「水回りの荷物は引越し直前まで使うんだけど、結局どのタイミングで梱包すればいいの?」と、引越しのたびに疑問に思っていませんか?
こんにちは。いつもお風呂用品・トイレ用品・洗濯用品はいつの間にか女性スタッフが梱包していて、直接関わる機会が少なかった、元引越し業者スタッフの管理人です。
お風呂用品・トイレ用品・洗濯用品は、引越しの前日や直前まで(場合によっては引越し後に)使うことがあるため、最後まで梱包されずに残りがちな荷物です。
これらの荷物は、特に大きなものもなく、ダンボールに入りきるものですので、無理に早めに梱包する必要はありません。当日梱包してもかまいません。
引越し業者によっては、女性スタッフが梱包して運んでくれることもあります。
なお、洗剤などの液体の荷物は、液漏れして、他の荷物が汚れる原因となります。
このため、液体の荷物は事前に使い切るほうがいいのですが、なかなかタイミングよく使いきれるものではない、という事情もあるでしょう。
また、引越し先(新居・卸地)ですぐ使うことになりまることもります。
ですから、使いきれなかった場合や、引越ししてからすぐに使う場合は、液体の荷物はゴミ袋などを活用して、厳重に梱包してください。
お風呂用品・トイレ用品・洗濯用品の梱包は当日でも大丈夫

無理に前日までに梱包する必要はない
お風呂用品・トイレ用品・洗濯用品は、毎日の生活に欠かせない必需品です。
引越しをするからといって、これらの荷物を梱包してしまうと、お風呂、トイレ、洗濯機が使えなくなってしまいます。
かといって、そのまま運ぶと、(あとで詳しく解説しますが)洗剤などの液漏れで他の荷物が汚れてしまうことがあります。
ですから、いずれ梱包しなければいけないものです。
では、いつのタイミングで梱包すればいいのかといえば、実は、無理に前日までに梱包しておく必要はありません。
これらの荷物は、特に量が多いものではありませんので、当日梱包しても時間がかかりません。
ただ、それぞれの荷物によって、多少の違いがありますので、具体的に説明いたします。
お風呂用品は当日梱包
お風呂用品は、引越し当日の梱包で大丈夫です。
引越し元(旧居・積地)で最後にお風呂に入るのは、引越し前日の夜(あるいは引越し当日の朝)でしょう。
ですから、お風呂に入ってからお風呂掃除をして、お風呂用品を梱包してください。
なお、引越しの当日の朝にお風呂に入ってお風呂掃除をしていると、意外と時間がなくてバタバタしてしまうことがあります。
ですから、お風呂はなるべく引越しの前日に入って、前日のうちに(遅くても当日に)お風呂掃除をしておくことをオススメします。
トイレ用品は最後に梱包
トイレは、それこそいつでも使うものですから、常に使える状態にしておかなければなりません。
ですから、トイレ用品は、搬出作業が終わる最後の時点で梱包します。
また、最後のトイレの掃除は、引越し前日か、遅くとも当日の朝に済ませておいてください。
残念ながら、荷物の搬出作業が終わってからトイレ掃除をしている時間はありません。
どうしても引越しが終わってからトイレ掃除をしたい場合は、お客さまご自身でトイレの掃除用具を運んでください。
この場合、あらかじめ引越し業者のスタッフに、トイレの掃除用具を運ばないように伝えておいてください。
黙っていると、引越し業者のスタッフが運んでしまう可能性もあります。
洗濯用品はできれば前日梱包
洗濯用品自体は、それほど多いものではありませんので、引越し当日の梱包でも大丈夫です。
ただ、衣服の洗濯は、なるべく引越し前日までに済ませておいてください。
そのうえで、同じく前日までに洗濯用品を梱包しておいてください。
衣服の洗濯が引越し当日まで終わっていないと、以下のいずれかの対応をしなければなりません。
- 汚れた洗濯物を梱包して運ぶ
- 乾燥していない=濡れた洗濯物を運ぶ
- 乾燥機で乾燥するまで待ってから運ぶ
引越し業者のスタッフとしては、1が一番楽です。お客さまにとっては、ただでさえ忙しい引越し先(新居・卸地)での開梱作業の最中に、大量の衣類の洗濯をすることになりますが。
2は、(脱水していたとしても)濡れた洗濯物が非常に重いため、引越し業者のスタッフにとって、一番迷惑です。
3については、待たずに済むのであれば問題ありません。
ただ、たいていの場合、お客さまが思った以上に作業が早く終わってしまい、乾燥が終わるまで、乾燥機の前で引越し業者のスタッフ一同が待ちぼうけ、という状態になりかねません。
以上のように、当日の洗濯はオススメできません。
洗濯は前日に済ませ、洗濯用品の梱包も前日に済ませてしまいましょう。
気の利いた引越し業者では当日梱包してくれる
引越し業者のチーム編成にもよりますが、大手の引越し業者の場合は、お風呂用品・トイレ用品・洗濯用品を当日梱包してくれます。
特に、女性スタッフが入っている場合は、ほぼ間違いなく、どのプラン・コース・パックであっても梱包してくれます。
これは、いいサービスを心がけているから、というのもあります。
…が、実際のところは、男性スタッフが家具の搬出をしている際に、手持ち無沙汰になった女性スタッフが、仕事を見つけて対応している、という事情もあります。
いずれにせよ、お客さまご自身が梱包する必要なくなります。
お風呂用品・トイレ用品・洗濯用品は、後述のように、液漏れのリスクがあり、他の荷物と違ってひと工夫必要な荷物です。
引越し業者のスタッフに対応してもらえるのであれば、まかせてしまったほうがいいです。
なお、引越し業者によっては対応してくれない可能性もありますの。
不安な場合は、あらかじめ営業員に確認しておいてください。
また、引越しの後で掃除をする予定ある場合など、あえて運んでほしくない荷物がある場合は、当日引越し業者のスタッフに伝えておきましょう。
消耗品のお風呂用品・トイレ用品・洗濯用品は使い切る
お風呂用品・トイレ用品・洗濯用品のうち、以下のような液体の消耗品は、意外に液漏れして荷物が汚れる原因となります。
- シャンプー
- リンス
- コンディショナー
- ボディソープ
- 液体洗剤
このため、液体の消耗品は、なるべく使い切ってください。場合によっては、捨てることも検討してください。
引越し先(新居・卸地)で使う分については、新品や詰め替え用のストックをひとつ用意しておいて、引越し後に封を切って使うようにしてください。
新品や詰め替え用のものは、液漏れのリスクはほとんどありません。
液体の消耗品の容器は口をしっかり閉じてなるべくビニール袋に入れる

二重のチャック付きポリ袋を活用する
とはいえ、全部の液体の消耗品が、タイミングよく引越し前日に使い切れる、なんてことはまずありません。
また、残っている液体の消耗品をわざわざ捨てるのはもったいない、というお気持ちもわかります。何がなんでも液体の消耗品は運ぶべきではない、とまではいいません。
ただ、液漏れの事故がないように、液体の消耗品は、厳重な梱包をしてください。
まず、どの荷物についても、しっかりと容器の口を閉じてください。
ポンプ式のものも、売っている状態のように、閉じた状態にしてください。
また、洗剤の容器そのものをビニール袋で二重に梱包してください。
この際、ビニール袋をセロテープでとめても、液漏れの対策にはなりません。ビニール袋は、液漏れがしないように結んで閉じてください。
ちなみに、食品用の二重のチャックがついたポリ袋(できれば冷凍用)を利用すると、より液漏れのリスクが低くなります。
そのうえで、ダンボールの内側に大きなゴミ袋(不安であれば二重にする)を開いてから、その中に液体の容器を入れてゴミ袋の口を結んでから、ダンボールを閉じてください。
このくらい厳重に梱包すると、めったに液漏れは起こりません。
有毒ガスの発生には十分に気をつける
なお、洗剤に「まぜるな危険」の表記があるものが複数ある場合は、必ず別々のダンポールに梱包してください。
なにも処置せずに梱包してしまうと、有毒ガス(塩素ガス・硫化水素等)が発生する危険性があります。
これらの有毒ガスは、最悪の場合、死亡事故につながります。
引越しの作業で有毒ガスが発生した、という話は聞いたことがありませんが、理屈のうえでは事故は十分に起こる可能性はあります。
ですから、「まぜるな危険」の洗剤の梱包には、十分に注意してください。
お風呂用品・トイレ用品・洗濯用品はすぐ使うダンボールに梱包する

「すぐ使う」と明記するかガムテープの色を変える
消耗品であっても、シャンプー、リンス、コンディショナー、ボディソープ、掃除用品など、引越し先(新居・卸地)でその日のうちに使うものは、すぐに使えるようにしておく必要があります。
具体的には、これらの荷物は、「すぐ使うダンボール」に入れて梱包してください。
「すぐ使うダンボール」といっても、何も特殊なダンボールを用意する必要はありません。
ダンボールに「すぐ使う」と書いておけばいいだけです。
それも面倒(というか非効率)な場合は、他の荷物とは別の色のガムテープ(例えば黄色)を使うと、より効率的に梱包ができます。
もちろん、引越し業者のスタッフに、その色のガムテープは「すぐ使うダンボール」だということを伝えておかなければなりません。
また、引越し業者のスタッフには、引越し先(新居・卸地)では、すぐに取り出せる場所に「すぐ使うダンボール」を置いてもらってください。
トイレットペーパーは梱包しなくていい
トイレットペーパーは、そのままにしておいて、ダンボールに梱包しないでください。
トイレットペーパーは、引越し作業中に使うことになる可能性がありますので、常にトイレに備え付けておく必要があります。
通常、引越し業者は、トイレットペーパーを、搬出作業では最後の時点でトラックに積み込んで、搬入作業では最初の時点で搬出します。
ところが、うっかりダンボールに梱包してしまうと、そのダンボールがどこにいったかわからなくなることがあります。
急な環境の変化で、引越し作業中にお腹の調子が悪くなってトイレを使いたくなる、というのは、意外とあることです。
こういう場合にトイレットペーパーがない、とならないよう、トイレットペーパーはそのままにしておいてください。
お風呂用品・トイレ用品・洗濯用品の梱包・荷造りは中型~小型のダンボールを使う

なるべく小型のダンボールに梱包する
お風呂用品・トイレ用品・洗濯用品を梱包する場合は、小型のダンボールに入るものは、小型のダンボールに梱包してください。
特に液体の消耗品は、使いかけのものとはいえ、意外と重たくなります。
これに加えて、新品や詰め替え用のものが混じっていると、なおさらのことです。このため、なるべく小型のダンボールを使ってください。
もしうっかりと大型のダンボールに梱包すると、底抜けする可能性があります。
お風呂用品・トイレ用品・洗濯用品は、底抜けしてしまうと、液漏れする可能性があります。
しかも、調味料とは違って、化学的に、または衛生的に、人体や床・畳などの建材にも悪影響を与えかねれないようなものもあります。
このため、絶対に大型のダンボールには梱包しないでください。
掃除用具は中型~大型のダンボールでも大丈夫
掃除用具など、液体の荷物以外のものは、中型~大型のダンボールで大丈夫です。
掃除用具は重い荷物ではありませんので、中型や大型のダンボールに梱包したとしても、重くなりませんし、底抜けのリスクもほとんどありません。
なお、ダンボールに収まりきれない荷物(デッキブラシ、ラバーカップ、プラスチック製の棚など)については、当日引越し業者のスタッフにまかせてください。
これらの荷物は、特に扱いが難しいものではありませんので、他の荷物が汚れないように、対処してくれます。
まとめ
かつて管理人は、脱水した洗濯物がそのまま入った状態の洗濯機に遭遇したことがありました。
ためしに持ってみましたが、重たくてとても運べるものではありませんでした。
結局、その洗濯物は、ゴミ袋に入れたうえでダンボールに梱包して運ぶことにありました。
長距離の引越し(しかも真夏)でしたので、引越し先(新居・卸地)には翌日到着することになっていましたので、おそらく洗濯しなおすことになったでしょう。
「引越しの荷物は普段使わないものから梱包する」という鉄則があります。
その一方で、「じゃあ普段使っている荷物はどう梱包するの?」という疑問があるのは当然です。
この記事でもお伝えしたように、普段使う荷物は、前日や当日梱包することになります。
この、「普段使う荷物」をどうやって計画的に梱包するのかが、引越し直前に忙しくなるかならないかのポイントとなります。
例えば、お風呂なんかは、近所に温泉やスーパー銭湯がある場合は、前日はそこで済ませると、余裕をもってお風呂の掃除やお風呂用品を梱包できます。
この記事では触れていませんが、食事も、前日はコンビニのものや外食で済ませると、落ち着いて食器などを梱包できます。
こういった段取りの工夫が、落ち着いた引越しにつながります。
- お風呂用品は引越し当日梱包
- トイレ用品は最後=搬出作業の終了直前に梱包
- 洗濯用品はできれば引越し前日・最悪でも当日梱包
- 消耗品のお風呂用品・トイレ用品・洗濯用品は使い切る
- 液体の荷物は二重のチャック付きポリ袋を活用する
- 「まぜるな危険」の洗剤は別々のダンボールに梱包する
- お風呂用品・トイレ用品・洗濯用品のダンボールには「すぐ使う」と明記するかガムテープの色を変える
- トイレットペーパーは梱包しない
- 液体の荷物は小型のダンボールに梱包
- 掃除用具などは中型・大型のダンボールに梱包