ガスコンロ・IHクッキングヒーターは、全体を掃除をして、そのままにしておいてください。
ガスコンロ・IHクッキングヒーターの事前の準備は掃除だけで、特に梱包の必要はありません。
なお、ガスコンロ・IHクッキングヒーターともに、ガスの種類や電気設備によっては、引越し先(新居・卸地)で使えないことがあります。
ですから、引越し先(新居・卸地)(新居)が決まった時点で、その建物のガスの種類の確認や、IHクッキングヒーターが設置できるかどうかの確認が必要です。
きれいに掃除しておく
ガスコンロ・IHクッキングヒーターは、全体をなるべくきれいに掃除しておいてください。
また、グリルの受け皿も忘れずにチェックして掃除しておいてください。
引越し業者は、ガスコンロ・IHクッキングヒーターが汚れていても運んでくれますが、あまりいい気分はしません。
また、汚れたガスコンロ・IHクッキングヒーターは、他の荷物や建物に汚れが移る原因になります。
例えば、壁紙にガスコンロ・IHクッキングヒーターが接触して油汚れがつくことがあります。
また、引越し業者のスタッフが手袋を使って汚れたガスコンロ・IHクッキングヒーターを運んだ場合は、手袋についた汚れが他の荷物につくことがあります。
部不具合の事故に備えて引越し当日に作動確認
ガスコンロ・IHクッキングヒーターは、できれば作動確認をしてください。
ガスコンロは機械製品ですので、比較的衝撃に強く、あまり内部不具合が発生することはありませんが、念のため確認しておいてください。
他方、IHクッキングヒーターは電気製品ですので、内部不具合が発生することがあります。
グレードにもよりますが、特にIHクッキングヒーターは、引越しの荷物としては高価なため、引越し業者としても、簡単に補償交渉に応じてくれません。
このため、搬出の前と搬入の後に必ず作動確認をしてください。こうすることで、引越し業者から、「元々壊れていた」とか「経時劣化だ」(標準引越運送約款第23条第1号の「自然の消耗」)と主張されにくくなります。
第23条(免責)
当店は、次の事由による荷物の滅失、き損又は遅延の損害については、損害賠償の責任を負いません。
(1)荷物の欠陥、自然の消耗
(第2号以下省略)
出典:国土交通省「標準引越運送約款」
ガスコンロは引越し先(新居・卸地)(新居)の都市ガス・プロパンガスの確認を
ガスコンロを使う場合、あらかじめ引越し先(新居・卸地)のガスの種類(都市ガス・プロパンガス)を確認しておいてください。
ガスコンロは、都市ガス用のものとプロパンガス用のものがあります。
このため、ガスコンロの種類とガスの種類が対応していないと、せっかく搬入しても使うことができません。
無理に使ってしまうと、事故の原因となります。
なお、ガスコンロが引越し先(新居・卸地)のガスの種類に対応していない場合は、買い替えも検討してみてください。
引越し業者によっては、ガスコンロの販売サービスや、有料で不用品の引取りサービスをおこなっているところがあります。
このため、買い替えと処分が同時にできます。
IHクッキングヒーターの設置場所の確認を
荷物に据置型のIHクッキングヒーターがある場合は、必ず事前に引越し先(新居・卸地)に設置できるかどうかを確認しておいてください。
据置型のIHクッキングヒーターは、ものによっては、専用の電気設備が必要な場合があります。
引越し先(新居・卸地)の電気設備が対応していない場合は、電気工事が必要となることがあります。
なお、IHクッキングヒーターの工事は、非常に簡単な工事(ブレーカーの増設)だけで済む場合もありますが、専用の電源を設置したり、電線を引き直したりと、意外に面倒な工事となることがあります。
場合によっては意外と多額の費用がかかることもあります。
また、賃貸住宅の場合は、工事をする際、大家さん(家主・賃貸人)の許可を取らなければなりません。
このため、事前の確認の際には、いろいろな点を確認して、最終的にどのくらいの費用で設置できるのかを確認してください。