家具の搬出作業が終わり、室内の荷物をすべて搬出した後は、室外やベランダにある荷物(外回り品)の搬出作業が始まります。

特に問題が起こりやすい作業というわけではありませんが、室内の荷物に汚れが移ることがよくあります。

また、意外と忘れ物が多いので、注意してください。

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室外品の汚れや土に注意

室外品(ブロック、レンガ、水鉢、物干し台など)は、室内の荷物に比べて、汚れていることがあります。

特に、庭がある一戸建ての外回り品は、土がついていることがあります。このような汚れは、他の荷物の汚れの原因となります。

このため、なるべく事前に荷物を水拭きして、汚れなどを取っておいてください。

また、汚れが酷い外回り品をそのままトラックに積み込んだり、雨の日に水に汚れた状態で外回り品をトラック積み込んだ場合、トラックの荷台で他の荷物に汚れが移りやすくなります。

このような場合、荷物の搬出する建物の室内にまで汚れがついてしまうことがあります。

このため、引越し業者のドライバーによるトラックへの積み込み方に注意してください。

観葉植物・鉢植えは本来引越し業者に運んでもらえない

ベランダや庭で育てている鉢植え・プランターの観葉植物は、本来は、引越し業者には運んでもらえないものです(標準引越運送約款第4条第2項第3号)。

第4条(引受拒絶)
(第1項省略)
2 荷物が次に掲げるものであるときは、当該荷物に限り引越運送の引受けを拒絶することがあります。
(1)現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳、キャシュカード、印鑑等荷送人において携帯することのできる貴重品
(2)火薬類その他の危険品、不潔な物品等他の荷物に損害を及ぼす恐れのあるもの
(3)動植物、ピアノ、美術品、骨董品等運送に当たって特殊な管理を要するため、他の荷物と同時に運送することに適さないもの
出典:国土交通省「標準引越運送約款」

ただ、観葉植物を原因とした損害賠償責任を免責することを条件に、運んでくれる引越し業者もあります。

なお、観葉植物を運んで欲しい場合は、必ず見積もりの段階で引越し業者の営業員にそのことを伝えてください。

観葉植物の運搬には、中古のダンボールを大量に使うため、あらかじめ準備しておかないと、現場では対応できない可能性があります。

このため、引越し業者のスタッフに、当日に運んで欲しいと伝えても、断られれることもあります。

エアコンの室外機を確認する

エアコンを取り外して運ぶ場合は、室外機を忘れずにトラックに積み込んでもらってください。

エアコンの室外機は目立たない場所に置いているため、意外に忘れがちです。

エアコンの室外機を忘れてしまうと、エアコンの取り付けのスケジュール調整をしなければならず、非常に面倒なことになります。

なお、エアコンの室外機は、特に土台の部分(いわゆる「足」の部分)がプラスチック製になっていて、非常に壊れやすいです。

このため、引越し業者のドライバーによるトラックへの積み込みに注意してください。

また、エアコンの室外機は意外に重いため、室内を経由して運ばなければならない場合は、引越し業者のスタッフがバランスを崩して壁などをキズつけないように注意してください。

下手に積み込むと自転車は壊れる

引越し業者には、自転車も運んでもらえます。ですから、忘れずに運んでもらってください。

なお、自転車は、シティサイクル(いわゆるママチャリ)は頑丈で壊れにくいですが、その他の自転車は意外と壊れやすい荷物です。

特に、子供用の自転車のプラスチック製の箇所は、割れることがありますので、注意してください。

また、ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなどの高価で壊れやすいスポーツ用の自転車については、別の日にご自分で乗っていくか輪行されることをおすすめします。

引越し業者のトラックのドライバーがこのような自転車の取扱いに慣れていれば問題ありません。

ただ、そうでない場合は、そもそもこれらのスポーツ用の自転車が壊れやすいということ自体を知らない可能性が高いです。

ですから、ぞんざいに扱われてしまい、積み込み方によっては、リアのディレイラーなどが曲がったり壊れたりする可能性があります。