引越し作業の当日までには、なるべく部屋の中を整理整頓しておいてください。

きれいに片付いた部屋からの荷物の搬出作業は、短時間で済みます。

また、掃除することで、キズを見つけたり作業中の汚れを防いだりすることができます。

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整理整頓で引越し作業がはかどる

引越し業者はプロですから、どんなに散らかった部屋からでも、きれいに荷物を積み込むことができます。

しかし、雑然とした部屋から荷物を搬出するよりも整理整頓された部屋から荷物を搬出するほうが、作業そのものははかどります。

ですから、なるべく部屋は整理整頓しておいてください。

これは、全部の荷物を引越しする場合だけではなく、一部の荷物を引越しする場合(家具だけの引越しなど)も同様です。

たまに、単身赴任のための荷物の搬出や学生の実家からの荷物の搬出の際に、足の踏み場もないような状態にしているお客さまがいらっしゃいます。

このような状態では、作業に著しく時間がかかってしまいます。また、場合によっては、転倒などの大きな事故につながる危険性もあります。

梱包したダンボールは積み上げておく

荷造りで梱包したダンボールは、積み重ねておいてください。

この際、なるべく本などの重いダンボールを一番下にして、服などの軽いダンボールを上にしてください。

引越し業者としては、重いダンボールが上にあったとしても、特に問題なく運ぶことはできます。

ただ、あまり重いダンボールを上に積み上げると、ちょっとした揺れで崩れることがあります。

万が一、引越し当日までに地震が発生すると、重いダンボールが落ちてきて大事故になる可能性もあります。

ですから、あくまで上のほうには軽いダンボールを積み上げてください。

また、あまり重いダンボールは重ねないようにしてください。ダンボールの耐久性によっては、下のダンボールが潰れることもあります。

高さとしては、大人の身長くらいまでの高さ(4段から6段程度)までは、ダンボールを積み重ねても大丈夫です。

なお、引越し業者としては、廊下にダンボールがあっても、特に問題はありません。

荷物の搬出作業は、ダンボールの搬出から始めますから、廊下の手前からダンボールを運んでいくことができます。

このため、部屋に積み上げられているよりは、実は廊下にあったほうが、効率的にダンボールを運ぶことができます。

ただし、廊下にダンボールがあると、引越し作業当日までの生活が不便ですので、注意してください。

収納ケースは押入れの中のまま

収納ケースは、押し入れから出す必要はありません。

紐で縛っておく必要はありませんし、特にテープなどを貼る必要もありません。ヘタにテープを貼ってしまうと、後でテープが剥がれなくなることがあります。

特に、クラフトテープ(紙のガムテープ)を貼ってしまうと、剥がれなくなります。

ですから、そのままの状態にしておいてください。

どうしてもガムテープを貼りたい場合は、剥がれやすい養生テープにしてください。

なお、収納ケースに割れ物(食器、おもちゃなど)、極端に重い荷物(本、DVD、CDなど)、貴重品が入っている場合は、必ず取り出しておいてください。

引越し業者としては、収納ケースには、洋服などの布製品が入っているものとして扱います。トラックに積み込む際には、ひっくり返したり立てたりすることもあります。

それにもかかわらず、割れ物、重い荷物、貴重品などが入っていると、中身や収納ケースそのものが割れるなどの事故の原因となります。

掃除でキズの発見と汚れの防止

荷物の梱包と同時並行で、家具、壁・床、靴などの掃除をしておいてください。掃除をすることで、引越し業者による事故を未然に防止することができます。

特に、汚れが引越し業者の作業服についてしまうと、壁、床などに汚れが移ることがあります。引越し先(新居・卸地)の建物が新築の場合は、特にこの点に気をつけてください。

また、掃除の際、必ず壁、床、家具、大型家電製品等のキズや汚れの有無をチェックしておいてください。

できればフィルム式のカメラで写真を撮っておいてください。これは、後日、接触事故などでキズ・ヘコミができた場合の証拠となります。

木製の重い家具(洋服ダンス、ワードローブ、和ダンスなど)は、特にキズがつきやすいので、念入りにチェックしておいてください。