引越しの見積もりの後で荷物が増えた場合は、すぐに引越し業者に連絡してください。
荷物の量や種類によっては、使用するトラックを変更しなければならなくなる可能性があります。こうなると、再見積もりとなったり、追加料金が発生したりします。
何も連絡しないと、最悪の場合は引越しそのものを断られる可能性もあります。
すぐに引越し業者に連絡を
荷物が増えた場合、その種類や量によっては、従来の見積もりの内容を大幅に変更しなければならない可能性があります。
このため、すぐに引越し業者に連絡して、指示を仰いでください。連絡しない場合は、作業当日に引越し業者とトラブルになる可能性もあります。
引越し業者としても、何も連絡がないままにお客さまに荷物を増やされると困りますので、引越し当日の2日前までに少なくとも1回はお客さまと連絡を取ります(標準引越運送約款第3条第7項)。
標準引越運送約款第3条第7項(見積り)
(第1項から第6項まで省略)
7 当店は、見積書に記載した荷物の受取日の2日前までに、申込者に対して、見積書の記載内容の変更の有無等について確認を行います。
出典:国土交通省「標準引越運送約款」
ただ、いくら引越し業者とはいえ、直前(2日前)に荷物が増えるような状況には、必ずしも対応できるとは限りません。
ですから、荷物が増えた場合は、なるべく早めに引越し業者に連絡してください。
なお、お客さまとしては、引越し業者に連絡する以外に何もすることはありません。後は引越し業者の指示に従うだけです。
再見積もりの可能性も
増えた荷物の量や種類によっては、トラックの種類を変更したり、作業内容を一部追加したり変更したりする必要があります。
このような場合は、再度見積もりしなければならなくなる可能性があります。
特に、トラックの種類の変更は、当日は対応できない可能性が高いため、最悪の場合は、荷物の積み残しとなることがあります。
引越し業者の営業員によっては、非常にシビアな見積もりをしていることがあります。このような営業員は、なるべく引越し料金を安く抑えるために、ギリギリに積み込めるトラックで見積もりを出します。
このため、少し荷物が増えた場合であっても、トラックのドライバーの能力・経験によっては、荷物を積み切れなくなることがあります。
追加料金が発生することも
増えた荷物によって全体の荷物の量が大幅に増えた場合は、追加料金が発生することがあります。
トラックの種類が変更になるくらい荷物が増えた場合は、まず間違いなく追加料金が発生します。
また、トラックの種類が変わらないまでも、作業量が大幅に増えるくらい荷物が増えた場合は、追加料金の対象となることもあります。
さらに、特殊な作業をおこなうことになった場合にも、追加料金が発生することもあります。
特に、高所作業車・クレーン車の手配が必要な荷物を増やした場合は、まず間違いなく追加料金が発生します。
また、金庫やピアノのような重量物が増えた場合も、場合によっては追加料金の対象となることもあります。
引越しでは見積もりの後に荷物は増やさないのが鉄則
引越し業者は、余分なコストが発生しないように、人員・トラックともに、常にギリギリの態勢で日々の業務をおこなっています。
このため、急にお客さまの荷物が増えたからといって、よほどの閑散期でもない限り、柔軟に対応することは難しいといえます(特にトラックの手配・変更)。
ですから、なるべく荷物は増やさないようにしてください。
また、増やさなければならない事情がある場合は、事前に引越し業者に相談してみてください。
引越し業者もプロですから、場合によっては、単純に荷物を増やすよりも、いい提案をしてくれることもあります。
例えば、引越し業者によっては、家電製品が壊れてしまって買い替えをしなければならない場合に、短期間だけ家電製品を貸してくれる業者もあります。