「引っ越しを料金を安くする方法ってありませんか?」と思ったこと、ありませんか?

こんにちは。どうにかお客さまの負担にならずに、安い引越しの料金・費用を実現できないものか、日々考えている、元引越し業者スタッフの管理人です。

この質問は、よく管理人に寄せられる質問です。やっぱり、みなさん、引越しの料金・費用を安く抑えたいですよね。

引越しの料金・費用を安くするベストの方法は、結局は、相見積もりによる引越し業者間の価格競争につきます。

ただ、単に複数の引越し業者から見積もりを取り、相見積もりで価格競争を促したとしても、料金・値段が安くなるのには限界があります。

ですから、相見積もりによる価格競争を促す前に、まずは料金・値段を安くするために、するべきことを紹介します。

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引越し業者が忙しい繁忙期を避けて閑散期を狙う

走る引越し業者営業員

2月後半から5月の連休までの時期の引越しは避ける

引越しの料金・値段を安くする方法は、色々あります。それこそ、細かなノウハウは数え切れないほどあります。

ただ、なんといっても効果的なのは、引越し業者が暇な時期(=閑散期)を選ぶ、ということです。

引越しの件数が多く、引越し業者が忙しい時期(=繁忙期)では、お客さまの需要が非常に多くなります。

ですから、どうしても料金は安くなりません。

特に2月後半から5月の連休までの間は、年間で最も引越しの件数が多い時期です。

この時期は、引越し業者の営業員も、強気の見積もりを出してきます。

一人暮らし・単身者に至っては、空いてにされない(見積もりを断られる)ことすらあります。

1月~2月前半、5月後半~7月前半、10~11月を狙う

逆に、閑散期では、引越し業者がかなりヒマになります。大手の引越し専門業者でも、1日に「2~3件」という日があるくらいです。

閑散期には、会社としても、また営業員個人としても、売上や成績を確保しておく必要があります。

この結果、料金を相当安くしてでも、引越しの受注をしようとします。

このためなるべく閑散期を狙って引越し業者を利用してください。

具体的なおすすめの時期としては、1月~2月前半、5月後半~7月前半、10~12月後半などです。

土日の引越しは避け平日を狙う

また、年間を通じて、土日は比較的件数が多いため、引越しの料金・費用は安くなりません。

逆に、平日は、比較的件数が少ないため、引越しの料金・費用は安くなります。

このため、土日ではなく平日に引越しをすることが、料金・費用を安くするポイントになります。

ただし、2月後半から5月の連休まで、8月、9月後半、12月後半の繁忙期は例外です。

これらの時期だけは、引越しの件数が多いため、平日でも、料金・費用は安くなりません。

それでも、同じ時期の土日に比べると、料金・費用は安めです。

ですから、繁忙期に引越しをしなければならない場合は、平日を狙ってみてください。

大安の引越しは避け仏滅を狙う

また、平日であったとしても、大安の日は、引越しの件数が多く、料金・値段は安くなりません。

しかも、大安の日の引越し業者の利用者は、縁起をかつぐために、料金・値段が多少高くても利用します。

これは見方を変えれば、引越し業者としては優良顧客ということです。

そして、料金・値段を安くしたい利用者にとっては、非常に強力な競争相手・ライバルといえます。

このような大安に引越し業者を利用する利用者がいる以上、引越し業者としては、料金・値段を安くする必要はありません。

これでは、まるで価格交渉にはなりません。

逆に、仏滅の日は、引越しの件数が落ち込みますので、どの引越し業者も受注に躍起になります。

もちろん、料金・値段も安くなります。

ですから、大安や仏滅を気にしないのであれば、あえて仏滅の日を狙って引越しをするのもひとつの方法です。

引越し業者が忙しい朝の引越しをしない

朝の街並み

朝便は高いので利用しない

1日の中でも、引越し業者が一番忙しい朝に引越しを始めるプラン・パック=朝便は、料金・費用が高くなります。

朝一番から作業を始める朝便は、荷物の多い家族のお客さまや、1日で引越しを終わらせたいお客さまが引越し業者を利用します。

また、引越し業者としても朝イチからスタッフやトラックを遊ばせておくわけにはいきません。

ですから、まず朝便からスケジュールを埋めていきます。

この結果、朝便の作業がスタートする午前中は、最もお客さまの需要=引越しの件数が多い時間帯です。

引越しの件数が多いということは、それだけ料金・費用も高くなり、引越し業者の営業員との価格交渉は、しにくくなります。

引越し業者がヒマな時間帯に作業を始める午後便・フリー便を利用する

午後になると、午前中に引越し作業を終わらせた引越し業者のスタッフが、ヒマになります。

引越し業者としては、このヒマになったスタッフやトラックを遊ばせておくわけにはいきません。

このため、午後作業を始める午後便は、これらの午前中に引越しを終わらせたチームが担当します。

引越し業者が自由に作業開始時間を指定できるフリー便も、同じようなチームが担当します。

午後便やフリー便は、朝便に比べて件数が少ないため、料金・費用は、朝便に比べて割安になります。

特に、引越し業者が自由に作業開始時間を決められるフリー便は、引越し業者にとっては融通がきくため、午後便よりもさらに安くなります。

このように、朝便ではなく午後便、できればフリー便を利用することで、より安い料金・値段で引越しができるようなります。

引越しの荷物を減らす

粗大ゴミ

荷物の量=トラック・スタッフの量

引越しの料金・費用は、荷物の量によっても決まります。

荷物の量は、引越しに使うトラックのサイズでもあります。

引越し使うトラックは、サイズが大きければ大きいほど、料金・費用は高くなります。

また、荷物の量は、引越しに必要なスタッフの人数でもあります。

当然、スタッフの人数が多ければ多いほど、料金・費用は高くなります。

荷物の量を減らす=料金・費用が安くなる

トラックのサイズを小さくする、あるいはトラックの台数を少なくして、引越し業者のスタッフの人数を減らせば、料金・費用は、安くなるわけです。

そのためには、荷物を減らす必要があります。

引越しは、不用品を処分するいい機会ですので、思い切って荷物の処分を検討してください。

また、引越し元(旧居・積地)で荷物を処分して、引越し先(新居・卸地)で荷物を買替えても、引越しの料金・費用は安くなります。

近距離の引越しの場合はトラックのサイズダウン・トラック積みきりも検討する

なお、ちょっと高等テクニックですが、状況によっては、トラックのサイズダウンや、「トラック積みきりプラン・パック」の利用も検討してみてください。

引越し業者の営業員の能力によっては、意外と見積もりが甘く、荷物の量を多めに見積もる営業員もいます。

特に、複数の引越し業者から相見積もりを取った際、他の引越し業者よりも、トラックのサイズがひとまわり大きい見積書となることもあります。

このような見積書を出してくる引越し業者の営業員は、見積もりが甘い可能性もあります。

このような場合は、トラックのサイズダウンやトラック積みきりプラン・パックを、逆にお客さまのほうから提案してみてください。

ただし、実際に引越しをしてみて、荷物が積みきらなった場合は、残りの荷物は、お客さまの負担で運ばなければなりません。

ですから、この方法は、一種のギャンブルといえます。

不必要な引越し業者のスタッフを減らす

ダメ出しする主婦

本当にそれだけのスタッフ必要ですか?

すでに述べたとおり、引越しの料金・費用は、引越し業者のスタッフの数によっても変わってきます。

そして、荷物の量を減らすことによって、引越しに「必要な」スタッフの人数も減らせます。

さて、ここであえて「必要な」としたのには理由があります。

実は、本当に「必要な」引越し業者のスタッフは、見積書に書かれている人数よりも、もっと少ないのです。

未経験のアルバイト・派遣社員の引越し業者のスタッフは「頭数」

引越しスタッフのうち、実際に作業経験があり、能力があるスタッフは、1チームに1~2人程度しかいません(閑散期を除く)。

特に繁忙期では、1チームに経験者は1人で、あとは全員、未経験のアルバイトや派遣社員というのが実態です。

未経験のアルバイトや派遣社員は、ごく単純な肉体作業しかできません。

残念ながら、そのようなアルバイトや派遣社員は、引越しの現場では、まるで役には立ちません。

実は、こうした未経験のアルバイトや派遣社員は、単に見積書に書かれたスタッフの人数を満たすだけにいる場合があります。

つまり、単なる「頭数」でしかない、ということです。

荷物の量を減らして「不必要な」引越し業者のスタッフも減らす

こういうスタッフの給料分も、引越しの料金・費用に含まれます。

「荷物の量を減らす」ことでも引越し業者のスタッフを減らすことができますが、こうした無駄なスタッフも減らすべきです。

不必要なスタッフの人件費を削って、引越しの料金・費用を安くするよう、「未経験のアルバイトや派遣社員はいらない」と、しっかり営業員に主張しましょう。

さすがに、未経験のアルバイトや派遣社員が0人となることはありませんが、こう主張することで、1人くらいは減らしてくれるかもしれません。

特に、単身・一人暮らしの引越しの場合は、たいていの量の荷物は、引越し業者のスタッフ1人で運ぶことができます。

単身・一人暮らしの場合に、引越し業者の営業員からスタッフを2人にするように提案されたときは、スタッフを1人に減らすことを提案してください。

実は単身・一人暮らしの引越しは1人のほうが楽

「1人で引越しは大変じゃないの?」と思うかもしれませんが、心配ご無用です。

単身・一人暮らし程度の荷物であれば、さほど苦になりません。

なにより、未経験のアルバイトや派遣社員がいるよりも、かえって1人で作業しているほうが、気が楽です。

少なくとも、管理人の個人的な経験では、単身・一人暮らしの引越しは、1人で作業しているほうが、よっぽど楽でした。

もっとも、会社としては、どうしても単価が高い、2人での引越しにしたがるようですが。

お客さまが引越し業者のスタッフを手伝うことでスタッフを減らせる

ただし、よほど重い荷物(ドラム式・乾燥機つきの洗濯機、3ドア以上の冷蔵庫など)は別です。

この場合は、引越し業者のスタッフは2人必要です。

…が、お客さまが作業を手伝える場合は、こうした重い荷物に限って手伝うことで、引越し業者のスタッフは1人でも作業はできます。

ですから、引越しの見積もりの際に、営業員に、「重い荷物は手伝います」と提案してみてもいいでしょう。

引越し業者の作業・資材を減らす

台車に乗ったみかん箱

引越し業者が楽=料金・費用が安い

引越しの料金・費用は、引越し業者の作業内容によって変わってきます。

当然ながら、引越し業者の作業が少ない方が料金・費用は安くなります。

このため、料金を安くするには、なるべく引越し業者の作業内容を減らすことを検討してください。

特に、最も料金・費用が安くなるのが、お客さまご自身で荷物を梱包することです。

この他、家具だけの引越し、家具の分解などが、引越しの料金・費用を安くするには効果的です。

ただし、家具の分解については、特に料金・費用が変わらない場合もあります。

ですから、必ず見積もりの段階で、引越し業者の営業員に、家具を分解することで安くなるかどうかを確認してください。

引越し業者から提供される資材を減らす

引越し業者に提供してもらう資材の量によっても、料金は変わってきます。

もちろん、引越し業者からすべての資材の提供を受けた場合は、料金・費用が高くなります。

このため、引越しの料金・費用を安くするためには、なるべく多くの資材をお客さまご自身で用意してください。

ただし、自前の資材は、引越し業者のスタッフの作業効率の低下、や荷物の破損等のデメリットがあります。

また、スーパーなどの無料のダンボールを使うのであればともかく、ダンボールをホームセンターや通販で買った場合は、さほど安くはなりません。

場合によっては、かえって高くつくこともありますので、注意してください。

まとめ

以上が、「相見積もり」「引越し業者間の価格競争」以外に、引越しの料金・費用を安くする方法(のごく一部)です。

引越しの料金・費用を安くする王道である、日程・時間帯の検討や、荷物の量を減らすことから、トラック積みきりプラン・パックなど、少々マニアックな方法まをご紹介しました。

単に引越し業者間の競争を煽るだけが、引越しの料金・費用を安くする方法ではありません。

こうした、細かな工夫を積み重ねることで、引越しの料金・費用は安くなるのです。

そのうえで、複数の引越し業者から相見積もりを取り、さらに安くなるように交渉することが重要となります。