引越し作業が無事に終わるかどうかは、引越し業者のスタッフの能力にかかっています。
特に、チームリーダーとトラックのドライバーの能力は極めて重要です。ですから、作業開始の前に、引越し業者のスタッフをよく観察しておいてください。
引越しは「チームリーダー次第」
室内での作業が無事に終わるかどうかは、室内作業を担当するリーダー(サブリーダーが担当することもあります)の能力に大きく左右されます。
引越し業界は、慢性的な人手不足なため、「チームのスタッフのなかで引越しの経験者がチームリーダーだけ、他はすべてアルバイト・派遣社員」という状況も珍しくありません。
このため、経験者として、また現場の責任者としてのチームリーダーの能力次第で引越しが無事終わるかどうかが問われます。
このため、チームリーダーからあいさつされた際には、年齢、身だしなみ、他のスタッフへの接し方に注目してください。
年齢があまり若すぎる(高校生~大学生)ようだと、経験が浅い可能性があります。
身だしなみがだならしない場合は、プロ意識が低いことがあります。
他のスタッフへの接し方が横柄な場合は、チーム内でのコミュニケーションが上手くいかない場合があります。
このようなチームリーダーの場合は、作業で事故が発生する可能性がありますので、注意してください。
派遣社員の有無は建物の周辺を見回るとわかる
管理人の経験上、引越し業者のチーム内には、必ずといっていいほどアルバイトが混じっています。
土日や繁忙期には、派遣社員まで混じっていることがあります。このように経験の浅いスタッフは、能力が低いため、事故を起こすことがあります。
特に繁忙期では、4トントラック以上の荷物、またはトラック2台以上の荷物の引越しでもない限り、チームリーダー以外はすべてアルバイト・派遣社員と考えるべきです。
繁忙期はそれほど引越し業者も人手不足となります。このため、繁忙期の引越しでは事故に十分に気をつけてください。
特に派遣社員は、ほとんど引越しの経験がない場合が多く、戦力としてまったくアテにならないどころか、事故のリスク以外の何物でもありません。
スタッフに派遣社員が混じっているかどうかは、一見してわかりません。しかし、確認する方法はあります。
通常、派遣社員は、作業開始ギリギリまで時給が発生しないように、引越し業者は、支店から連れていくのではなく、現地集合にします。
ですから、作業開始時間のちょっと前(10分前くらい)から、引越し元(旧居・積地)の近所に集合しています。
このため、作業開始前に何気なく近所を見回ると、リュックサックやバックを持った人が立っている場合があります。
この人が派遣社員である可能性が高いです(まれに経験豊富なアルバイトのスタッフである場合もありますが)。
下請けの運送会社が作業を担当する場合は事故とスタッフの数に注意
引越し業者とはまったく関係ない運送業者のトラックがある場合、下請けの運送会社がチームに混じっている可能性があります。
このような下請け会社は、引越し業者ではなく物流業者であることがあります。物流業者のドライバーは、引越しの作業に慣れていないことが多く、よく事故が発生します。
なお、下請け業者のドライバーの中には、トラックの荷台から降りてこない者もいます。
このようなドライバーも見積書では「スタッフ」としてカウントされていることがあります。
この場合、何もしなければ、室内作業をおこなわないにドライバーのぶんまで高い人件費を払うことになります。
このため、チームリーダーや支店・営業所を通じて、ドライバーにも室内作業をしてもらうか、スタッフの人件費を値引きしてもらうようにしてください。
時計・指輪をはずしてもらう
経験の浅いアルバイト、派遣社員、下請け業者のドライバーは、時計・指輪等をしていることがあります。
時計は、壁に接触して壁紙にキズがつく原因となります。
指輪は、木製の家具を手のひらで持つ際に、家具に圧力がかかってキズになる原因となります。
通常、引越し業者のチームリーダーは、アルバイト、派遣社員、下請け業者のドライバーに対して、このようなアクセサリーを外すように指導します。
ただ、そこまでチェックがいかなかったり、うっかりして忘れることもあります。
このため、お客さまご自身も引越し業者のスタッフの指輪・時計等のチェックして、気づいたら外してもらうようにしてください。