「ウチは子供に勉強机を買ってあるんだけど、準備って何をすればいいの?やっぱり分解とか解体?もウチでするの?」と疑問に思ってませんか?
こんにちは。学習机・勉強机を運ぶときは、特に部屋から廊下に出るときに、壁にぶつけないように緊張していた、元引越し業者スタッフの管理人です。
学習机・勉強机は、子供用・学生用の木製の机です。
たいていは、上下(机の部分とブックスタンド・本棚の部分)に分離するタイプのものが主流です。
学習机・勉強机は非常に多くのバリエーションがあり、ものによっては、非常に面倒な作業をしなければならないものもあります。
もっとも、分解(解体)・組立ては引越し業者のスタッフがしてくれます。
ですから、お客さまご自身は、中身を取り出して梱包したら、あとはそのままにしておいてください。
また、学習机・勉強机は、幅が広く、高さもそこそこあるため、実は事故が多い家具でもあります。
ですから、学習机・勉強机の本体はもちろんのこと、運ぶ経路になる廊下・階段の壁のキズにも注意してください。
【準備】引越し当日までに学習机・勉強机の中身は必ず空にする
学習机・勉強机は中身入りでは絶対に運べない
学習机・勉強机の中身は、教科書やノートなど、紙製の重いものが中心です。
また、学習机・勉強机自体も、分厚い木の板でできているため、そこそこ重いものです。
このため、学習机・勉強机に引き出しに中身が入ったままでは、引越しはできません。
学習机・勉強机を無理に中身入りで引越しをしようとすると、机本体が歪んで引出しが開かなくなったり、キャスターが折れることがあります。
ですから、引き出しの中身は、必ず取り出してダンボールに梱包してください。
分離している下の引出し(袖机)は中身入りで運べることもある
学習机・勉強机の中には、下の部分の引出し(袖机)が分離しているタイプのものもあります。
このタイプの場合、下の引出しだけは、中身入りで運べることがあります。
このため、こうしたタイプの学習机・勉強机をお持ちの場合は、訪問見積もりのときに、引越し業者の営業員に見てもらってください。
引越し業者の営業員は、キャスターの有無や、中身入りの引出しの重さを確認したうえで、中身入りで運べるかどうか、教えてくれます。
子供が引越し当日までに中身を梱包するように責任をもって対処する
中身の梱包については、必ず引越し当日までに終わらせるにしてください。
多くのご家庭の場合、お子様の教育のためか、お子様に荷物の梱包をさせています。
この場合、たまに引越し当日になっても梱包が終わっていないことがあります。
梱包が終わっていないと、引越し業者の作業に支障が出る可能性があります。
必ず、引越し当日までには、机や引き出しの中身の梱包を終わらせてください。
中身を取り出して梱包したら、あとの作業(分解・組立て)は引越し業者のスタッフがしてくれます。
【補足1】学習机・勉強机の分解(解体)・組立ては引越し業者におまかせ
学習机・勉強机は分解(解体)して運ぶ
上下に分離できる学習机・勉強机は、分解(解体)しないと、よほど廊下が広い建物でもない限り、部屋から出すことができません。
仮に部屋から出せたとしても、学習机・勉強机は、分解(解体)しないと、トラックの荷台で非常に積みづらくなります。
ですから、上下に分離できる学習机は、必ず上下に分解(解体)して運びます。
学習机・勉強机の分解(解体)自体は、ドライバーや六角レンチだけで簡単にできます。
場合によっては、工具なしでも分解できることもあります。
お客さまが分解(解体)してしまうと組立てができなくなることも
ただ、子供の保護のためか、たいていの学習机は、特殊な器具で連結されていることもあります。
このように、学習机・勉強机は、他の家具のように分解(解体)の方法が決まっているわけではなく、個々の学習机・勉強机によっても差があります。
このため、引越し業者のスタッフであっても、自分で分解したものでないてと、組立てることができなくなります。
つまり、お客さまが分解(解体)してしまうと、引越し業者が組立てることができなくなります。
ですから、学習机・勉強机の分解(解体)・組立は、引越し業者にまかせください。
【注意1】学習机・勉強机は意外に上部が壊れやすい
学習机・勉強机の上の部品は前に倒れやすい
学習机・勉強机の上の部品(ブックスタンド。通称「頭」)は、分離した後の状態では、前に倒れやすくできています。
経験豊富な引越し業者のスタッフは、このような事情を知っているため、学習机・勉強机の上の部品を立てたままにせずに、寝かして置きます。
ところが、そうした事情を知らない経験が浅いスタッフが、誤って立てて置いてしまうと、転倒による破損があります。
特に、照明がついているタイプのブックスタンドが倒れると、衝撃で照明や傘の部分がわれてしまうこともあります。
学習机・勉強机の複雑な構造の照明が割れやすい
また、学習机・勉強机は、種類によっては、非常に複雑な形の照明(デスクライト)がついていることがあります。
このような複雑な照明は、運び方によっては、壁や他の家具に接触して、キズがつく事故の原因となることがあります。
特に、動かせるタイプの照明がついている場合は、しっかりと梱包しないと、あっさり割れることがあります。
このように、学習机・勉強机の引越しでは、照明(デスクライト)の事故に注意してください。
【注意2】学習机・勉強机の角・天板のキズや壁のキズに注意
学習机・勉強机の幅は廊下をギリギリとおれる程度
学習机・勉強机は非常に幅が広い家具です。一般的な一戸建てやマンション・アパートの廊下の幅よりも少しだけ狭いくらいです。
ですから、学習机・勉強机を運ぶときは、壁への接触事故には、特に注意が必要な家具です。
特に、学習机・勉強机の下部(机の部分)は、天板(教科書やノートを広げる部分)が庇のように外にせり出ています。
ですから、どうしても天板の角の部分が、壁と接触しやすい傾向があります。
このため、天板の角の部分にキズがついたり、逆に壁のほうにキズがつくことがあります。
学習机・勉強机はトラックの荷台で天板にキズがつきやすい
学習机・勉強机をトラックに積込むときは、引越し業者のドライバーは、天板の上に何かを載せます。このため、天板自体にキズがつくことがあります。
もちろん、引越し業者のドライバーは、学習机・勉強机の天板にキズがつきやすいことをわかっています。
ですから、しっかりと毛布などをかけて天板を保護したうえで、上に荷物を置くようにしてはいます。
場合によっては、中古のダンボールを1枚天板に載せてから、そのうえから毛布をかけるくらいです。
ただ、経験が浅いドライバーや、普段は引越の作業をしていない物流会社のドライバーは、そのような配慮をしないことがあります。
廊下が狭い建物ではドアノブへの接触に注意
すでにのべたように、学習机・勉強机は、廊下をギリギリ通るくらいの幅です。
このため、ドアノブが廊下にせり出していタイプのドアがある廊下では、ドアノブと学習机・勉強机が接触することがあります。
比較的新しい設計の建物の場合は、ドア自体が内側に入り込んでいて、ドアノブが廊下にせり出していることはありません。
ただ、古い建物の場合は、廊下にドアノブがせり出している場合があります。
このため、賃貸物件や、中古の一戸建てに引越しをする場合は、特に学習机・勉強机とドアノブとの接触事故に注意してください。
学習机・勉強机は部屋の出入口や廊下の曲がり角での接触に注意
学習机・勉強机は、幅が広いだけでなく、一定の高さもあります。
このため、学習机・勉強机は、どのような運び方をしても、ドアの出入口や階段の上り口・下り口で方向転換するときに、壁に接触する可能性があります。
同じのように、曲がり角では、壁に接触するかしないかという、ギリギリの状態で曲がらければなりません。
このため、学習机・勉強机を運ぶときは、ドアや廊下・階段の壁のキズについても、注意してください。
参照:引越しでの壁のキズ・ヘコみ・汚れは写真撮影・その時その場の補償交渉が重要
【補足2】「学習机・勉強机が入らない」ことはまずない
建物に入らないような学習机・勉強机は家具のメーカーは作っていない
学習机・勉強机の下段の部分は、幅が広く、一見して建物や部屋に入らないことがありそうです。
しかし、学習机・勉強机が建物や部屋に入らない、ということは滅多にありません。
学習机・勉強机は、お子様がいらっしゃる家庭のほとんどが保有しているものです。
そのような広く一般に普及している家具を作っているメーカーが、わざわざ建物や部屋に入らないような規格の学習机・勉強机を作るわけがありません。
学習机・勉強机が通るように建築基準法で廊下や玄関の規格が決まっている
玄関や部屋の入り口にしても、建築基準法で一定の基準が定められています。
その基準に従って作られた建物には、学習机・勉強机は入るようにできています。
特に、マンション(デザイナーズマンションを除く)・アパート・団地・公営住宅などの集合住宅で学習机・勉強机が入らない、というのはありえません。
少なくとも管理人は、経験したことがありませんし聞いたこともありません。
ですから、よほど特殊な学習机・勉強机か、またはよほど特殊な一軒家でない限り、「学習机・勉強机が入らない」ということはありません。
古い一軒家の2階には学習机・勉強机が入らないこともある
例外として、次のような場合は、建物や部屋に入らない場合があります。
- 一軒家の階段が狭い場合(特に手すりがある場合)
- 古い一軒家の場合(現在の建築基準法が施行される前に建てられた建物)
- 一般的でないメーカーが作った学習机・勉強机の場合
このような場合は、窓から搬入したり、窓吊りで吊り上げて搬入することになります(管理人の経験でも数件程度しか記憶にありませんが)。
もっとも、学習机自体は、家具の中では比較的軽い荷物で、スタッフ1人でも運べるものです。
窓吊り作業で吊り上げるにしても、それほど難しいものではありません。ですから、事故のリスクは低いです。
学習机・勉強机にクレーン車・高所作業車は必要ない
学習机・勉強机は、窓吊りをする家具としては、軽いほうです。
このため、ロープを使った人力での窓吊り作業(いわゆる「手吊り」)で十分に吊り上げることができます。
クレーン車や高所作業車などの、特殊車両は必要はありません。
そもそも、クレーン車を使うような3~4階以上の建物であれば、マンションやアパートでしょうから、建物の構造は、どこもほとんど一緒です。
このような建物の場合は、繰り返しになりますが、建築基準法で一定の広さの玄関や廊下になっています。
このため、一般家庭向けの標準的な学習机・勉強机が入らないことはありません。
ですから、学習机・勉強机を運ぶためにクレーン車や高所作業車などを使うような、料金・費用が高くなるような引越しなど、あり得ない話です。
【Q&A式】まとめ
いかがでしたか?最後にもう一度、学習机・勉強机の引越しの準備と注意点について確認しておきましょう。
引越しでの学習机・勉強机の準備は何をしたらいいの? | 引出しの中身をすべて取り出して、ダンボールに梱包しておいてください。
学習机・勉強机は、中身入りで運ぶと、歪んでしまって、引出しが開かなくなることがあります。また、キャスターがついているタイプの場合は、キャスターが折れることがあります。 なお、下の引出しが本体と分離しているタイプの場合は、引越し業者によっては中身入りで運んでくれることもあります。 |
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学習机・勉強机の引越しのときは自分で分解(解体)・組立てしないといけないの? | 学習机・勉強机の分解(解体)・組立ては、引越し業者のスタッフがやってくれます。
お客さまが分解(解体)した学習机・勉強机は、引越し業者のスッタフが組立てできなくなる可能性があります。お客さまご自身では、学習机・勉強机を分解(解体)しないでください。 |
引越しで学習机・勉強机が壊れやすい部分は? | 上の部品(ブックスタンド)が倒れやすいため、照明の部分が壊れやすいです。
また、トラックの荷台で、天板(教科書やノートを広げる部分)に他の荷物を載せるため、経験が浅い引越し業者のドライバーが積込みをしていると、キズがつく可能性があります。 さらに、学習机・勉強机は、天板が外にせり出しているため、角の部分が接触してキズがつきやすいです。 |
引越しで学習机・勉強机を運ぶときの建物の注意点は? | 学習机・勉強机は、幅が廊下をギリギリ通るくらいで、しかもそこそこ高さがある家具です。ですから、方向転換で曲がるときに、壁に接触することがあります。
具体的には、部屋の出入口、廊下の曲がり角、階段の上り口・下り口などの、方向転換をする場所の壁に気をつけてください。 また、ドアノブがせり出しているタイプの廊下では、ドアノブとの接触に注意してください。 |
学習机・勉強机が建物に入らないことってあるの? | まずありえません。建築基準法に適合した居住用の建物であれば、一般家庭用の標準的な学習机・勉強机は、ギリギリ入ります。
ただし、かなり築年数が経った古い一戸建ての場合、階段が狭いため、2階には学習机・勉強机が入らないことがあります。 ですが、この場合も、ロープだけの窓吊り作業で簡単に吊り上げることができます。クレーン車や高所作業車は必要ありません。 |
学習机・勉強机は、小学生以上のお子さんがいらっしゃるお客さまがほとんどお持ちですので、管理人も、数え切れないくらい運んできました。
学習机・勉強机は、慣れると1人で分解(解体)・組立てから運搬まで、簡単にできるようになります。
記事の本文で触れているような、部屋の出入口や曲がり角での壁への接触や、ドアノブとの接触なども、何の問題もなくクリアできるようになります。
ただ、ここまで1人でできるようになるには、そこそこ経験を積まなければいけません。
また、残念ながら、「事故の経験」も積まなければ、安全に運べるようにはなりません。
経験が浅い引越し業者のスタッフが学習机・勉強机を扱うと、2人で運んでいても、高確率でどこかで接触してしまいます。
しっかりと学習机・勉強机自体を梱包して、壁を養生していても、当たり方が悪いと、キズやヘコみの原因となります。
ですから、このような事故が起こらないよう、学習机・勉強机をお持ちのお客さまには、なるべく経験豊富なスタッフが多数在籍している、大手引越し業者のご利用をオススメします。
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