食品・調味料・お酒などは、梱包に手間と時間がかかります。

ただ、その割には、割れたり液漏れしたりと、荷物が汚れる原因となります。

ですから、なるべく使い切るようにしてください。

やむを得ず梱包する場合は、厳重に梱包してください。

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原則として引越し当日までに使い切る・食べきる

食品・調味料・お酒などは、原則として使い切り、または飲み切り、わざわざ運ばないようにしてください。

梱包にかかる手間と時間、割れ・液漏れのリスクを考えると、わざわざ引越し業者に運んでもらうほどのものではありません。

なお、高級調味料、高級酒(ワインなど)、手作りの梅酒など、どうしても運びたい荷物は、厳重に梱包してください。

ちなみに、発泡性のお酒のうち、シャンパン、スパークリングワイン、スプマンテなどのようなコルクで栓をしているものは、トラックでの移動中の揺れや気温によっては、コルクが抜栓してしまうことがあります。

このような場合は、補償の対象外となる可能性があります(標準引越運送約款第24条第2項)。

第24条(引受制限荷物等に関する特則)
(第1項省略)
2 貴重品、壊れやすいもの、変質又は腐敗しやすいもの等運送上の特段の注意を要する荷物(第4条第2項各号に掲げるものを除く。)については、荷送人が第8条第1項の規定によるその有無の申告をせず、かつ、当店が過失なくしてその存在を知らなかった場合は、当店は、運送上の特段の注意を払わなかったことにより生じた当該荷物の滅失若しくはき損又は当該荷物により生じた他の荷物の滅失、き損若しくは遅延について、損害賠償の責任を負いません。
出典:国土交通省「標準引越運送約款」

このため、発泡性のお酒は、お客さまご自身で運んでください。

場合によっては捨てるか親族・友達・ご近所にあげる

高価な食品、調味料、お酒以外のものは、場合によっては捨てて処分することも検討してください。

ただし、処分方法については、お住まいの自治体の処分方法に従ってください。

モラルが低いお客さまの中には、油などを直接排水管に流しているケースなどがありますが、このような行為はご遠慮ください。

また、未使用のものなどは、ご近所に実家がある場合や親しい方がいらっしゃる場合は、差し上げてもよいでしょう。

意外なことに、引越し業者に不要なお菓子やお酒を差し上げるお客さまもいらっしゃいます。

管理人も富裕層のお客さまから、(おそらくお中元・お歳暮などのいただき物でしょうが)相当高級なブランデーやビールなどを頂いたことがあります。

これは、引越しの振舞という意味では縁起物でもあります。

また、不用品の処分にもなりますし、引越し業者のスタッフへの心づけの代わりにもなりますので、一石二鳥です。

中型~小型のダンボールを使う

どうしても引越し業者に運んでもらいたい場合は、中型~小型のダンボールに梱包してください。

特に調味料やお酒は液体ですので、意外と重たくなります。

このため、大型のダンボールに梱包すると、底抜けする可能性が非常に高くなります。

なお、一升瓶などの大型の割れ物については、引越し業者に対応を聞いて、指示に従ってください。

それほど量が多くない場合は、引越し作業当日に、引越し業者のスタッフが対応してくれることが多いようです。

また、大手物流兼業業者の場合は、物流事業や宅配便事業で使っている一升瓶専用のダンボールを提供してくれることもあります。

なお、ご自身で梱包される場合は、一升瓶専用のダンボールの購入も検討してください。

割れ物は食器梱包用の紙で対応

調味料などの割れ物は、食器梱包用の紙で何重かに包んで、割れないようにしてください。

ただし、一升瓶などの重いものは、気泡緩衝材(エアーキャップ)で厳重に梱包してください。

また、これらの荷物をダンボールに入れる際には、割れてもいいように、全体をビニール袋などで覆ってからダンボールに入れてください。

なお、たまに梅酒をご自身で作っているお客さまがいらっしゃいますが、このようなお客さまの中には、100円ショップのビンで梅酒を作っている方もいます。

このような100円ショップのビンの中には、そもそも運ぶことを想定していないため、強度が低く、非常に割れやすいものがあります。

このため、このような100円ショップのビンを使った場合は、より一層厳重な梱包をしてください。