一人暮らし・単身の引越しでも、通常の基本プランを利用することができます。

基本プランとは、お客さまが段ベールに荷物を梱包して、引越し業者に荷物を運んでもらうプランです(もちろん、他のプランも利用できます)。

ただ、一人暮らし・単身で基本プランを利用する場合、どうしても料金・費用・価格は割高になる傾向があります。

このため、引越し業者の営業員と上手く交渉したうえで利用する必要があります。

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一人暮らし・単身の引越しの料金は割高

一人暮らし・単身で通常の基本プランを利用する場合、料金・費用・価格が割り高になる傾向があります。

引越しの料金は、基本的には、スタッフの人件費、トラックのサイズ、荷物の量、高速料金などの必要経費によって決まってきます。

このうち、一人暮らし・単身の引越しの場合、スタッフやトラックのサイズに無駄がとなってしまうことが多いため、結果的に、料金・費用・価格が割り高になってしまいます。

具体的には、他の引越しの場合とは違って、一人暮らし・単身の引越しは、スタッフ1人当たりの作業量(荷物の量)が少ないため、人件費が無駄になります。

逆にいえば、後述のとおり、スタッフを減らすことで、料金・費用・価格を安くすることもできます。

また、一人暮らし・単身の引越しは、後述のとおり、通常の引越し業者が使っているトラックのうち、最も小さい容量・サイズの1.5トントラックを使ったとしても、容量が無駄になります。

「最も容量が小さい」ということは、トラックのサイズを小さくすることで引越しの料金・費用・価格を安くすることもできない、ということです。

「積み残し」のリスクはほとんどない

すでに述べたとおり、基本プランでは、引越し業者は、10㎡の容量・サイズの1.5トントラックを使います。

たいていの一人暮らし・単身の荷物の量は、せいぜい2㎡~5㎡程度のです。この程度の荷物の量であれば、1.5トントラックで十分に運ぶことができます。

このため、特に家具が多い、というような事情がない限り、荷物の積み残しのリスクはありません。

ただし、逆にトラックのスペースが無駄になることがあります。

なお、トラックのスペースをムダにしたくないのであれば、軽貨物専用の引越し業者の利用も考えられます。

軽貨物専用の引越し業者は、軽トラックを使っています。軽トラックは、5㎡の容量・サイズですので、たいてい一人暮らし・単身の荷物であれば、ちょうど運ぶことができます。

このため、かなり料金が割安になります。

また、ごくまれに、引越し専門業者の中にも、軽トラックを保有している営業所・支店もあります。

ですから、場合によっては、大手の引越し業者でも、軽トラックを使って安く引越しができる場合もあります。

一人暮らし・単身の引越しは繁忙期には断られる場合も

一人暮らし・単身の引越しは、単価が低いため、そもそも引越し業者自体や営業員からは、敬遠されがちです。

ですから、まともに見積もりに来てくれず、電話だけでの見積もりで済まされることもザラにあります。

ただ、これは雑な扱いを受けているのかといえば、そうでもありません。

すでに述べたとおり、一人暮らし・単身の引越しでは、1.5トントラックに十分に荷物が乗り切ることがほとんどです。

ですから、よほど荷物が多くない限り、電話だけの見積もりでも、「思ったよりも荷物が多くて積みきらなかった」という「見積もり違い」になることは、まずありません。

また、荷物が多い一人暮らし・単身の引越しでは、1.5トントラックでは荷物を積みきれない可能性があります。

こうなると、1.5トントラックとするか、または2トントラックにするべきかを判断するため、引越し業者の営業員が見積もりにきます。

もちろん、それだけの荷物があれば(特に2トントラックを使うのであれば)、引越しの料金・費用・値段は高めになります。

このように、普段でも引越し業者や営業員にとっては、「美味しくない」案件である一人暮らし・単身の引越しですので、繁忙期には断られることがあります。

特に、繁忙期の場合、一人暮らし・単身用の1.5トントラックは、4トン以上の中型・大型トラックの補助車両として使われます。

特に大手の引越し業者では、引越し件数が非常に増えますので、一人暮らし・単身の引越しに1.5トントラックを配車している余裕がありません。

また、一人暮らし・単身の引越しに比べて、荷物の多い引越しのほうが料金・費用・値段の単価が高いため、引越し業者としては、そちらを優先して受注します。

ですから、場合によっては、繁忙期には通常のプランの利用による一人暮らし・単身のお客さまによるご利用は、断られる場合があります。

少なくとも、繁忙期での価格交渉は、引越し業者のほうが優位なため、一人暮らし・単身者は、交渉がかなり難しくなります。

なお、引越し業者そのものの方針や、支店・営業所の方針によっては、繁忙期でも一人暮らし・単身のお客さまのご利用を断らずに引き受けてくれることもあります。

ただし、この場合、信じがたいことかもしれませんが、作業自体は、引越し作業を専門としていない軽貨物配送業者に丸投げされることがあります。

引越し作業を専門としていない以上、作業の質は大手引越し業者に比べて見劣りします。場合によっては、事故などのリスクもあります。

このため、お客さまが大手業者のブランドや評判を信用して利用した場合、その信用を裏切られてしまうような結果になる可能性もあります。

「スタッフ1人」を交渉する

一人暮らし・単身の荷物は、ほとんどの場合、引越し業者のスタッフ1人で運ぶことができます。

たとえ1.5トントラックに満載の荷物(10㎡)であっても、1人前の引越し業者のスタッフであれば、問題なく運ぶことができます。

ただし、たいていの引越し業者は、一人暮らし・単身であっても、スタッフを2人配属したがります。

これは、一人暮らし・単身の荷物であっても、1人で運ぶことができない荷物があるからです。

具体的には、ドラム式・乾燥機つきの洗濯機や、3ドア以上の冷蔵庫などが考えられます。

これらの荷物は、いかにプロの引越し業者のスタッフであっても、まず1人で運ぶことはできません。

ただ、これらの荷物は、お客さまが手伝うことによって、引越し業者のスタッフが1人でも運ぶことができます。

ちなみに、単純な全自動の洗濯機や2ドアの冷蔵庫などは、スタッフ1人でも十分に運ぶことができます。

このため、見積もりの際には、引越し業者の営業員とは、スタッフを1人にすることを交渉してみてください。

スタッフを1人減らすだけでも、料金・費用・値段は数千円は安くなります。