「引越し業者なんてどこも一緒だと思ってたのに、どうしてこんなにサービスが違うの?」と思ったことありませんか?

こんにちは。引越し業界のなかでも、「高品質」な評価をいただいている、大手引越し専門業者で働いていた、元引越し業者スタッフの管理人です。

この記事では、引越し業者から親切、丁寧、高品質なサービスを受けるためのポイントとして、大手引越し専門業者を利用する方法を解説しています。

この記事は、荷物や建物の破損などの、事故がなるべくない引越しを望むお客さま向けの記事です。

引越しのサービスは、単純に表現すれば「家庭用の荷物を指定した場所に運ぶ」ことを完成させるサービスです。

技術的にはそれほど困難なものではありませんし、差別化も難しいサービスです。

ですから、どこの引越し業者が作業をしても、同じ品質で、同じ料金・値段になるはずです(こういう状態を「コモディティ化」といいます)。

ところが、実際は、引越し業者によって、サービスの品質は差があります。それどころか、同じ引越し業者でも、担当チームや引越しの時期によって、品質が大きく変わります。

そんな中でも、比較的サービスの品質が安定して高いのが、大手引越し専門業者です。

引越し業者への期待としては、なんといっても料金・値段が真っ先に思い浮かぶでしょう。それも、できれば「安い」、という意味の期待で。

他方で、それと同じくらい重要なのが、サービスの質です。

過去の引越しで、料金の安さだけに注目してしまった結果、サービスの質が悪い業者を利用してしい、大事な荷物、家具、住宅などを破損したことはないでしょうか?

このようなトラブルがないようにするためには、高品質なサービスを提供している業者を見極めなければなりません。

そこで管理人は、事故が少ない高品質なサービスを提供している引越し業者として、大手引越し専門業者の利用をお勧めします。

このページでは、大手引越し専門業者が他の引越し業者よりも高品質のサービスが展開できる理由を解説していきます。

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【理由1】大手引越し専門業者のスタッフは能力が高く経験が豊富

引越し業者男女スタッフ

引越しは手作業=スタッフ個人の能力・経験によってサービスの品質が来ます

引越しの作業は、ほぼ100%、手作業でおこなわれます。

いろいろなロボットが発達した現在であっても、引越しの作業だけは、なかなか機械化が進みません。

これは、お客さまによって荷物の種類や住宅の状態がまちまちで、現在の技術でも機械化の対応が難しいからです。

機械化できている工程は、せいぜいトラックでの運搬と一部の単身引越しでの荷物の積替えくらいです。

このため、サービスの品質の良し悪しは、結局のところ、実際に引越し作業をするスタッフ個々人の能力次第です。

引越し業者のスタッフは実践経験を通じて作業を覚える

では、そのスタッフ個々人の能力の実態はどうなのでしょうか。実は、非常に「心もとない」というのが実態です。

引越しのスタッフの能力は、そのほとんどが現場での作業経験によって身につきます。

一部の正社員は、申し訳程度の「社内研修」を受けてはいます。

ですが、他のスタッフは、ろくに研修も受けないまま、いくつかの注意事項を教えられただけで、いきなり現場に投入されます(あくまで管理人の経験の範囲の話ですが)。

ましてや、派遣社員ともなると、当日現地集合が普通ですので、まったくの素人ということになります。

しかも、いわゆるOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)のように、先輩が丁寧に仕事を教えてくれるようなものではありません。

まるで職人の世界のように、「仕事は盗んで覚える」というのが実態です。

管理人も、初期のころはほとんど仕事を教わった記憶がなく、繁忙期を迎える直前になって初めて、気の合う先輩にいくつかの難しい作業やテクニックを教えてもらった程度です。

スタッフの経験量=引越し業者への依頼件数

このような事情があるため、優秀なスタッフが育つためには、何よりも継続的に仕事ができる環境が必要です。

つまり、引越し業者にとっては、依頼が継続して発生する、ということが重要です。

この点、お客さまからの引越しの依頼件数が多い大手引越し専門業者では、スタッフの能力が高い傾向があります。

逆に、専門でない引越し業者は、他の運送業の作業(特に物流)を兼業しているため、どうしてもスタッフの経験の蓄積がばらつきがちです。

ひどい場合は、繁忙期・ピークにしか引越しの仕事をしていない、という業者もあるくらいです。

引越しの作業は、一般的な運送業の物流やルート配送などとは違って、荷物や住宅の事情に合わせた、個別具体的な状況に対応できる高度な技術が必要です。

このような技術は、繁忙期・ピーク以外の日々でも経験を積まない限り、そう簡単には身につきません。

【理由2】大手引越し専門業者は経験豊富なアルバイトの層が厚い

アルバイトの男性スタッフ

引越し業者の実態は「アルバイト」による作業

また、大手引越し専門業者は、正社員や契約社員の数もさることながら、多くのアルバイトを抱えています。

これは、年間を通じて引越し件数が多い大手引越し専門業者ならではの特徴です。実は、これが意外に重要な要素となります。

引越し業者のチームは、時期にもよりますが、ほとんどの場合、1人の正社員または契約社員(いわゆる「チームリーダー」)以外は、すべてアルバイトです。

ひどい場合は、ある程度経験を積んだアルバイト1人に、残りは未経験のアルバイトや派遣社員、ということもあるくらいです(繁忙期にありがちな話です)。

ちなみに、管理人は、自分以外は全員未経験の派遣社員、という引越しを何度も経験しています。

例外的に2人以上の正社員または契約社員がいるチームは、「新築」の引越しくらいです。

これは、比較的荷物が多いことと、何よりも事故を起こしてはいけない、という理由があるためです。

アルバイトの層の厚さこそが高品質なサービス

引越しはチームプレーであり、個人プレーではありません。いくら優秀なスタッフがいたとしても、1人ではできる作業は限られます。

このため、ある程度経験を積んだアルバイトの人数が、チーム全体の引越しの作業の質、ひいては引越し業者全体のサービスの質につながります。

この点、大手引越し専門業者は、ブランド力・知名度や広告の効果で、他の業者と比べると、比較的アルバイトを集めやすいといえます。

また、すでに述べたとおり、大手引越し専門業者には、年間を通じて継続的に依頼あがるため、アルバイトの育成にも長期的に取り組むことができます。

結果として、大手引越し専門業者のサービスは、比較的忙しい時期であっても、低下しにくく、高品質を維持しやすいといえます。

【理由3】大手引越し専門業者では人材教育とノウハウの承継がある

走る引越し業者男性スタッフ

引越し業界はブラック業界

引越し業界は、典型的な「ブラック企業」です(あくまで管理人の体験によります)。

作業自体が体力を使う非常に厳しいですし、先輩からのパワハラやモラハラ、時には暴力までも日常的にあります。

このため、体力的にも精神的にもかなりタフでない限り、続くものではありません。

つまり、引越し業界は、スタッフすぐに辞めてしまう、離職率が極めて高い業界ということです。

このため、作業の標準化、人材教育、ノウハウの承継などがされにくいという実態があります。

正社員ですら定着しないのですから、いつ辞めるかわからないようなアルバイトには、仕事を教えようとする雰囲気にはなりません。

比較的恵まれている大手引越し専門業者の社員・アルバイト

そのような業界の中でも、大手引越し専門業者は、社員教育、社員研修などが比較的充実しています(あくまで「比較的」です)。

特に、正社員への教育や研修は、各社ともに力を入れています。

大手引越し専門業者では、わざわざ研修用の一戸建ての建物を用意して、実践的な訓練をおこなっているところもあります。

残念ながら、管理人の知る限り、このような研修は、正社員(おそらく新入社員)にしか使わせていないようです。

それでも先輩による直接の指導を受けながらおこなう訓練は、非常に効果的といえます。

少なくとも、管理人の経験上、研修を修了した新入社員がまったく使い物にならない、ということはありませんでした。

また、特に上場企業のような大手企業の場合は、労働基準監督署などの監督により、極端に悪い労働環境になりづらい、という特徴もあります。

このため、社員やアルバイトが比較的定着しやすいともいえます(これも、あくあまで「比較的」です)。

管理人は、複数の大手引越し専門業者の営業所で働いた経験があります。

確かに厳しいことは厳しい職場ですが、違法行為が横行しているようなことはありませんでした。また、厳しいだけ、引越しの仕事は給料が高額です。

このため、意外に若い男性(高校生・大学生など)アルバイトが定着する傾向がありました。

【理由4】大手引越し専門業者は専用資材が豊富

単身パック用引越しカーゴ

作業効率と品質(特に事故己防止)を左右する引越し専用資材

大手引越し専門業者は、多くの種類と数の引越し専用資材を保有しています。これらは、現場の作業、特に家具、大型家電製品の梱包作業に使われます。

この専用資材を使うことで、安全に、しかも早く作業ができます。

事故・トラブルが多い引越しだからこそ、大手引越し専門業者の専用資材が重要となってきます。

また、大手引越し専門業者の専用資材の中には、お客さまご自身による梱包にも利用できるものもあります。

代表的な例としては、食器や靴の梱包のための専用ボックスなどがあります。

これらの専用資材を使用することによって、安全に荷物を運ぶことができます。

また、お客さまによる梱包作業の時間も大幅に短縮できます。

こういった専用資材を保有したり、継続的に研究開発できたりするのは、大手引越し専門業者ならではといえます。

資材がないと満足に引越しはできない

逆に、このような専用の資材がないと、引越しの作業効率はガタ落ちとなります。もちろん、事故のリスクも非常に高くなります。

引越しを専門としていない、特に中小企業の運送業者は、引越し専用でない資材(主に毛布など)で引越しをすることがあります。

これでは、作業効率が悪いために、非常に時間がかかるだけでなく、家具の保護などが不十分になりがちです。

結果的に事故(家具や壁へのキズ)が起こりがちです。

少ない資材、引越し専用でない資材で安全に引越しができるのは、それこそ引越し専門業者で長く経験を積んだベテランのスタッフだけです。

そのようなスタッフは、大手引越し専門業者以外には、まずいません。

【理由5】大手引越し専門業者はチームリーダーの能力にブレ幅が少ない

指示書を持って説明する引越し業者チームリーダー

ハズレが少ない大手引越し専門業者

現場の引越し作業のサービスの品質は、最終的には、チームリーダーの能力に大きく左右されます。

もちろん、チームのスタッフ全員が経験豊富な社員・アルバイトで構成されていれば問題ありません。

…が、残念ながら、実際にはそのような状況はまずありません。

すでに述べたとおり、普通はリーダー一人に、他は全員経験が浅いアルバイトか派遣社員、というのが実態です。

つまり、引越し業者から高品質なサービスを受けるためには、その引越し業者にどれだけの数の優秀なリームリーダーがいるか、という点が重要となってきます。

この点、大手引越し専門業者には、多くの優れたチームリーダーがいるため、いわゆる「ハズレ」が少ないです。

大手引越し専門業者は正社員の人件費(=固定費)を負担できる

特に、いわゆる「正社員」は、チームリーダーとして最も優れた能力を持っています。

この正社員は、アルバイトや派遣社員と違って、常時雇用されていますから、人件費が固定化されます。

このため、経営に余裕のある大手引越し専門業者でなければ、たくさん雇うことができません。

この点からのも、大手引越し専門業者は、他の引越し業者と比べて、高品質なサービスを提供できるといえます。

まとめ

引越し業界は、典型的な労働集約型産業です。つまり、マンパワーがサービスの品質に直結します。

また、よく噂されるとおり、体力的にも精神的にも、非常に「キツい」業界であり、離職率が非常に高い、という実態があります。

それだけに、サービスの水準を維持するのが難しいといえます。

このような実態があるなかで、一定のサービス水準を維持できるのは、経営上の体力があり、いつも一定の依頼を獲得できる大手引越し専門業者ならではといえます。

「今度の引越しでは事故はもうこりごりだ」という方は、是非大手引越し専門業者のご利用をご検討ください。