「調理器具の梱包って面倒くさいのよねぇ。フライパンとか、とてもじゃないけどコンパクトに入らないし…。どうしたらいいの?」とお悩みではないですか?
こんにちは。先輩の女性スタッフの、神のような梱包スキルで、コンパクトに収まった調理器具を見て感動していた、元引越し業者スタッフの管理人です。
調理器具は、形がバラバラで、非常に梱包しにくいものです。
調理器具を何も考えずに漫然と梱包していると、隙間だらけになって、ついついダンボールが増えてしまいがちです。
その結果、ダンボールが足りなくなることもあります。
このため、いかにスペースを無駄なく有効活用して、少ないダンボールで梱包できるかが重要となります。
ポイントは「重ねること」そして、「隙間を埋めること」です。
調理器具は大型~中型のダンボールに梱包する
大きくて軽い調理器具は大型・中型のダンボールを使う
調理器具には、大型~中型のダンボールを使います。
そもそも、鍋、ボウル、ザルなどのスペースを取るものは、このサイズのダンボールでないとなかなか入りません。
また、調理器具は、比較的軽いため、大きめのダンボールにたくさん入れても重くならず、底抜けの心配はあまりありません。
このため、重い食器などとはちがって、大型・中型のダンボールが使えるのです。
ただ、底抜けの心配が少ないとはいっても、念のため、ダンボールの底は十字貼りにしてください。
なお、調理器具のなかでも、土鍋・ホーロー鍋・ダッチオーブンなどは、非常に重くなるので、なるべく小型のダンボールを使います。
参照:洋服などの梱包に使う―中型のダンボールの引越しでの使い方と注意点
小型の台所用品は小型のダンボールでもいい
ただし、箸、フォーク、スプーンなどの小物や包丁、キッチンハサミ、おタマ、シャモジ、泡だて器などの器具は、小型のダンボールに入ります。
こうした小型の荷物は、無理に大型~中型のダンボールを使って梱包する必要はありません。小型のダンボールを使ってもかまいません。
また、壊れにくい小型の調理器具・台所用品は、鍋・ザル・ボウルが入ったダンボールの隙間に詰めてもいいです。
あるいは、食器を梱包したダンボールの、上の方にいれてもいいでしょう。
調理器具・台所用品の梱包は「重ねる」「隙間を埋める」
鍋・ボウル・ザルなどは重ねてダンボールに収納してスペースを節約
鍋、ボウル、ザルなど、重ねることができる荷物は、重ねて収納してください。
フライパンや中華鍋(片手の北京鍋)も、片手鍋や行平鍋などのような、同じような形のものを重ねていけば、スペースが無駄になりません。
同じように、プラスチックや木製の食器など、割れたりキズついたりする心配があまりないものも、重ねて梱包してください。
要するに、普段からシンク下、天袋、食器棚に収納している状態と同じように、そのままダンボールに入れればいいわけです。
空いたスペースには、壊れにくい小型の調理器具・台所用品を入れてましょう。
それでも隙間ができる場合は、食器梱包用紙(クレープ紙・クレープペーパー)や新聞で隙間を埋めます。
調理器具・台所用品は個別で梱包する必要はない
個々の調理器具・台所用品は、原則としては、特に個別に梱包する必要はありません。せいぜい、お好みで、テフロン加工の鍋を梱包する程度です。
梱包するということは、引越し先(新居・卸地)で、開梱する手間が増えるということです。
特に壊れるリスクがないのであれば、梱包は、なるべく少ないほうがいいです。
ただし、漆器などの塗り物の食器、包丁・キッチンハサミ、家電製品などは、梱包する必要があります。
言うまでもありませんが、ワレモノは必ず梱包してください。
圧力鍋はプチプチか新聞紙で梱包してそれだけでダンボールに詰める
圧力鍋は、エアーキャップ(気泡緩衝材。いわゆる「プチプチ」)で梱包してください。
そのうえで、圧力鍋だけをダンボールに梱包して、他の荷物を入れずに、隙間には新聞紙や布巾を詰めて動かないようにしてください。
プチプチがない場合は、圧力鍋をビニール袋に入れたうえでダンボールに詰めて、同じく、周りに新聞紙や布巾を詰めて動かないようにしてください。
圧力鍋は、他の荷物を重ねたり、他の荷物と一緒に梱包してしまうと、引越しの途中で他の荷物とが接触して、キズやヘコみができることがあります。
キズやヘコみができると、圧力鍋は、故障して使い物にならなくなる可能性もあります。
参照:プチプチが引越しの荷物を守る―気泡緩衝材(エアーキャップ)の使い方
布巾などを使って上手に隙間を埋める
なお、布巾は、圧力鍋の梱包のときだけではなく、他の調理器具・台所用品のダンボールに詰めてもいいです。
布巾は、緩衝材として使えますし、他の荷物だと入らない隙間を利用するのに、ちょうどいい荷物です。
布巾だけで梱包するのはダンボールがもったいないので、なるべく隙間を埋めるために使いましょう。
また、特に抵抗がないのであれば、乾いた雑巾なども、同じようにダンボールに詰めてのいいでしょう。
直接、調理器具・台所用品に接触するのに抵抗がある場合は、ビニール袋に雑巾を入れてから梱包する、という方法もあります。
小型の調理器具・台所用品のまとめ方
単に運ぶだけならまとめる必要はない
箸、フォーク、スプーン、おタマ、シャモジ、泡だて器など、細々とした長いものは、そのままダンボールに入れてもでもかまいません。
というか、単に運ぶだけなら、そのままダンボールに放り込んだほうが早いです。
梱包にもいえることですが、壊れるリスクやバラバラになるリスクがない荷物を、わざわざ梱包したりまとめたりすると、開梱のときに手間が増えます。
効率的に短時間で引越しをするには、余計な作業をせずに、ギリギリの梱包で済ませることです。
ただし、あまり狙いすぎると、梱包が雑になって、結局事故になりますので、ほどほどにしてください。
まとめる場合はガムテープを使ってはいけない
ただ、こうした小型の荷物は、バラバラになると面倒ですから、台所用品が多いご家庭の場合は、まとめておいたほうがいいかもしれません。
この場合、食器梱包用紙(クレープ紙・クレープペーパー)、ビニール袋、輪ゴムなどでまとめてから、ダンボールに入れてもいいでしょう。
なお、これらの台所の小物にガムテープを直接貼って梱包してしまうと、後でガムテープが剥げなくなってしまうことがあります。
ですから、台所の小物をまとめる場合、ガムテープをつかってはいけません。
また、塗り物の箸は、塗がはげないように、念のための梱包してください。
包丁・キッチンハサミは刃の部分を厳重に梱包する
包丁は、刃の部分を食器梱包用紙を何枚も使ってしっかり梱包したうえで、ガムテープで止めてください。
食器梱包用紙に余裕がない場合は、牛乳パックや、新聞紙で代用してもかまいません。
また、梱包したダンボールにも包丁が入っている旨をわかりやすく記入しておいてください。
こうすることで、開梱包の際に手を切らずに済みます。
なお、キッチンハサミについては、包丁にくらべると、手を切るリスクが低いので、そのまま梱包してもかまいません。
気になるようでしたら、輪ゴムで止めたり、包丁と同じように梱包してください。
ホーロー鍋・土鍋などの割れ物は厳重に梱包する
ホーロー鍋・土鍋はプチプチで2重に巻いて梱包する
鍋の中には、ホーロー鍋や土鍋など、ワレモノの鍋もあります。
こうしたワレモノの鍋は、フタと本体を分けて、それぞれを気泡緩衝材(エアーキャップ・プチプチ)で2重に巻いて梱包してください。
1重だけだと、重いホーロー鍋・土鍋の場合は、割れるリスクがあります。
また、ホーロー鍋・土鍋を入れるダンボールには、念のため、底に1枚だけ、気泡緩衝材(エアーキャップ・プチプチ)を敷いておきます。
こうすることで、下からの衝撃があっても、そう簡単には割れません。
ただ、引越し業者によっては、お客さまにエアーキャップを提供していない場合があります。このような場合は、新聞紙を使ってください。
隙間には布巾・食器梱包用紙・新聞紙を詰めて上には軽いものだけを重ねる
ホーロー鍋・土鍋が入ったダンボールに隙間がある場合は、運んでいる途中で動いてしまって、割れてしまう場合があります。
このため、隙間がある場合、食器梱包用紙(クレープ紙・クレープペーパー)や新聞紙を詰めてください。布巾がある場合は、布巾でもいいです。
このとき、ホーロー鍋や土鍋が動かなくなるまで詰めるのがポイントです。
なお、ホーロー鍋・土鍋の上に隙間がある場合は、軽い荷物を乗せる程度にしてください。
重い荷物を乗せてしまうと、引越し業者のトラックの荷台で、下から衝撃があったときに、割れる可能性があります。
【Q&A式】まとめ
いかがでしたか?最後にもう一度、調理器具・台所用品の荷造り・梱包のしかたについて確認しておきましょう。
調理器具・台所用品はどんなダンボールに梱包するの? | 中型・大型のダンボールを使って、必ず底は十字貼りにして梱包します。小型の調理器具・台所用品は、小型のダンボール(食器を梱包するダンボール)を使ってもいいです。
ただし、ホーロー鍋、土鍋、ダッチオーブンなどは、重いため、できるだけ小型のダンボールを使って梱包します。 |
---|---|
調理器具・台所用品を梱包するコツは? | とにかく「重ねること」。そして、「隙間を埋めること」。鍋、フライパン、ボウル、ザルなど、普段収納しているように、重ねてダンボールに入れてください。
空いたスペースには、壊れにくい小型の調理器具・台所用品を入れて、スペースを活用しましょう。 隙間が残った場合は、食器梱包用紙(クレープ紙・クレープペーパー)や新聞紙、あるいは布巾で隙間を埋めてください。 |
圧力鍋の梱包のしかたは? | 「プチプチ」(エアーキャップ・気泡緩衝材。ない場合はビニール袋)で梱包してから、ダンボールに入れてください。
その上で、ダンボールを左右に揺らしても動かなくなるまで、周りの隙間を食器梱包用紙や新聞紙で埋めます。 他の荷物と一緒に梱包すると、キズ・ヘコみによって故障する可能性もあるので、他の荷物とは一緒にダンボールに入れないでください。 |
箸・フォーク・スプーン・お玉・しゃもじなどの梱包のしかた・まとめかたは? | 特に抵抗がなければ、わざわざ梱包したり、まとめたりしなくても大丈夫です。開梱するときに手間が増えるだけです。
なお、梱包したり、まとめたりする場合は、輪ゴムやビニール袋を使います。ガムテープだけは使わないでください。 |
包丁・キッチンハサミの梱包のしかたは? | 厚めの食器梱包用紙(クレープ紙・クレープペーパー)・新聞紙か、牛乳パックを刃の部分に当てて、ガムテープしっかりととめてください。
また、開梱のときにケガをしないように、包丁・キッチンハサミが入ったダンボールには、必ず包丁・キッチンハサミが入っていることを書いてください。 |
ホーロー鍋・土鍋の梱包のしかたは? | まず、小型のダンボール(入らなければ中型のダンボール)の底に、「プチプチ」(エアーキャップ・気泡緩衝材。なければ厚めの食器梱包用紙(クレープ紙・クレープペーパー)・新聞紙)を敷きます。
その上に、プチプチで2重に(なければ新聞紙を4~5枚で)巻いてからダンボールに入れてください。その上で、ダンボールを左右に揺らしても動かなくなるまで、周りに新聞紙を詰め込んでください。 |
管理人が、個人的に最も苦手な作業が、この調理器具・台所用品の梱包です。おそらく、お客さまもそうなんじゃないでしょうか。
それを、いとも簡単にやってしまう先輩のスタッフには、いつも感心していたものでした。
他の荷物とは違って、調理器具・台所用品だけは、ご家庭ごとにお持ちのものがバラバラです。
このため、実は、調理器具・台所用品は、ダンボールへの梱包のしかたに、これといった決め手やセオリーがありません。
それこそ、ご家庭の荷物ごとに、「オーダーメイド」の対応をしなければならないのです。
こんな面倒な調理器具・台所用品の荷造り・梱包ですが、実は、引越し業者では「調理器具・台所用品・食器だけ」の梱包サービスもやっています。
調理器具・台所用品・食器の梱包という、いわば「一番面倒くさい」作業だけを引越し業者に依頼する、という「いいとこ取り」のサービスです。
「全部の荷物を引越し業者に梱包してもらうのは、料金・費用がかかり過ぎるけど、台所周りの梱包は面倒くさいしなぁ…」と、引越しのたびに考えてませんか?
それだったら、一番面倒くさい作業だけ、プロの引越し業者のスタッフに依頼して、効率的にお金を使ってみてはどうでしょう?
ただし、一つだけ注意点があります。
それは、調理器具・台所用品・食器の梱包ができる、経験豊富な引越し業者の女性スタッフは、極端に人数が少ないのです。つまり、【早い者勝ち】ということです。
ですから、「調理器具・台所用品・食器だけの梱包サービス」をご希望の場合は、今すぐ、一括見積もりサービスで、引越し業者に見積もりの依頼をしましょう。