「ウチには大きいスチールラックがあるんだけど、やっぱり引越しのときは分解しないとダメよね?」
こんにちは。引越し業者で働くまで、メタルラック・スチールラックは、当然分解するものだと思い込んでいた、元引越し業者スタッフの管理人です。
実は、引越し業者は、メタルラックやスチールラックを、そのまま運んでくれます。
ですから、メタルラックやスチールラックは、分解しなくてもいいのです。また、分解するメリット(荷物の量が減る)は、ほとんどありません。
この記事では、そういった事情も含めて、引越しでのメタルラック・スチールラックの準備について解説します。
一般家庭向けの大きさのメタルラック・スチールラックであれば、原則として分解する必要はありません。
ただ、業務用や大型のメタルラック・スチールラックの場合は、分解しなければ引越し先(新居・卸地)に入らないことがあります。
ですから、業務用・大型のスチールラックやメタルラックをお持ちの場合に、分解するべきかどうか。この点は、必ず見積もりの際に、引越し業者の営業員に確認を取っておいてください。
引越しでは家庭用のメタルラック・スチールラックは分解しなくていい
メタルラック・スチールラックは分解せずそのまま
メタルラック・スチールラックは、基本的には分解することなく、そのまましておいて大丈夫です。
引越し業者のトラックのドライバーは、メタルラックやスチールラックを、単にそのままトラックの荷台に載せるわけではありません。
普段ご家庭にあるように、空いているスペースに、ダンボールなどの軽い荷物を載せていきます。
その結果、メタルラック・スチールラックの間のスペースも、デッドスペースになりません。
むしろ、分解してしまうと、分解と組立ての作業がまったくムダになってしまいます。
引越し業者の営業員には念のため釘を刺しておく
ただし、引越し業者の方針やドライバーの能力によっては、スチールラック・メタルラックのスペースに荷物を載せないこともあります。
ドライバーの経験が浅いと、かなりスペースが無駄になります(もっとも、管理人はそのような「間抜け」なドライバーを見たことはありませんが…)。
このような積み方であれば、メタルラック・スチールラックを多いお客さまの引越しでは、最悪の場合、トラックに荷物が積み切れなくなります。
このため、見積もりのときに、営業員にトラックでの積み方を確認して、なるべくメタルラック・スチールラックのスペースを無駄にしない引越し業者を選んでください。
- 引越しではメタルラック・スチールラックは分解しなくてもいい。
- むしろ分解すると、分解と組立ての作業が無駄になる。
引越しで分解すると料金が安くなるメタルラック・スチールラックは?
小型・中型のメタルラック・スチールラックは分解すると安くなる(…かも)
このように、大型のメタルラック・スチールラックは、積み方を工夫することで、デッドスペースになりません。
ですから、大型のメタルラック・スチールラックは、分解しても、引越しの料金な費用は安くなりません。
ただ、間に荷物が入らない、小型・中型のサイズのメタルラック・スチールラックであれば、分解することで、無駄なスペースを省くことができます。
このような場合、引越しの料金が安くなることもありえます。
料金・費用が安くなるのはたくさんある場合に限る
もっとも、荷物が間に入らないくらいのサイズのメタルラック・スチールラックであれば、分解したとしても、省くことができるスペースほとんどありません。
残念ですが、よほどたくさんの小型・中型のメタルラック・スチールラックをお持ちでない限り、分解・解体で料金・費用が安くなることは期待できません。
このため、引越しの料金・費用を安くためには、メタルラック・スチールラックを分解・解体するよりも、他の方法を試してみてください。
- 中型・小型のメタルラック・スチールラックは分解すると引越しの料金・費用・値段が安くなる。
- ただし、たくさんある場合に限る。
大型・室内組立て・業務用のメタルラック・スチールラックは運び出せないかも
大型・室内組立てのメタルラック・スチールラックはあちこちに「ひっかかる」
大型のメタルラック・スチールラックは、実は、一般家庭の荷物の中では、最も建物への出入りが難しい荷物のひとつです。
というのも、大型のメタルラック・スチールラックは、背が非常に高く、幅も広いものです。
このため、部屋の出入り口や、階段の上り口・下り口で曲がらないことがあります。
特に、マンションに出入りする場合、大型のメタルラック・スチールラックは、エレベーター、玄関、廊下、階段、ドアの入り口にひっかかって、通らないことがあります。
また、室内で組立てたものの場合は、外から組立てられた状態で運び込まれたわけではないため、そのまま運び出せるかどうかわかりません。
このような事情があるため、見積もりの際に、引越し業者の営業員には、大型のメタルラック・スチールラックが、室内で組立てられたものかどうかを、必ず伝えてください。
業務用のメタルラック・スチールラックは部屋から出ないことも
大型のメタルラック・スチールタックのうちでも、一般家庭用ではなく、業務用のものは、特に注意が必要です。
業務用のメタルラック・スチールラックのなかには、かなりサイズが大きいものもあります。
このような大型のメタルラック・スチールラックは、建物や部屋からそのままは出ない可能性もあります。
この場合、大きな窓がある場合は、窓から運び出したり、窓吊りで外に運び出します。
なお、引越し元(旧居・積地)での窓吊り作業・吊り降ろしについては、次のページをご覧ください。
窓吊りができないメタルラック・スチールラックは分解するしかない
ところが、大きな窓がない場合や、マンションの高層階の部屋の場合は、窓から運び出すことができません。この場合は、分解して運び出すことになります。
業務用のメタルラック・スチールラックは、一般家庭用のものとはちがって、意外と分解・組立てが面倒なことがあります。
このため、分解・組立てに思った以上に時間がかかることもあります。
特に問題なのが、普段は引越しでは使わない、特殊な工具が必要な場合です。この場合、工具がないために、分解できない、という事態もありえます。
ですから、業務用のメタルラック・スチールラックをお持ちのお客さまは、訪問見積もりの際に、必ず営業員に見てもらって、引越しの当日の対応を検討してもらてください。
ちなみに、分解・組立てが難しいメタルラック・スチールラックについては、有料での分解・組立てとなることもあります。
- 大型・室内組立て・業務用のスチールラック・メタルラックは出入口でひっかかることが多い。
- 特に室内で組立てや場合や、業務用のスチールラック・メタルラックがある場合は、事前に引越し業者の営業員に話しておく。
引越し業者のトラックでのキャスターの破損に注意
意外と壊れやすいメタルラック・スチールラックのキャスター
メタルラック・スチールラックには、キャスターがついているものもあります。
メタルラック・スチールラックは比較的重いものを載せることが多いため、他の家具のキャスターに比べると、頑丈な作りになってはいます。
ただ、そうはいっても、トラックが道路を走っているときの、下からの衝撃までは考慮されていません。
このため、場合によっては、メタルラック・スチールラックのキャスターが割れたり、折れたりしてしまう可能性もあります。
特に、メタルラック・スチールラックの隙間に、引越し業者のドライバーが、誤って重いダンボールを入れてしまうと、割れたり折れたりするリスクが高くなります。
メタルラック・スチールラックのキャスターをはずすと安全
このようなことがないように、たいていの引越し業者のドライバーは、メタルラック・スチールラックのキャスターを外して運びます。
ただ、引越し業者によっては、キャスターを外さずにそのまま運ぶこともあります。
ですから、搬入後にキャスターが折れていないかどうかをチェックしてください。
不安な場合は、お客さまのほうで、あらかじめキャスターをはずしておくことをオススメします。
なお、引越し後にキャスターの破損を見つけた場合は、すぐに引越し業者と補償交渉に入りましょう。
- キャスター付きのメタルラック・スチールラックはキャスターが壊れやすい。
- 引越し先(新居‥卸地)でキャスターの破損を見つけたら、すぐに引越し業者と補償交渉に入る。
単身パックではメタルラック・スチールラックを分解をするべき?
単身パックのカーゴには収まらない
単身パックでの引越しの場合は、大型のメタルラック・スチールラックは、分解することになります。
これは、単身パックを利用する場合、大型のメタルラック・スチールラックは、単身パック専用のカーゴに収まりきれないからです。
もっとも、単身とはいえ、大型のメタルラック・スチールラックをお持ちの場合は、それなりに荷物も多いハズです。
おそらく、単身パックのカーゴひとつには、荷物が収まらないと思われます。
ですから、大型のメタルラック・スチールラックをお持ちの場合は、単身パックと合わせて、通常の引越しプラン・パックのご利用も検討してください。
- 単身パックでは、大型のメタルラック・スチールラックはカーゴに入らない。
- メタルラック・スチールラックがある一人暮らし・単身者は、単身パックではなく、他のプラン・コースの引越しを検討する。
【Q&A式】まとめ
いかがでしたか?最後にもう一度、引越しでのメタルラック・スチールラックの準備について確認しておきましょう。
メタルラック・スチールラックは分解しないといけないの? | メタルラック・スチールラックは分解する必要はありません。そのまま引越し業者にまかせてください。 |
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メタルラック・スチールラックを分解すると引越しの料金・費用は安くなるの? | ほとんどの場合、メタルラック・スチールラックを分解したとしても、引越しの料金・費用は安くなりません。
なぜなら、引越し業者のドライバーが、トラックの荷台で、メタルラック・スチールラックに軽い荷物を詰め込んで運ぶため、分解してもトラックで使うスペースが変わらないからです。 |
大型のメタルラック・スチールラックで気をつけることは? | 引越し元(旧居・積地)で買った組立式の大型のメタルラック・スチールラックの場合は、そのままでは部屋から出せないことがあります。
また、引越し先(新居・卸地)がマンションの場合は、意外と運び込めないことがあります。 こうした場合は、分解したり、窓から運び込みます。 |
業務用のメタルラック・スチールラックで気をつけることは? | 業務用のメタルラック・スチールラックは、分解・組立てに手間がかかったり、特殊な工具が必要になることがあります。引越し業者によっては、分解・組立てが有料となることもあります。
ですから、業務用のメタルラック・スチールラックをお持ちの場合は、必ず訪問見積もりのときに、引越し業者の営業員に現物を見てもらってください。 |
メタルラック・スチールラックでよくある事故は? | メタルラック・スチールラックは、本体が軽いため、めったに事故はおきません。ただし、キャスターが折れたり、壊れたりする事故が起きやすいです。 |
単身パックではメタルラック・スチールラックは運べる? | 大型のメタルラック・スチールラックは、単身パックのカーゴに乗りませんので、運べません。分解するか、他の引越しのプラン・パックを検討してください。 |
「おお~、上手いもんですねぇ」
ある日、管理人は、トラックの荷台で、大型のメタルラック・スチールラックに洋服が入ったダンボールを詰め込んでいたときに、お客さまに声をかけられました。
不思議そうな顔をしていた管理人に、そのお客さまは、以前の引越しでは、引越し業者のドライバーがこういう積み方をしていなかったので、ひと回り大きなトラックで引越ししていた、ということをおっしゃっていました。
その瞬間、(ははぁ…、さては、営業員が荷物を「水増し」したな…)と、若干お客さまが気の毒になりました。
今どき、そんな手口で料金・費用を吊り上げようとする営業員もそういないと思いますが、1社だけで見積もりを取ると、こういうことなってしまいます。
ですから、(特に大型の)メタルラック・スチールラックをお持ちのお客さまは、必ず複数の引越し業者から見積もりを取って、トラックでスペースが無駄にならないような積み方をするのかどうか、確認してください。
もちろん、無料一括見積もりサービスを利用して、少しでも料金・費用を安くして、引越しをしてください。