「引越しの梱包は苦手。いつも食器が割れる…」という、梱包への苦手意識はありませんか?
こんにちは。実は、食器の梱包が苦手な、元引越し業者スタッフの管理人です(男性なので経験不足なのです…)。
荷物の梱包は、開梱と並んで、非常に面倒な作業で、時間もかかります。ですから、苦手としているお客さまも多いことでしょう。
そういったお客さまにオススメなのが、この記事で紹介している「前日梱包サービス」です。
前日梱包サービスは、引越し作業当日より前の日(多くは、文字通り「前日」)に、あらかじめ引越し業者のスタッフが荷物を梱包するサービスです。
前日梱包サービスでは、引越し業者のスタッフが、時間をかけて丁寧な荷造りをします。
当然、プロのサービスですから、まず荷物が破損することはありません。
仮に破損したとしても、補償対象となります(…ということは、お客さまご自身で梱包した荷物は、実は補償対象とならないことがあります)。
また、前日梱包サービスでは、当日の引越しの段取りの準備もします。
料金が高い、拘束時間が長いなど、デメリットもあるものの、引越し当日も含めて、高い品質が期待できるサービスです。
大切な荷物が壊れないようにするためにも、一度サービスの利用を検討してみてはどうでしょうか。
最も厳重に荷物が梱包されるサービス

女性スタッフによる梱包サービス
前日梱包サービスは、実際の引越し作業をおこなう日までに、引越し業者のスタッフが荷物の梱包をしてくれるサービスです。特にお客さまから指示がない限り、すべての荷物の梱包をしてくれます。
また、ほとんどの場合、女性スタッフが担当します。ですから、女性のお客さまでも安心して利用できるサービスです。
似たようなサービスに当日梱包サービス(いわゆる「おまかせ」プラン)がありますが、こちらは引越し作業をおこなう当日に梱包と搬出を同時にするサービスです。
また、前日梱包サービスでは、多くの場合は、午前中から夕方にかけて作業します。このため、お客さまご自身の拘束時間が長い、というデメリットもあります。
もちろん、その間は、テレビやスマホを見ていても仕事をしていてもかまいません。ただ、引越し業者のスタッフからたまに質問がありますので、その受け答えは必要です。
1日の大半を費やして丁寧に梱包するサービス
前日梱包サービスと同じように、引越し業者のスタッフがお客さまの荷物を梱包するサービスに、「当日梱包サービス」があります。
前日梱包サービスでは、当日梱包のサービスとは違って、引越し業者は、その日は梱包サービスだけをします。
これに対し、当日梱包サービスは、その日のうちに梱包から荷物の運搬までおこなわなければなりません。
また、当日梱包サービスでは、普段は荷物の梱包をしていない男性スタッフも梱包作業をおこないます。
このため、意外に梱包が雑になることがあり、結果として、荷物が破損することもあります(それでもお客さまご自身の梱包に比べると事故率は低いですが)。
つまり、より丁寧・厳重な荷造を希望する場合は、前日梱包サービスのほうがよいといえます。
食器の梱包は大変な割には補償対象外

食器の梱包は引越しでも最も大変な作業
引越しの荷造りの中でも、最も難しく、また、時間がかかる作業は、食器などの割れ物の梱包です。
割れ物の梱包は、作業に慣れていないと非常に時間がかかります。おそらく、多くのお客さまにとっては、引越しの作業のなかでも、最も面倒な作業でしょう。
引越し当日になっても食器の梱包が終わっておらず、最終的に引越しが終わるのが深夜になってしまった。こんなことは、管理人の経験でもよくありました。
最悪の場合、引越し業者のスタッフが手伝うことにもなりますが、これは、追加料金が発生することもあります。
お客さまの梱包による破損は「補償対象外」
また、食器などの割れ物は、上手に梱包してダンボールに収めないと、持ち運びやトラックの運転の衝撃で割れることがあります。しかも、お客さまの梱包による荷物の破損は、補償の対象外となることがあります。
「そんなのおかしいじゃない!引越し業者の作業で食器が割れたんだから、補償対象でしょ!?」というお気持ちはわかりますが…
ほとんどの引越し業者がお客さまとの契約内容として使用している「標準引越運送約款」の第23条では、次のように規定されています。
標準引越運送約款第23条(免責)
当店は、次の事由による荷物の滅失、き損又は遅延の損害については、損害賠償の責任を負いません。
(途中(1)~(7)省略)
(8)荷送人又は荷受人等の故意又は過失
出典:国土交通省「標準引越運送約款」
というように、お客さまの梱包のミス(=過失)による食器などの破損は、補償の対象外です。
つまり、自分で食器などの割れ物を梱包するメリットは、実は「安い」という点だけです。時間がかかるうえに補償対象外というデメリットを考えると、あまり割に合うとは思えません。
これに対し、前日梱包サービスでは、経験豊富な女性スタッフによって、これらの割れ物の梱包にもスムーズに対応してもらえます。
もちろん、仮に荷物が破損した場合であっても、完全に引越し業者のミスですから、補償対象です。
「すぐ使うもの」への配慮など引越し業者ならではの配慮が期待できる

チーム全体で生活の再開をサポート
また、前日梱包サービスでは、できるだけすぐに生活が再開できるように、すぐ使うものを分けて梱包してもらえます。
単にすぐ使う荷物を分けて梱包するだけはありません。
こういった荷物を新居に搬入する際には、取り出しやすい場所に置けるよう、わざわざ印をつけたり、ガムテープの色を変えたりして梱包してくれます。
まさに、チーム全体で配慮することにより、お客さまの新生活のスタートをサポートします。
これは、時間をかけて丁寧に作業できる前日梱包ならではのサービスです。
当日梱包サービスでは、引越し業者のスタッフが時間に追われて作業するため、このようなきめ細かい対応が出来ない場合があります。
荷物の搬出を配慮した作業

トラックへの積みやすさにも配慮
前日梱包サービスでは、スタッフは、トラックへの積みやすさに配慮した梱包をします。
お客さまによる梱包の場合、荷物を詰め込みすぎて、ダンボールの上の部分が盛り上がったり、口を閉じられないものがあったりします。このようなダンボールは、上にダンボールを重ねて置けません。
というのもの、無理に重ねて置いてしまうと、盛り上がったダンボールの中の荷物が破損したり、バランスが悪いために荷崩れの原因となったりするからです。
ですから、このようなダンボールは、トラックへの積み込み作業の妨げとなります。このようなダンボールが多少はあったとしても大きな問題にはなりませんが、たくさんあるようだと、トラックへの積み込みに時間がかかってしまいます。
引越し業者のスタッフはこのような梱包はしませんので、トラックへの積み込み作業がスムーズにおこなわれます。
当日の搬出作業にも配慮
また、引越し業者のスタッフは、前日梱包の際には、引越し当日の荷物の搬出を想定して整理整頓しながら梱包作業をおこないます。
例えば、梱包が終わったダンボールを作業の邪魔にならないように、荷物の搬出経路を想定しながら積み重ねます。これが意外に重要な点になります。
荷物を搬出する際は、ダンボールの搬出から始めます。ただ、搬出の作業に入る前に、壁や床を保護するための養生をしなければなりません。
この際、ダンボールの置き場所が悪い(廊下の壁際など)と、養生ができません。このため、ある程度ダンボールを搬出してから養生をすることになります。
しっかり養生されるまでは、壁や床を傷つけないよう、慎重に作業をしなければなりませんので、余計に=無駄に時間がかかります。
このように、ダンボールの置き場所ひとつとっても、プロの方法があります。
この他にも、当日のスタッフへの注意事項などの伝達もおこないます。例えば、営業員が見積りの際に見落としていたような状況を、当日のスタッフに伝えることなどです。
このような配慮によって、当日の荷物の搬出がスムーズにおこなわれます。
開梱への対応もしてくれる

開梱サービスは引越し業者のスッタフによる梱包が原則
前日梱包サービスを依頼した場合、開梱のサービスを依頼することができます。
引越し業者による開梱を想定した梱包作業は、荷物の収納場所を記録したうえで梱包します。これは、時間がかる作業です。
このため、梱包から開梱までをすべておこなう、いわゆる「おまかせプラン」の場合、朝早くから作業に取り掛かったとしても、終わるのが深夜に及ぶことがあります。
この点、前日梱包サービスの場合は、荷物の収納場所の記録にも時間をかけることができます。
また、梱包のしかたや収納場所の記録のしかたも引越し業者ならではのノウハウがあり、作業もスムーズ(あくまでお客さまの作業に比べてですが)におこなわれます。このため、開梱ヘの対応も比較的簡単にできます。
なお、引越し業者によっては、そもそも、お客さまの梱包による荷物の開梱サービスには、対応していない場合があります。
まとめ
管理人は男性ですので、前日梱包サービスは、数えるほどしか担当したことがありません。
その少ない経験や、当日梱包サービスでの経験からですが、女性スタッフの作業の早さ・丁寧さは目を見張るものがあります。
小心者の管理人は、時間がかかっても丁寧な梱包を心がけるタイプですが、よく先輩に「無駄な作業が多いし遅すぎ」と叱られたものです。
スムーズに、かつ、安全に引越しをするには、短時間で無駄にダンボールのスペースを使わず、しかも破損しないように荷物を梱包しなければなりません。
これには、かなりの経験が必要です。
ある程度引越しの経験があるお客さまならともかく、あまり経験がないのであれば、荷物の梱包は予想以上に時間がかかります。
また、何もよりも、荷物が破損しても、お客さまご自身の梱包では補償対象外です。
このため、お客さまご自身による梱包は、結果的に高くつく可能性もあります。
貴重な時間を無駄にせず、大切な荷物を無事に運ぶためにも、前日梱包サービスの利用を検討してみてください。