「布団は布団袋に入れればいいのよね?でも、あれって、どうやって閉じるの?」と思ったこと、ありませんか?

こんにちは。実は、布団袋を紐やロープで閉じだことがなく、いつも養生テープ(梅雨の時期はガムテープ)で閉じていた、元引越し業者スタッフの管理人です。

布団は、敷布団・掛布団ともに三つ折りにしたうえで、布団袋に入れます。というか、これ以外、梱包のしようがありません。

布団袋の縛り方や結び方など、紐やロープで布団袋を梱包する方法がよくわからない、というお客さまが、意外といらっしゃいます。

実は、引越し業者の布団袋は、紐やロープで縛ったり結ばなくてもいいんです。

ガムテープや養生テームで閉じてしまっていいのです。

なんでしたら、そのままにしておけば、引越し業者のスタッフが閉じてくれます。

なお、布団袋は、意外なものとしては、柔らかいソファー(いわゆるラブソファー)なども梱包できます。

ただし、次のとおり、細かな注意点があります。

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布団の引越しには布団袋・布団圧縮袋を使う

三つ折りの布団

布団は三つ折りにして布団袋に入れて梱包する

布団の梱包は、特に難しいことはありません。普通に三つ折りにたたんで、布団袋に入れるだけです。

毛布、シーツ、ブランケット、タオルケットなどの布製品の寝具を一緒に梱包できます。

また、スペースに余裕があれば、枕やクッションなどを梱包してもいいでしょう。

なお、布団袋自体は、ぬいぐるみやちょっとしたソファーなどの梱包にも使えます。

ただ、ぬいぐるみやソファーは、布団とは一緒に梱包せずに、単体で梱包したほうがいいです。

引越し業者の布団袋がオススメ

布団の梱包には、布団袋を使います。市販のものでも、引越し業者が用意するものでも結構です。

ただ、布団袋は、保管用のものは別ですが、通常は引越しのときしか使わないものです。

数年に1回使うか使わないかのものを買ったところで、普段はタンスや押入れの肥やしになってしまいます。

このため、わざわざ買う必要があるかは、疑問です。

管理人としては、引越し業者が提供する使い捨ての布団袋がオススメです。

市販の布団袋は強度に注意

逆に、市販の布団袋は、強度に問題があるものがあります。

市販の布団袋は、大きく分けで、「保管用」、「運搬用」、「保管・運搬兼用」の3種類があります。

このうち、「保管用」の布団袋は、強度が弱く、簡単に破れてしまい、引越し作業には向いていません。

どの布団袋が保管用なのかは、「なんとなく破れやすそう」かどうかで、判断できます。

また、通気性がよい素材を使っている場合も、保管用の布団袋です。

これは、プロの引越し業者のスタッフだけでなく、一般のお客さまでも判断がつきます。

特に、次の項目で説明する「布団圧縮袋」以外の透明なビニール製の布団袋は、運搬用でないことがほとんどです。

通常、運搬用の布団袋は、頑丈で厚い生地でできています。そうでないと、重い布団の運搬には耐えられません。

布団圧縮袋はそのまま布団袋の代用になる

また、布団圧縮袋に入っている布団は、そのままで結構です。

もともと、布団圧縮袋は、空気を密閉するために非常に頑丈にできています。

ですから、そのままの状態でも、十分に運ぶことができます。

また、布団は、意外にスペースを取ります。布団が多いご家庭は、布団圧縮袋を利用すると、それだけ引越し業者が運べる荷物のスペースが増えます。

ですから、より多くの荷物を運んでもらうためにも、布団圧縮袋を上手に活用してください。

シーツで布団を梱包しない

ごくまれに起こるレアケースですが、シーツで布団を包むお客さまがいらっしゃいます。

最近はあまり聞きませんが、かつては、引越しの際に、ご年配の方々がシーツで布団を梱包していたようです。

このような梱包方法は、シーツが汚れたり破れたりします。

このため、シーツではなく、必ず布団袋を使って梱包してください。

引越し業者の布団袋はガムテープ・養生テープで閉じる

ガムテープ

布団袋を閉じるのは引越し業者のスタッフにまかせていい

引越し業者の布団袋には、紐で縛るタイプと、ガムテープや養生テープで止めるタイプがあります。

紐での縛り方やテープの貼り方は、特に難しいわけではありません。

ただ、慣れていないと、引越しの途中で、布団袋が開いてしまうことがあります。

もちろん、引越し業者のスタッフは、ひと目見て、開いてしまいそううな布団袋の閉じ方かどうかは、すぐにわかります。

こうした布団袋は、引越し業者のスタッフが、あとで補強して運びます。

だったら、最初から引越し業者のスタッフに任せた方がいい、と管理人は考えています。

気になるのであれば、あらかじめ引越し業者の営業員に聞いておくといいでしょう。

紐で縛った布団袋はほどける可能性がある

ご自分で布団袋を閉じる場合は、管理人としては、紐やロープで閉じるよりも、ガムテープや養生テープで閉じるのがオススメです。

管理人の経験では、紐やロープで縛られたり結ばれた布団袋は、途中でほどけて中身の布団が出てしまうことがありました。

実は、布団袋は、トラックの荷台で意外と乱暴に扱われます。

ですから、紐やロープがほどけることは、よくある話です。

布団袋は養生テープ・ガムテープで梱包する

これに対し、ガムテープや養生テープでガチガチに留めてしまった場合は、まず中身が出てしまうことはありません。

引越し業者の布団袋を使う場合は、どうせ使い捨てです。遠慮なくガムテープや養生テープで留めてしまいましょう。

なお、管理人は、会社で提供している布団袋を、紐やロープで閉じたことは、一度もありません。

すべて、養生テープ(梅雨の時期はガムテープ)で閉じました。

布団袋に荷物を詰め込み過ぎると腰を痛める原因になる

腰痛の女性

意外と重くなる布団袋

布団袋には、結構な量の布団が入ります。

特に、市販の布団袋の中には、人が運ぶことが考慮されてないのでは?と思われるほど、大量の布団が入るものがあります。

引越し業者のスタッフの間では、有名なメーカーがあるくらいです(たいてい、その布団袋が出てくるとウンザリします)。

もちろん、こうした大量に入る布団袋であっても、軽い羽毛布団を梱包する場合はさほど問題はありません。

ただ、重い綿布団を梱包する場合は、こうした布団袋に大量に詰め込んでしまうと、非常に重くなります。

引越し業者のスタッフですら腰を痛める原因になる

このような重い布団袋は、お客さまが運搬する際にケガする原因となります。

重い布団袋は背負って運びますので、あまりに重い場合は、腰を痛めることがあります。

階段などでは、バランスを崩して転倒したりすることになりかねません。

また、あまり布団が重いと、布団袋が重さに耐えきれずに破れたりすることもあります。

お客さまだけではなく、引越しの作業に慣れた引越し業者のスタッフですら、腰を痛めることがあるくらいです。

ですから、布団袋に入れる布団の量も、ほどほどにしておきましょう。

運搬用の布団袋での保存は湿気でカビることもある

カビ・ダニ

「運搬用」の布団袋では保管しない

布団袋は、材質によっては、通気性が悪いことがあります。

また、中途半端に通気性があり、(布団圧縮袋とは違って)密閉まではできないため、カビやダニが繁殖することもあります。

特に「運搬用」の布団袋は、このように保存性がよくないため、布団の長期間の保管には向きません。

これに対し、布団圧縮袋は、その特性上、通気性はまったくありません。よく乾かした布団であれば、カビることはありません。

ただし、念のため乾燥剤等を入れておくべきです。

以上の点から、長期保存する場合は、通気性の悪い布団袋を使わず、「運搬・保管兼用」の布団圧縮袋などを使用してください。

または、「保管専用」の布団袋に移し替えて、保管してください。

引越しはカビ・ダニ対策の「スノコ」を敷く絶好のチャンス

引越し先(新居・卸地)で布団を搬入する時は、カビやダニの対策の絶好のチャンスです。

カビやダニは、保管場所(特に押入れ)にスノコを敷いたり、防虫剤や湿気取りを使ったりして対策ができます。

また、布団袋や布団圧縮袋の中に防虫剤や防カビ剤を入れておくと、よほど湿気の多い場所でもない限り、そう簡単にはカビ・ダニは発生しません。

特に、スノコは、押し入れが空になっていないと敷けません。

いったん押し入れに布団を入れてしまうと、スノコを敷くには、もう一度布団を取り出さなければならず、二度手間になります。

この点、最初に押入にスノコを敷くと、二度手間になりません。

このため、引越しを機に、スノコを敷くなど、防虫・防カビ対策も検討してみてください。

布団袋には絶対に割れ物を入れない

割れた鏡

「布団がクッションになって割れない」は間違い

布団袋には、布製品のみを入れ、絶対に割れ物を入れないようにしてください。

「布団がクッションになって割れ物が割れない」といわれることがあります。

最近ではあまりいわれなくなりましたが、これは、大きな間違いです。

特に、ご年配のお客さまの中には、勘違いされている方も多いようです。

おそらく、「昔の引越しの常識」だったのでしょうが、少なくとも「今の引越しの常識」ではありません。

布団袋は隙間に「押し込む」もの

布団袋は、トラックの荷台の中では、隙間を埋めるためによく利用されます。

これは、形が崩れたとしても、すぐに復元して、特に問題がないからです。

また、比較的軽いため、隙間に押し込んでも、特に下の荷物が潰れることがないという点でも便利です。

ある意味では、引越し業者のドライバーによって、乱暴に扱われることもあります。

このため、布団袋の中に割れ物が入っていると、高い確率で割れ物が割れます。

ですから、布団袋には絶対に割れ物を入れないでください。

まとめ

管理人が勤務していた引越し業者では、布団袋の使い方や、引越し当日までにお客さまが梱包するかどうかは、特に細かく決まっていませんでした。

管理人の勤務先が、「高品質なサービス」のイメージの会社だったからか、引越し当日に布団が梱包されていなくても、スタッフが普通に梱包していました。

こうした事情もあり、管理人の個人的な感覚では、「布団は梱包しなくてもいいです。当日、引越し業者のスタッフが布団袋を持っていって梱包します」、と言いたいところです。

…が、このあたりは、引越し業者によっても対応がちがうでしょう。

ですから、少なくとも、布団を布団袋に入れておいて、閉じるのは引越し業者のスタッフにまかせる、くらいでいいのではないでしょうか。

もちろん、女性のお客さまなどは、寝具である布団を引越し業者の(特に男性)スタッフに扱われることに、なんとなく抵抗感があるかもしれません。

さすがに、女性ものの下着のような、女性のお客さまの寝具の盗難・横領・紛失は聞いたことがありません。

ただ、軽いシーツくらいであれば、理屈のうえでは、簡単に取り出せてしまいます。

こうした点が気になる場合は、ご自分で、しっかりと布団袋を閉じてしまいましょう。