自社独自のダンボールを使っている引越し業者では、中古のダンボールを無料でサービスしてくれるところもあります。
特に気にならない場合は、いいことずくめですので、ぜひ使ってみてください。
なお、極端に引越しの需要が落ち込む閑散期では、中古のダンボールがなくなっている可能性もありますので、注意してください。
中古のダンボールを使う前に強度・汚れをよく確認する
中古のダンボールを使う際は、強度や汚れをよく確認してください。1~2回程度の使用であれば、強度は、特に問題ありません。
ただし、本を梱包したダンボールの場合は、1回の使用でかなり強度が低下することがありますので、注意してください。
また、汚れについては、まれに前までに使っていたお客さまの使い方によっては、汚れていることがあります。
特に、調味料などの液体、シャンプー・リンス・ボディーソープなどの風呂場用品、トイレ用品などの水回りの荷物、靴、観葉植物・鉢植えなどを梱包したダンボールは、中が汚れていることもあります。
このため、必ず中を確認してください。
中古のダンボールは底のガムテープをはがして貼り直す
中古のダンボールにガムテープが貼られていた場合は、そのガムテープを必ずいったん剥がしてから貼り直してください。
ガムテープを剥がさずに、そのままを重ね貼りした場合は、ガムテープが非常に剥がれやすいため、底抜けの原因となります。
このため、特に、底に貼られているガムテープについては、必ず剥がしてください。
なお、一回ガムテープを貼ってしまったダンボールは、ガムテープを剥がしたとしても若干粘着力が落ちます。ですから、再度ガムテープを貼る際には、なるべくしっかりと貼るようにしてください。
また、中古のダンボールの底には、粘着力が低い養生テープを貼らないようにしてください。
なお、引越し業者によっては、事前にガムテープを剥がした中古のダンボールを提供してくれることがあります。ただし、これはあくまでサービスの一環でかしかありません。
中古のダンボールのガムテープを剥がす作業は、意外に手間がかかるため、繁忙期に提供される中古のダンボールは、ガムテープが貼られているものがほとんどです。
中古のダンボールは特に中身をしっかり書く
中古のダンボールには、以前使ったお客さまの荷物が記入されています。
このため、引越し業者のスタッフが中の荷物を勘違いしたり、混乱することがよくあります。
特に、2回、3回と使われたダンボールは、何種類もの記入があって、どれがお客さまの荷物なのかがわからなくなります。
このようなことがないように、以前の記入を二重線などでしっかり消して、できれば色の違う太めのマジックで中身を大きくはっきりと書き込んでください。
なお、引越し業者によっては、中古のダンボールに貼るシールを無料で提供していることがあります。
このシールを貼ることで、いちいち以前のお客さまの荷物の内容を訂正することなく、お客さまの荷物の記入ができます。
このため、シールを利用したい場合は、見積もりの際にでも引越し業者の営業員に確認してみてください。
トイレ用品・観葉植物・靴に使った中古ダンボールが混じっている場合もある
引越し業者は、通常、トイレ用品、観葉植物、鉢植え、靴などを梱包したダンボールについては、状態がよいものでも捨てています(ただし、引越し業者によっては対応がことなる場合があります)。
このような荷物が入っていたダンボールは、衛生上問題があるため、一般的なお客さまは敬遠しますし、場合によってはクレームになるからです。
ただ、まれにこのようなダンボールが混じっていることがありますので、よく確認してください。
特に、繁忙期の場合は、中古のダンボールを回収した後、いちいち仕分けをしている時間がありません。
このため、このようなダンボールが紛れ込んでお客さまに提供されることがあります。