段階で、間取りはわかりますので、その時点から検討を始めます。

そして、遅くとも引越し当日までに決めておいてください。

参照:これで引越しは早く終る!家具・家電製品・ダンボールの・設置・配置を決めておく

これで引越しは早く終る!家具・家電製品・ダンボールの設置・配置を決めておく

引越しでは階段での壁・床・家具・冷蔵庫のキズやヘコみが起こりやすい

団地

大型の家具・冷蔵庫の引越しは階段での作業が最も難しい

2階建て以上の一戸建てやエレベーターがついていないマンション・団地は要注意

大型の家具(和ダンス・洋服ダンス・大型の食器棚など)・冷蔵庫は、階段での作業が非常に難しく、また、それだけに事故がおこりやすいものです。

一戸建ての内階段であっても、エレベーターがついていない低層マンションや団地の外階段であっても、事故は起きます。

ただし、アパートの外階段に限っては、比較的広く、距離も短いため、あまり事故はおこりません。

ですから、2階建て以上の一戸建てや、エレベーターがついていないマンション・団地に引越す場合は、特に注意が必要です。

一戸建ての内階段は「狭い・低い・柔らかい」

一戸建ての内階段は、幅が狭く、設計によっては天井も低いことがあります。

ですから、大型の家具や冷蔵庫は、慎重に運ばないと、壁や天井に接触して、柔らかい壁や天井のほうにキズやヘコみができてしまいます。

また、一戸建ての内階段は、幅が狭いために、引越し業者のスタッフが家具や冷蔵庫を持ったままでは、方向転換できません。

このため、引越し業者のスタッフは、階段の上り口・下り口・踊り場など、方向転換が必要な場所では、いったん家具・冷蔵庫を床に置きます。

このときに、家具や(特に)冷蔵庫を丁寧に床に置かないと、柔らかい床がキズついたり、ヘコんだりしてしまいます。

参照:引越しでの壁のキズ・凹み・汚れは写真撮影・その時その場の補償交渉が重要

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エレベーターがないマンション・団地の外階段は「狭い・低い・硬い」

エレベーターがないマンション・団地の外階段は、一戸建ての内階段ほどではないものの、そこそこ幅が狭く、物件によっては天井も低いです。

そして、たいていのマンションや団地では、階段が直線になっておらず、踊り場を繰り返して登るように設計されています。

このため、引越し業者のスタッフは、1階登るごとに、家具や冷蔵庫の方向転換をすることになり、それだけ、壁への接触の可能性が高くなります。

しかも、マンション・団地の外階段は、壁がコンクリート製で、とても硬くできています。

ですから、ちょっと家具・冷蔵庫が接触するだけでも、家具や冷蔵庫のほうに、キズやヘコみができてしまいます。

参照:家具・冷蔵庫の引越しでは写真撮影でキズ・ヘコみ対策をする

家具・冷蔵庫の引越しでは写真撮影でキズ・ヘコみ対策をする

家具の組立作業では工具の落下による床・家具のキズ・ヘコみに注意

プラスドライバー

意外と見落としがちな引越し業者の家具の組立作業での事故

大型の家具・冷蔵庫の事故といえば、壁・床との接触が思いつかれるでしょうが、実は、意外と多いのが、組立てのときの事故です。

洋服ダンスやベッドなど、組立てが必要な家具については、建物に運び込んで仮置きしたら、設置の前に組立てます。

このとき、引越し業者のスタッフが丁寧な作業をしないと、家具や床がキズつくことがあります。

こうした事故が起こる原因は、家具の部品同士の接触、ドライバーなどの工具の落下、家具の部品と床との接触などがあります。

引越し業者に家具の組立て場所の床を養生してもらう

このうち、家具の部品同士の接触については、引越し業者のスタッフに気をつけてもらうしかありません。

ただ、ドライバーなどの工具の落下や、家具の部品と床との接触については、床を養生してもらうことで、床へのキズは防ぐことができます。

このため、床にキズがつかないように、家具を組立てる場所では、引越し業者に、毛布やマットなどで床を養生してもらってください。

特に、組立て式のベッドは、各部品の連結部分が金属でできているため、組立て中に、フローリングの床にキズがつくことがあります。

また、洋服ダンスの上の部分のネジ止めをしているときに、引越し業者のスタッフが、うっかり工具を落としてしまうと、同じく床にキズがつきます。

このため、特にベッドや洋服ダンスの組立てでは、床の養生を徹底してもらってください。

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冷蔵庫の電源は設置してから念のため1~2時間経ってから

電源プラグ

冷蔵庫は引越し後にスグに電源を入れると故障するかも?

引越しで冷蔵庫を設置したら、すぐに電源を入れたくなるかもしれませんが、電源を入れるのはちょっと待ってください。

実は、冷蔵庫は、設置してからすぐに電源を入れると、故障する可能性があります。

これは、冷蔵庫の冷却装置の中で、冷却用のオイルが安定するまで待つ必要があるからです。

引越し後に冷蔵庫に電源を入れても、必ず壊れる、というほどものもではありません。

冷蔵庫の種類やメーカー、どのくらい新しい型のものかにもよります。

ただ、壊れるリスクがある以上、最低でも1~2時間、できれば半日程度は、電源を入れないでください。

「時間をおいてから電源を入れるべき」「すぐに電源を入れても問題ない」正解はどっち?

ちなみに、引越し後の冷蔵庫電源については、正反対の意見があります。

つまり、「ある程度時間をおいてから電源を入れるべき」という考えと、「すぐ電源を入れても大丈夫」という考えです。

これは、ある意味では、どちらも正解です。

特に、最新式の冷蔵庫は、引越しで移動することも考慮しているため、すぐに電源を入れても大丈夫な構造になっています。

ただ、お客さまの冷蔵庫がすぐ電源を入れても大丈夫なものかどうかは、説明書を読んでみないとわかりません。

ですから、念のため、冷蔵庫は、時間をおいてから電源を入れるべきです。

【Q&A式】まとめ

いかがでしたか?最後にもう一度、引越し先(新居・卸地)での家具・冷蔵庫・洗濯機の運び込み作業の注意点について確認しておきましょう。

引越し先(新居・卸地)で家具・冷蔵庫・洗濯機を運び込むときは、最初に何をするんですか? 引越し業者は、家具・冷蔵庫・洗濯機を運ぶ前に、一度、お客さまと設置場所について打ち合わせをします。このとき、設置場所が決まっていないと、家具・冷蔵庫・洗濯機を運べません。

また、引越し先(新居・卸地)で家具・冷蔵庫・洗濯機の設置場所を決めていると、とても時間ががかかってしまいます。

ですから、必ず、事前に家具・冷蔵庫・洗濯機の設置場所を決めておいてください。

参照:これで引越しは早く終る!家具・大型家電・ダンボールの配置を決めておく

家具・冷蔵庫・洗濯機を運び込む作業で注意するべき事故は? 特に事故が起こりやすいのが、階段作業です。

2階建て以上の一戸建ての内階段や、エレベーターがついていない低層のマンションや団地の外階段で、家具・冷蔵庫・洗濯機と壁・床との接触事故があります。

これらの接触があると、一戸建ての内階段では、壁や床のキズ・ヘコみの事故が、マンションや団地の外階段では、家具・冷蔵庫・洗濯機のキズ・ヘコみの事故があります

参照:引越しでの壁のキズ・凹み・汚れは写真撮影・その時その場の補償交渉が重要

参照:スムーズに業者と補償交渉できる!引越しの床・階段・畳のキズ・ヘコみ・汚れへの対策

参照:家具・冷蔵庫の引越しでは写真撮影でキズ・ヘコみ対策をする

この他に注意するべき事故は? 意外に起こりがちな事故は、家具の部品同士の接触、ドライバーなどの工具の落下、家具の部品と床との接触によるキズ・ヘコみです。

このため、引越し業者のスタッフには、毛布やマットなどで、床を養生してもらってください。

参照:引越しではベッドを必ず分解・解体して運ぶ―引越しでのベッドの準備・注意点

参照:洋服ダンスの引越しでは衝突・接触事故が多い―引越しでの洋服ダンス(洋服箪笥・ワードローブ)の準備・注意点

引越しの後で、冷蔵庫の電源はすぐに入れちゃダメなの? 引越しの後で、すぐに冷蔵庫の電源を入れても問題ない場合もありますが、故障する可能性がないわけではありません。

ですから、念のため、設置してから1~2時間程度、できれば、半日くらい時間をおいてから、冷蔵庫に電源を入れてください。

現役の引越し業者のスタッフだった頃、管理人が1日の引越しの作業の中で、最も緊張していたのが、引越し先(新居・卸地)での家具・冷蔵庫・洗濯機の運び込みの作業です。

その中でも、窓吊り作業で、家具や冷蔵庫を吊り上げる作業が、特に緊張するものですが、階段での作業も、それに劣らないくらい緊張していました。

引越し先(新居・卸地)での、家具・冷蔵庫・洗濯機と壁・床の接触事故は、養生をしていても、完全に防ぎ切ることはできません。

特に、新築の一戸建てやマンションの場合は、建物が新しいだけに、余計に、壁や床にキズ・ヘコみ・汚れがつきやすいものです。

婚礼家具のように、一生モノの家具にキズやヘコみができると、いい気持ちはしませんが、新築の建物の壁や床が「キズモノ」になると、それ以上に気分が悪くなります。

もちろん、こうした事故があった場合は、引越し業者は補償してくれますが、修理をしたところで、完全に元通りにはなりません。

ですから、婚礼家具をお持ちの場合や、特に新築の一戸建て・マンションに引越す場合は、引越し業者の選び方が重要となります。

こうした一生モノの家具をお持ちの場合や、一生モノの建物に引越す場合は、やはりサービスの品質が高い大手の引越し業者がオススメです。

大手の引越し業者であれば、経験豊富なスタッフを多数抱えているため、安全安心に引越しができます。

また、万が一、事故が起こったとしても、自社の評判やブランドイメージを落としなくないため、柔軟に補償交渉に対応してくれます。

ですから、婚礼家具などの大型の家具をお持ちの場合や、新築の一戸建て・マンションに引越しをする場合は、ぜひ大手引越し業者を利用してください。

もちろん、無料一括見積もりサービスを使って、少しでも引越しの料金・費用を安く抑えてください。