「やっぱり新しい引越し先ではあいさつするものよね?でも、引越し終わった後でいいんじゃない?」と思ってませんか?
こんにちは。お客さまと一緒に引越し先(新居・卸地)のご近所にあいさつに行くときは、常に緊張していた、元引越し業者スタッフの管理人です。
引越し先(新居・卸地)でのご近所へのあいさつは、非常に重要です。
ここでいうあいさつは、引越し作業を始める前のあいさつです。引越しが終わった後の、改めたあいさつとは、別物です。
引越し作業を始める前には、お客さまご自身があいさつされるのは当然として、引越し業者のスタッフにも、しっかりあいさつしてもらうのが重要です。
また、マンションやアパートの1階が事務所や店舗だった場合、引越し業者にあいさつしてもらわないと、営業妨害になってしまうこともあります。
これから住む場所でのあいさつですから、最初からトラブルにならないようにも、慎重にあいさつしてください。
引越し作業を始める前に必ずご近所・近くの部屋の住人にあいさつする
あいさつは「騒音のクレーム」の防止のためにする
引越し先(新居・卸地)で荷物の運び込みを始める前に、ご近所に必ずあいさつしてください。
建物の種類、構造、階数にもよりますが、引越し作業中は、かなりの騒音が発生します。
特に、外階段があるアパートや、団地・公営住宅などの集合住宅では、あいさつは必須です。
これらの建物では、階段付近の部屋や引越し業者の通り道になる廊下付近の部屋にいる住人にとって、引越しの作業は、相当のストレスになります。
あいさつは、このような迷惑のお詫びも兼ねています。あいさつで先手を打っておくことで、「騒音のクレーム」を予防することができます。
特に社宅の場合は、同じ企業の社員ですので、全部屋にあいさつするのが無難です。
最初は手ぶらで粗品は後からでもいい
引越し作業を始めるあいさつでは、必ずしも粗品は持っていく必要はありません。
この時点でのあいさつは、「とりあえず」のものですので、後日時間を取って、ゆっくりとあいさつに伺った際に、粗品を渡すといいでしょう。
もちろん、最初のあいさつの段階で用意できるのであれば、渡してしまってもかまいません。
なお、粗品については、いろいろと意見があると思いますが、品物よりも、ギフトカードやクオカードがいいでしょう。
タオルやお菓子などの定番の品でもいいかもしれませんが、先方の好みに合うとは限りません。
また、いわゆる「引越しそば」の場合は、先方がそばアレルギーの可能性がありますので、正直なところ、オススメできません。
一人暮らし・単身の女性は場合によってはあいさつは控える
ご近所・近くの部屋には誰が住んでいるかわからない
さて、問題なのが、お客さまが一人暮らしの女性の場合です。
一人暮らしの女性の引越しの場合、防犯上、「あえてあいさつをしない」という考えなくてはいけません。
引越してきたばかりだと、ご近所や近くの部屋に誰が住んでいるかわかりません。
いい人たちだけが住んでいればいいですが、必ずしもそうとは限りません。
それこそ、極端な話、犯罪者や暴力団員が住んでいることだって、あるでしょう。
「女性が住んでいること」はいずれバレる
ただ、そうはいっても、「女性のお客さまが引越してきたこと」自体は、いずれバレることです。
特に、単身用のアパートやマンションに引越した場合は、一人暮らしであることもバレます。
となると、「あいさつしなかった」ということで、かえって印象が悪くなる可能性もあります。
そういう意味では、最初からあいさつに行ったほうがいい、ともいえます。
最初にあいさつに行くのであれば、念のため、引越し業者のスタッフに同行してもらいましょう。
引越し業者にもご近所にあいさつさせる
大手引越し業者であれば積極的にあいさつに行く
あいさつするのは、なにもお客さまだけではありません。
できれば、引越し業者のスタッフにも、あいさつさせましょう。
大手の引越し業者では、会社の方針として、引越し作業を始める前に、あいさつをするようにしています。
また、引越し作業前にあいさつするように、社員教育も行き届いています。
このため、引越し先(新居・卸地)では、チームリーダーが、ご近所にあいさつをしてくれます。
ちゃっかり、引越し業者独自の粗品(販促品を兼ねています)を持っていって、「営業」してくるくらいです。
「うるさい張本人」の引越し業者のスタッフのあいさつで効果バツグン
このように、引越し業者があいさつすることで、作業の騒音などによるクレームを、事前に防止することができます。
なにしろ、階段や廊下を走り回って、大きな騒音を出すのは、他ならぬ引越し業者のチームリーダーとスタッフです。
このうるさい張本人が事前にお詫びを兼ねて、しかも粗品を持って挨拶に伺うのですから、まずご近所からクレームはきません。
管理人の個人的な経験からも、しっかりあいさつをした場合は、クレームはまったくありませんでした。
お客さまが同行してでも引越し業者にはあいさつしてもらう
ただ、すべての引越し業者があいさつをおこなっているわけではありません。
特に、中小の引越し業者の中には、サービス業としての意識が薄く、近所の方々への態度も横柄なこともあります。
このような場合は、近所の方々とトラブルになることがあります。
ご近所トラブル防止のためにも、できれば引越し業者にもあいさつしてもらってください。
引越し先(新居・卸地)の1階が店舗の場合は必ずあいさつする
引越し業者のトラックの駐車を許可してもらう
引越し先(新居・卸地)の近くに事業者の店舗や事務所がある場合は、一般家庭以上に慎重にあいさつしてください。
特に、引越し先(新居・卸地)の建物がマンションやアパートの場合、1階が事業者の店舗や事務所になっていることがあります。
こういう構造の建物の場合、1階の店舗や事務所の前や入口にトラックを駐車しなければならない場合があります。
この場合、必ず店舗の責任者に同意を得たうえで、引越し業者にトラックを駐車してもらってください。
また、1階ではなく、近所の店舗や事務所の前や入口にトラックを駐車する場合も同じです。
このように、店舗・事務所の責任者に同意を得ずに駐車してしまうと、営業妨害となってしまうことがあります。
あいさつしないと警察に通報される
もし、あいさつしないで、勝手に店舗や事務所の前や入り口にトラックを駐車すると、警察に通報されることもあります。
こうなると、引越しどころではなくなってしまいます。
警察としても、通報された以上は、現場まで来てしまいます。
まして、通報した人が、実際に事務所・店舗の前・入口に勝手に駐車されて迷惑しているわけですから、警察も何もせずに帰るわけにはいきません。
もちろん、直ちに駐車違反という扱いにはならないでしょうが、事情の説明のため、少なくとも引越しは中断しなければなりません。
このようなトラブルにならないためにも、事務所・店舗へのあいさつは、しっかりとしておきましょう。
引越し作業を始めた時にご近所が不在の場合でも無視しない
置き手紙・挨拶状・メッセージカードで先手を打つ
もし、あいさつに行ったとき、ご近所や近くの部屋の住人が不在の場合は、置き手紙・挨拶状・メッセージカードなどを投函して、先手を打っておいてください。
こうすることで、仮にその住人が帰ってきたことに気がつかなかったとしても、クレームの可能性は低くなります。
また、こういったものを書くのが苦手な場合は、住人が帰ってきたときに、遅れずにあいさつしてください。
このような対応をすることで、搬入作業の途中で帰ってきた場合であっても、あまり機嫌が悪くなることはありません。
逆に、何もしないまま作業を続けていると、後でクレームやトラブルにつながる可能性があります。
ご近所には引越しが終わった後になるべく早めにあいさつする
また、結局、途中でご近所や近くの部屋の住人が帰ってこなかった場合は、搬入作業が終わった後で結構ですので、なるべく早めにあいさつしてください。
時間的には、当日あまり遅くならない時間(午後8時頃まで)か、遅くても、せいぜい次の休日くらいまでがいいでしょう。
あまり遅くなると、相手が不安になったり、相手の印象を悪くする可能性もあります。
これから長いおつきあいになるのですから、なるべく悪い印象を持たれないように、早めにあいさつに伺ってください。
まとめ
いかがでしたか?最後にもう一度、引越し先(新居・卸地)でのあいさつのポイントについて確認しておきましょう。
- 引越し先(新居・卸地)では、引越し作業をする”前に”必ずご近所・近くの部屋の住人にあいさつする。
- 最初のあいさつは手ぶらで、粗品は後からでもいい。
- 一人暮らしの女性の場合は、なるべく引越し業者のスタッフと同行してあいさつする。
- 引越し業者のスタッフにもあいさつさせる。
- 事務所・店舗の前に引越し業者のトラックを駐車する場合は、必ず駐車の許可を取る。
- 無許可で事務所店舗の前にトラックを駐車すると、最悪の場合通報される。
- 不在のご近所・近くの部屋の住人には、置き手紙・挨拶状・メッセージカードを投函しておく。