「単身パック使って引越ししたいけど、ウチには大きな家具があるから無理かなぁ…」と思ってませんか?

こんにちは。学生時代に、よく友人の家具の引越しに駆り出され、結局全部の荷物を運ぶことがあった、元引越し業者スタッフの管理人です。

一人暮らし・単身で大型家具・大型家電をお持ちの場合は、単身パックを利用できません。

しかし、一人暮らし・単身の荷物の量では、普通の引越しのプランは、料金・費用が割高です。

このような場合は、家具・大型家電製品のみの引越しプランの利用を検討してください。

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家具・冷蔵庫・洗濯機は引越し業者・ダンボール・小型荷物はお客さまが運搬

ダンボールを運ぶ男性

大型の家具・大型の冷蔵庫は単身パックでは運べない

家具・大型家電製品のみの引越しは、引越し業者に、大型の家具や大型の冷蔵庫だけを運んでもらうプランです。

一人暮らし・単身の引越しを安くする方法の鉄板といえば、単身パックの利用です。

単身パックの利用は一人暮らし・単身者の引越しでは最初に検討するべき

しかし、この単身パックには、大型の家具や大型の冷蔵庫がある場合は利用できない、というデメリットがあります。

というのも、単身パックでは、専用のカーゴに荷物を載せて運びますが、このカーゴのサイズでは、大型の家具や大型の冷蔵庫は大きすぎて載せられません。

一人暮らし・単身にありがちな単身パックでは運べない荷物一覧

大型の冷蔵庫 背が高いため、単身パックでは利用できません。学生のお客さまはほとんど持っていませんが、料理が趣味の社会人のお客さまは、意外と持ってます。
洋服ダンス(ワードローブ) 比較的小型のものでも、背が高いため、単身パックは利用できません。ファッションが趣味の社会人のお客さまが持っていることがあります。まれに、学生のお客さまがお持ちのことがあります。
ファンシーケース 背が高いため、単身パックは利用できません。ファッションが趣味の女性のお客さまがお持ちのことが多いです
背の高い本棚 背が高いため、単身パックは利用できません。背が低いものは単身パックを利用できます。
ベッド 分解式のものはベッドマットや部品(特に側面の板)が背が高いため、単身パックは利用できません。折りたたみ式のものは幅が広いため、単身パックは利用できません。
大型のメタルラック・スチールラック 背が高いため、単身パック利用できません。分解した場合は利用できます。
サイズが大きい机 サイズにもよりますが、幅が広いため、単身パックはりようできません。

ちなみに、一人暮らし・単身用の小型の冷蔵庫や、洗濯機は単身パックのカーゴに載せることができます。

大型の家具・冷蔵庫・洗濯機だけ引越し業者に運んでもらう

このように、一人暮らし・単身とはいえ、必ずしも単身パックが使えるわけではありません。

そこで、次に一人暮らし・単身の引越しを安く抑えるために検討するのが、大型の家具・冷蔵庫・洗濯機を引越し業者に運んでもらうプラン・パックです。

この引越しプラン・パックでは、すでに紹介した、単身パックで運べない家具・冷蔵庫と、洗濯機(お客さまひとりでは運べないため)だけを運んでもらいます。

参照:引越し業者に家具・重い家電製品だけを運んでもらう―家具だけの引越し

家具・冷蔵庫・洗濯機だけを運ぶ場合は、トラックは一番小さいサイズのものですし、引越し業者のスタッフは2人だけで済みます。

また、引越しに必要な時間も短時間ですので、午後便やフリー便も利用できます。

参照:少しでも引越し料金を抑えるなら午後便・フリー便・長距離混載便を使う

このため、すべての荷物を運んでもらう場合にくらべて、引越しの料金・費用を安く抑えることができます。

一人暮らし・単身者の家具・冷蔵庫・洗濯機だけの引越しは近場限定

街並み

小型の荷物・ダンボールはお客さまご自身が運ぶ

残った小型の荷物やダンボールは、別途で運ぶことになります。

この場合、通常は、お客さまご自身で運ぶことになります。

このため、料金そのものは比較的安くなるものの、お客さまの負担が大きくなります。

そういう意味では、あまり女性や高齢者にはおすすめできないプランです。

もちろん、小型の荷物やダンボールも、単身パックや宅配便で運べないことはありません。

ただ、この方法は、かえって割高になる場合があり、最初から全部引越し業者に運んでもらったほうが割安です。

家具・冷蔵庫・洗濯機だけの引越しは近場限定

お客さまご自身が運ぶとなると、当然、自家用車やレンタカーで運ぶことになります。

このため、どうしてもガソリン代やレンタカー代が、費用として発生します。

荷物を運ぶために何度も往復したり、長距離の移動をしたりしていると、結局高くつく可能性もあります。

ですから、家具・冷蔵庫・洗濯機だけの引越しは、近場から、せいぜい1日で往復できる距離の引越しに限って利用できるプランです。

レンタカーの料金・値段によっては結局割高なことも

レンタカー

自家用車があれば越しの料金・費用を安くできる

自家用車をお持ちの場合、小型の荷物やダンボールを往復して運ぶことができます。

自家用車の種類にもよりますが、荷物が多く載るワンボックスや、ミニバンなどは、意外と多くの荷物を載せられます。

また、セダンやワゴンであっても、載せ方を工夫すれば、意外と載るものです。

ちなみに、管理人は、クーペの自動車で引越しをしたことがありますが、あれはいただけません。

やっぱり引越しにはトラックがベスト

もちろん、乗用車ではなく、トラックがあれば、利用しない手はありません。

たとえ平ボディ(荷台が箱になっていないもの)であっても、軽トラックであっても、乗用車とは比べ物にならないくらい、荷物は載せられます。

お客さまご自身がトラックをお持ちでない場合であっても、安く借りられるのであれば、使ってみてもいいでしょう。

例えば、ご近所や親戚から無料で、あるいはガソリン代だけで貸してもらえる場合などです。

レンタカーのトラックはよほどのことがないと割高

自家用車をお持ちでない場合や、トラックを安く使えない場合は、レンタカーを利用することになります。

この際、意外とレンタカーが高くつくことがあります。

乗用車やトラック以外の商用車だと、それほど高くはつきませんが、トラックとなると、そうはいきません。

結果として、すべて引越し業者にまかせたほうが安い場合があります。

このため、レンタカーで小型の荷物やダンボールを運ぶ場合は、よく日程を検討して、レンタカーの料金が安くなるような日程を組まなければなりません。

1日で引越しが終わらないリスクも

特に、意外に荷物が多い場合や旧居と新居の距離がある場合は、1日で作業が終わらないことがあります。

この場合、自家用車をお持ちであれば、特に日程を気にすることなく小型の荷物を運ぶことができます。

ただし、引越し元(旧居・積地)が賃貸住宅の場合は、退去の予定日を越えてしまうため、賃料が発生するリスクがあります。

また、レンタカーで小型の荷物を運ぶ場合、1日で運びきらないと、結果として、2日分以上のレンタカーの料金を払うことになりかねません。

家具・冷蔵庫・洗濯機を含めたすべての荷物の引越しの見積もりも取っておく

このように、小型の荷物やダンボールをレンタカーで運ぶ場合は、意外と割高になるリスクがあります。

特に、レンタカーのトラックが必要なくらい荷物がある場合は、要注意です。

このため、引越し業者から見積もりを取るときは、家具・冷蔵庫・洗濯機だけの引越しの見積もりとは別に、全部の荷物の見積もりも取ってください。

レンタカー代やガソリン代を含めると、結局、引越し業者に全部運んでもらったほうが割安の場合もあります。

割高にならない一人暮らし・単身の家具・冷蔵庫・洗濯機だけの引越し

家具・家電製品

近距離の引越しが大前提

それでは、結局、引越し業者に冷蔵庫・洗濯機だけを運んでもらった場合に、割高にならないパターンがあるのかというと、2パターンあります。

  1. すべての荷物が多く、1.5トントラックでは荷物が積みきれない場合
  2. 小型の荷物の量が極端に少ないわりに、家具・冷蔵庫・洗濯機がある場合

もちろん、近距離の引越しであることが大前提です。

それぞれ、詳しく解説していきます。

1.5トントラックでは荷物が積みきれない場合

家具・冷蔵庫・洗濯機だけの引越し+1.5トントラックのレンタカー

一人暮らし・単身の引越しとしてはまれなケースですが、荷物の量が多すぎて、1.5トントラックでは積みきれない場合です。

これほど荷物が多い場合は、2トントラックを使う必要があり、引越し業者の料金・費用もそれなりに高くなります。

この場合は、「家具・冷蔵庫・洗濯機だけの引越し+1.5トントラックのレンタカー」のあわせ技を使います。

つまり、家具・冷蔵庫・洗濯機以外の荷物が、1.5トントラックに積みきれるような場合です。

場合によっては「トラック積みきりプラン・パック」も検討する

もっとも、残った小型の荷物やダンボールの量がそこそこあるでしょうから、お客さまご自身も大きな負担となります。

ですから、2トントラックを使ってでも、全部引越し業者にまかせることも検討してください。

また、裏技としては、1.5トントラックに荷物を積みきる、「トラック積みきりプラン・パック」を利用する手もあります。

この場合は、1.5トントラックに、家具・冷蔵庫・洗濯機を優先して積んでもらいます。

そして、残ったスペースに小型の荷物やダンボールを積めるだけ積んでもらいます。

もちろん、積みきれなかった荷物はお客さまご自身で運ぶことになりますが、それほど荷物が残らないのであれば、簡単に引越しができます。

残った荷物の量によっては、レンタカーすらいらない、ということにもなるでしょう。

参照:トラックに積めるだけ積んでもらう引越し―トラック積みきりプラン

家具・冷蔵庫・洗濯機のわりに極端に小型の荷物・ダンボールが少ない場合

小型の荷物・ダンボールが簡単に運べるくらい少ない場合

普通は一人暮らし・単身のお客さまには見かけないパターンですが、家具一式が揃っている割に、小型の荷物が少ない場合です。

裕福なご家庭の学生のお客さまや、離婚されて家具を引取ったお客さまにありがちです。

こうした場合は、小型の荷物・ダンボールは、自家用車や小型のレンタカーでも十分に運べます。

ですから、引越し業者に家具・冷蔵庫・洗濯機だけ運んでもらうと、引越しの料金・費用を安く抑えることができます。

もっとも、管理人の個人的な経験では、裕福なご家庭の学生のお客さまは、全部の荷物を引越し業者にはこんでもらうことが多いですが…

引越し業者から断られる場合や時間の指定ができない場合も

困る引越し業者営業員

引越し業者にとっては「美味しくない」仕事

家具・大型家電製品のみのプランは、引越し業者にとっては、あまり利益が多くないプランです。

一人暮らし・単身の家具・冷蔵庫・洗濯機は、荷物の量としても多くはないため、特に利益がないプランです。

このため、家具・冷蔵庫・洗濯機だけの引越しプランは、引越し業者から断られることもあります。

特に、引越しの件数が多くて忙しい繁忙期や土日など、他のお客さまからの依頼が多い時期は、断られやすい傾向があります。

実際、管理人は、こういう引越し業者が忙しい時期には、家具・冷蔵庫・洗濯機だけの引越しは、経験がありません。

時間指定は午後しかできない

また、引越し業者に引き受けてもらうことができたとしても、時間の指定ができない場合もあります。

とくに、午前中に作業をする朝便は、他のお客さまの引越の件数が多いため、チームを回す余裕がありません。

すでに述べたとおり、引越し業者にとっては、家具・冷蔵庫・洗濯機のみの引越しプランは、利益が多くありません。

このため、引越し業者は、他の利益が多いプラン(特に朝便)に優先的にトラックを配車します。

この結果、トラックが空いている時間帯のプラン(=午後便)や、トラックが空き次第作業を始めるプラン(=フリー便)でないと、引越し業者が受付けないこともあります。

ですから、時間の指定ができるのは、ある程度引越し件数が少なく、かつトラックが余っていて、引越し業者が忙しくない閑散期だけと考えてください。

まとめ

いかがでしょうか。最後にもう一度、一人暮らし・単身で家具・冷蔵庫・洗濯機だけの引越しをする場合の注意点を見てみましょう。

  • 単身パックやお客さま1人(場合によっては2人でも)では運べない家具・冷蔵庫・洗濯機だけを引越し業者に運んでもらう。
  • 小型の荷物やダンボールは、お客さまご自身が、自家用車やレンタカーで運ぶ。
  • ガソリン外やレンタカー代が高くつくため、近場の引越し限定。
  • すべての荷物を運ぶ場合の見積書も取っておいて、比較して判断する。
  • 1.5トントラックに積みきらない場合か、極端に小型の荷物・ダンボールが少ない場合は引越しの料金・費用を安く抑えられる。
  • 荷物が多い場合は、トラック積みきりのプラン・パックの見積書も取って、比較して判断する。
  • 繁忙期(ピーク)には断られることもある。
  • 時間指定は、午後しかできない。

管理人は、自分自身が一人暮らし・単身だったころ、自家用車やレンタカーのトラックを使って、自分ですべての引越しをしていました。

もちろん、管理人は、すべての作業を1人でできますので、引越し業者を利用するよりも、格段に安く引越しはできます。

ただ、引越しに慣れた管理人ですら、慣れない道路の渋滞を読みきれずに、危うくレンタカーの返却に間に合わなくなりそうなこともありました。

それほど、お客さま自身でする引越しというのは、難しいものです。

管理人の個人的な感覚では、一人暮らし・単身であっても、お客さまご自分で引越しをするのが、それほど安くなるのか疑問です。

なにより、普段引越しの作業をしていないと、小型の荷物・ダンボールであっても、運ぶのが大変です。

場合によっては、ケガや荷物の破損などの事故につながりかねません。

管理人としては、単身パックが利用できないような大型の荷物や、たくさんの荷物がある場合は、少々高くついても、引越し業者を利用するのをオススメします。