引越しの準備のうち、最も時間がかかる作業は、荷造りです。
また、荷造りは、荷物の破損を防ぐ重要な作業です。ですから、効率良く、かつ厳重に荷造りをしなければなりません。
なお、個々の荷物の荷造りについては、荷造り・梱包をご覧ください。
どこまで荷造りするのかを引越し業者に確認すること
荷造りは、利用する引越し業者のプラン・コース・パックのサービス内容によって、どこまでするのかが違います。
このため引越し業者の営業員とはよく打ち合わせをして、しなければいけない荷造り、しなくてもいい荷造り、してはいけない荷造りなどをよく確認しておいてください。
特にお客さまと引越し業者とで作業を分担する基本プランでは、この点を必ず確認しておいてください。
当日作業する引越し業者のスタッフとして、最も困ることのひとつが、荷造りができていないことです。
引越し作業は、ダンボールに梱包された荷物の搬出から始まります。つまり、荷造りができていないと、作業を始めることができません。
このため、お客さまがしなければならない梱包については、間違いなく終わらせるようにしてください。
荷造りは奥の部屋・普段使わない荷物から
荷造りは、なるべく奥の部屋や普段使わない部屋から手をつけてください。
例えば、玄関に近い部屋から手をつけてしまうと、梱包された荷物が廊下に溢れてしまって、日常生活に支障が出ることもあります。
また、荷物は、ひと部屋ずつ梱包するようにしてください。その方が、効率よくダンボールに必要事項が記入できます。逆に、他の部屋と並行して梱包すると、ダンボールへの必要事項の記入で混乱することがあります。
また、普段使わない荷物から梱包してください。普段使わないものは、早めに梱包しても、特に生活には支障が出ません。逆に、よく使うもの、引越し先(新居・卸地)ですぐ使うものは、なるべく最後に梱包してください。
なお、これらのものは、引越し先(新居・卸地)でもすぐに使うことができるように、ダンボールに注意書きをして、引越し業者のチームリーダーやスタッフにもその旨を伝えておいてください。
ガムテープの色を変えたり、ダンボールに記入するマジック・ペンの色を変えたりすると、より目立ってわかりやすくなります。
ダンボールに入る荷物はなるべくダンボールに入れて梱包
ダンボールに入るサイズの荷物は、なるべくダンボールに入れて梱包してください。
荷物をトラックに積み込む際、重ねることができない小型の荷物は、非常に積みにくいものです。
ですので、なるべくトラックのドライバーが積みやすいように、ダンボールに入れて梱包してください。
ただし、固定電話、パソコン、電子ジャー(炊飯器)、ポット、ゲーム機などの小型の家電製品については、引越し業者によっては、スタッフが梱包してくれる場合があります。
これらの梱包は、気泡緩衝材(エアーキャップ)を利用して、故障しないように梱包する必要があります。
このため、なるべく引越し業者のスタッフに任せるべきです。
ラップ・袋等で梱包しない
まれに小型の荷物(特に本)をラップや袋で梱包するお客さまがいらっしゃいます。
このような梱包では、トラックの荷台で積み重ねることができません。荷物を積み重ねることができないと、荷崩れや事故が発生することがあります。
このため、引越し業者のドライバーにとっては、非常に迷惑です。
引越しの荷物は、ダンボールでの梱包が鉄則です。ラップや袋で梱包してもいいものは、せいぜい、ダンボールに収まらないぬいぐるみくらいのものです。
ダンボールに収まらない荷物以外は、できるだけダンボールで梱包してください。
また、どのように梱包したらいいかわからないものは、電話などで気軽に引越し業者に相談してください。