「あれこれ物を取っておいたら、引越しの見積りの金額に驚いた」という経験、ありませんか?
こんにちは。引越し業者としては荷物が多いほうが儲かるんでしょうけど、いちスタッフとしては複雑な気持ちになる、元引越し業者スタッフの管理人です。
引越しの料金は、次の2つの要素で決まります。
- トラックの種類(=荷物の量)×人件費(スタッフの人数)×移動距離
- 日程
引越しの料金を減らすには、要するに、荷物の量を減らすか(=スタッフの人数を減らすことと同じ)、移動距離を縮めるか、日程を変更するしかありません。
当たり前の話ですが、移動距離を縮めることはできませんので、残りは荷物の量を減らすか、日程を変更するかの2択になります。
この2択が、引越の料金を安くする王道といえます。
荷物の減らし方は、処分、売却、買い替えなどがあります。では、具体的に荷物を減らす方法を見ていきましょう。
(※2.の日程の変更で料金を安くする方法は、「引越しの料金が安くなる4つ(+1)の閑散期はいつなのか?」をご覧ください)
引越しを安くするには不要な荷物は処分して減らす
引越しを機会に不要な荷物は処分する
引越しの荷物を減らす最も簡単な方法は、不要な荷物を処分することです。
引越しは、不要な家財を処分するいい機会です。
何年も着ていない洋服、もう読まなくなった本、賞味期限が切れた食品・調味料などは、処分を検討してください。
CDやビデオなども、パソコンやHDDなどに保存することで、処分することができます。
引越し先(新居・卸地)の収納によっては家具も処分する
また、老朽化が進んだ家具なども、処分を検討してみてください。
最近では、家具付きの建物やウォークインクローゼットなどの収納が豊富な建物もあります。
このため、洋服ダンス(ワードローブ)などは必要なくなりつつあります。
特に新築の物件に引越しする場合は、思い切って処分することも検討してください。
引越しの見積もりの際に荷物の処分を検討
大手の引越し業者は荷物の処分もしてくれる
引越し業者によっては、有料で不要品の引取りをおこなっていることがあります。
家財の処分は意外に面倒なものですから、自分で処分するよりは、お金を払ってでも引越し業者に処分してもらったほうが結果として手間がかかりません。
特に、家電リサイクルの対象となる、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機は、買い替えの場合を除いて、処分に手間がかかります。
実は、大手の引越し業者は、これらの処分にも対応してくれます。
ですので、引越しは、古いエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の処分や買い替えのいいチャンスでもあります。
また、大型の家具・家電製品は、下手に引越しで運んでもらうよりも、処分したほうが安くつくこともあります。
荷物はなるべくまとめて処分する
なお、処分する大型の家具・家電製品がひとつやふたつでは、あまりメリットはありません。
というのも、ひとつやふたつの処分では、いくら大型の荷物とはいえ、地方自治体に処分してもらったほうが安くつくことがあるからです。
逆に、たくさんの大型の家具・家電製品を一気に処分する場合は、引越し業者のほうが意外に安くつくこともあります。
ですから、引越しの見積もりの際には、ぜひ営業員と一緒に検討してみてください。
リサイクルショップを活用して荷物を処分する
出張買取を利用して荷物を売却する
まだ使える家財などは、処分せずにリサイクルショップに売却することも検討してみてください。
家具や大型の家電製品は、たいていのリサイクルショップで出張買取をしてくれます。また、CDや書籍も、量が多ければ、出張買取に対応してくれます。
これらのリサイクルショップを活用すると、意外に高値で売れて料金の足しになることもあります。
特に家具の場合は、家電製品と違って頻繁に買い換えることがありませんので、中古品の数が少なく、思ったよりも高く売れることがあります。
逆にこれらのリサイクルショップを活用せずに処分しようとすると、バカにならない処分費用がかかってしまいます。
引越し業者が買取ってくれる場合も
また、大手引越し専門者の中には、不用品の買取りをサービスとして提供しているところもあります。
引越し、処分、買取りを別々の業者に頼むよりも、一括ですべて引越し業者に頼んだほうが、結局安くつくこともあります。
ですから、見積りの際には、荷物の引越しと併せて、処分と買取りについても、営業員とよく相談してみてください。
ついでにブランド品・貴金属の買取も
「荷物の量を減らす」という意味ではあまり効果的ではありませんが、いい機会ですので、ブランド品や貴金属の処分も検討してはどうせしょうか。
荷物を梱包している際に、ありがちな話ですが、「これって、全然使ってないけど、必要かな?」と考え込むことです。
もちろん、思い出の品など、使っていなくても取っておきたいものもあるでしょうが、使っていないのであれば、思い切って買取ってもらうものひとつの方法です。
特にブランド品や貴金属などは、高値で買取ってもらえます。
もちろん、買取ってもらったお金は、引越しの料金の足しになりします。
大型家電製品は買い替えのほうがお得な場合も
電気代まで視野にいれて買い替えを検討する
引越しの際に、老朽化が進んだ大型家電製品(冷蔵庫・洗濯機など)は、処分して買い換えたほうがお得な場合があります。
大型家電製品は、処分する際にリサイクル料がかかるため、買い替えを躊躇するお客さまもいらっしゃいます。
しかしながら、減税や補助金の対象となることもありますし、電気代が安くなることもあります。
単に「もったいない」と考えるだけでなく、総合的に検討してみてください。
大手引越し業者から家電が購入できる
ちなみに、引越し業者の中には、大型家電製品の引取りや販売をおこなっているところもあります。
値段的には、大手家電量販店に比べるとどうしても見劣りすることもあります。
ただ、運送費や設置の費用を考えると、それほど変わりありません。
また、引越し業者は家電製品の運搬のプロですので、運搬や設置の際に、事故が発生する確率も低いです。
このため、一般の家電量販店で購入するよりもお得なことがあります。
まとめ
管理人の経験では、大型の家具の処分や、家電のリサイクルは、結構頻繁にありました。
特に、新築のマンションへの引越しの際には、大量の家具の処分を依頼されるお客さまがよくいらっしゃいました。
おそらく、この「不要品の処分」サービスは、引越し業者のオプションのなかでも、かなり利用されているサービスだと考えられます。
また、家具や家電製品の買取りをする引越し業者も増えてきています。
従来の引越し業者は、とにかく高い料金を請求しようとするあまり、荷物の量を減らすことには、あまり協力的ではありませんでした。
最近では、このような傾向は変わりつつあります。
引越し業者やその営業員を積極的に巻き込んで、荷物を減らし、引越しの料金を安くするようにしてみてください。