宵積みとは、夕方以降に荷物をトラックに積み込み、翌朝に引越し先(新居・卸地)で荷物を搬入する引越しプランです。特徴としては、一晩不便な思いをしますが、意外に高品質なプランです。
夜搬出・翌朝搬入の引越しプラン
宵積みは、夕方以降に、その日必要な最低限の荷物以外の荷物をトラックに積み込み、翌朝に残りの荷物を積み込んで引越し先(新居・卸地)で荷物を搬入するプランです。
お客さまには、一晩だけ荷物を搬出した建物で泊まっていただきます。荷物の積み込みが夕方ですので、おまかせプランであっても、引越し業者には、時間に余裕をもって、丁寧に梱包してもらえます。
よく勘違いされがちですが、初日はすべての荷物をトラックに積み込むわけではありません。
布団(ベッドは積み込むことがあります)、トイレ用品、固定電話など、一晩泊まるために必要な最低限の荷物は翌日朝に積み込みます。
ですから、わざわざホテルなどを手配する必要はありません。
また、引越し業者によっては、テレビ等の梱包や積み込みが簡単な娯楽用品も残しておいてくれます。
宵積みは意外と高品質なプラン
宵積みの最大の特徴は、「宵」、つまり夕方以降に積み込み作業がおこなわれる点にあります。
普通の引越しは、朝早くからか午後早めに作業開始となります。このため、ベテランのスタッフが各現場に分散してしまって、あまり品質の高いサービスが期待できません。
ところが、宵積みが開始される夕方以降は、たいていの現場で作業が終わります。
このため、その日の引越し業者のスケジュールによっては、一日の作業を終えたベテランのスタッフやチームリーダークラスのスタッフが応援スタッフとして作業に参加してくれます。
場合によっては、無事故であっという間に作業が終わることがあります。
繁忙期などに日程の余裕がある場合におすすめ
すでに述べたように、宵積みは意外に高品質を期待できるプランです。このため、長期間品質が低下する時期(=繁忙期)におすすめです。
というのも、繁忙期(2月下旬から4月下旬)は、どの日も件数が多いため、日程をずらすことによる品質の向上は期待できません。
このため、2日間拘束されることにはなりますが、それでも問題ない場合は、見積もりの際に、引越し業者の営業員に宵積みを提案してみてください。
また、繁忙期ではなくても、新築マンションの一斉入居の際には、引越し業者の営業員から提案されることがあります。
これは、新築マンションの一斉入居の場合は、不動産会社から搬入の時間帯が指定されるため、搬入当日の朝が指定された時間であった場合などには、朝に荷物の搬出をしていられないことがあるからです。
このような場合は、前日に宵積みであらかじめ荷物を積み込んでおきます。
搬出の際のコミュニケーションを大切に
宵積みでは、原則として、搬出を担当したチームリーダーやトラックのドライバーが、搬入作業を担当します。
これは、事情を知っているチームリーダーであれば、引き継ぎをおこなうことなく、搬入作業もスムーズにおこなうことができるからです。
また、搬出の際に積み込んだトラックのドライバーであれば、荷物を降ろす際も、事故が発生しにくいからです。
しかし、引越し業者の都合によっては、別のチームリーダーやドライバーが担当することもあります。
当然ながら、引越し業者としては、なるべくしっかりと引き継ぎをおこなっているはずです。しかしながら、必ずしもすべて正確に伝わっているとは限りません。
このため、特に搬出の際には、よくチームリーダーやドライバーとコミュニケーションをとって、事故のないようにしてください。