食器は、割れ物のため、破損の事故がおこりやすい荷物です。このため、厳重に梱包しなければなりません。

食器の梱包は、小型ダンボールに梱包する、個別包装で梱包する、縦に収納するという3点の鉄則がありあす。

このとおりに梱包することで、大幅に破損の事故を防ぐことができます。

なお、大手引越し専門業者などの引越し業者指定の特別な専用資材(箱)がある場合は、指示に従ってください。

スポンサードリンク

原則として小型のダンボールを使う

食器は、数があると意外と重くなります。このため、大きなダンボールに梱包してしまうと、ダンボールの底抜け・落下などの可能性があります。

ですから、小型ダンボールに収まらないような大きな食器を除いて、必ず小型のダンボールを使ってください。

なお、ダンボールの底には、クッション代わりに、何枚か食器梱包用の紙か新聞紙を敷いてください。

また、大きな食器については、中型・大型のダンボールに入れて梱包します。

この際、小型のダンボールと同じ感覚でめいっぱい食器を詰め込んでしまうと、重さでダンボールが底抜け・落下する可能性があります。

このため、大きな食器については、プラスチック製・木製の食器、ボウル・ザル、布巾などの軽い荷物を一緒の梱包して、あまり重くならないようにしてください。

食器梱包用の紙(クレープ紙・クレープペーパー)で個別包装

食器は、引越し業者が用意する食器梱包用の紙(クレープ紙・クレープペーパーともいいます)を使って包んでください。

この際、1枚程度ではクッション性が弱く、割れてしまう可能性がありますので、2~4枚程度は使って梱包してください。

また、食器は、まとめて梱包するのではなく、個別包装が鉄則です。まとめて梱包した場合、ちょっとした衝撃で割れる可能性がありますし、キズがつく可能性もあります。

なお、漆器などの塗り物の食器も、そのまま梱包すると塗がはげることがありますので、念のため食器梱包用の紙を使って梱包してください。

また、大きな食器については、食器梱包用の紙では小さすぎて梱包し切れない可能性があります。

このような場合は、気泡緩衝材(エアーキャップ)を使って梱包してください。

ただ、引越し業者によっては、お客さまにエアーキャップを提供していない場合があります。

このような場合は、新聞紙を使ってください(次項のデメリットに注意してください)。

新聞紙のメリット・デメリットと食器梱包用の紙の節約

食器の梱包には新聞紙を使っても構いません。新聞紙は、実質的には無料で使うことができるメリットがあります。

一方で、陶器の食器、特に白い食器には、色が付くことがある、というデメリットもあります。このため、白い陶器の食器を梱包する場合は、注意してください。

なお、引越し業者から提供される食器梱包用の紙は、意外に少ないことがあります。このため、食器梱包用の紙は、節約しながら使わなかければならないこともあります。

この点、例えば、いったん食器梱包用の紙を1枚使って梱包したうえで、その上から新聞紙で梱包することで、食器梱包用紙を節約することができます。

皿は縦に収納してダンボールの隙間を埋める

意外と知られていませんが、皿は、ダンボールの中では縦に収納します。

水平にして重ねて収納すると、一番下の皿が重さに耐え切れずに割れることがあるからです。

なお、丼や小鉢などの食器は、重ねて収納しても構いませんが、あまり多く重ねてしまうと、一番下の食器が割れてしまうことがありますので、ほどほどに重ねてください。

また、食器を梱包したダンボールの中身は、必ず隙間ができないようにしてください。

隙間があると、引越し業者のスタッフが運んでいる際や、トラックで移動中に、ダンボールの中で食器が動いてしまって、割れることがあるからです。

このため、隙間には、食器梱包用の紙や新聞紙を丸めて入れて、食器が動かないようにしてください。