「荷造りや手続きのことばかり考えてて、ゴミのこと忘れてた…。もう引越しの日まで日にちが残ってないし、どうしよう?」と、困ったこと、ありませんか?

こんにちは。勤務先の引越し業者が、ゴミの引取りサービスをしていて、(これは便利だよなぁ…)と、感心していた、元引越し業者スタッフの管理人です。

引越しの際に意外と忘れがちなのが、ゴミの処分です。

忙しい荷造り、準備、手続きなどに追われて、ついつい、ゴミの処分のことは忘れがちです。

気がついたら引越し作業当日になった、ということにならないよう、計画的に処分する必要があります。

なお、面倒な場合は、引越し業者の不用品引取りサービスを利用すると、簡単に処分できます。

スポンサードリンク

燃えるゴミ・燃えないゴミ・資源ゴミ等の処分は収集日に沿って計画的に

ゴミ回収車

なるべく早く荷造りを始めるのがポイント

燃えるゴミ・燃えないゴミ・資源ゴミ等は、それぞれの地方自治体の収集日をよく把握して、計画的に処分してください。

「計画的」といっても、そんなに難しいことはありません。

捨てることがハッキリしているゴミは、とにかく収集日が来たらゴミ出ししてしまうことです。

問題は、後から出てくる「ゴミ」、つまり、荷造りをしている時に、(これはもう捨てていいよね?)と「荷物にしなかった」ゴミです。

こうしたゴミを計画的に処分するポイントは、「早く荷造りを始める」ことです。

早く荷造りを始めることで、家にある持ち物を「荷物」として運ぶのか、「ゴミ」として捨てるのかを判断できます。

この「運ぶ・捨てる」の判断を、遅くとも引越しの1週間前(自治体のごみ収集サイクルによっては2週間)までにしておきます。

そうすることで、捨てるべきゴミをすべてゴミ出しできます。

また、引越し作業当日が近づいたら、なるべくゴミを出さない生活を心がけてください。

ただし、新聞は利用することもありますので、残しておいてください。

ゴミ出しを忘れたら引越し業者は運んでくれない

引越し業者は、ゴミは運んでくれません(標準引越運送約款第4条第2項)。

第4条(引受拒絶)
(第1項省略)
2 荷物が次に掲げるものであるときは、当該荷物に限り引越運送の引受けを拒絶することがあります。
(1)現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳、キャシュカード、印鑑等荷送人において携帯することのできる貴重品
(2)火薬類その他の危険品、不潔な物品等他の荷物に損害を及ぼす恐れのあるもの
(3)動植物、ピアノ、美術品、骨董品等運送に当たって特殊な管理を要するため、他の荷物と同時に運送することに適さないもの
(4)申込者が第8条第1項の規定によるその種類及び性質の申告をせず、又は同条第2項の規定による点検の同意を与えないもの
出典:国土交通省「標準引越運送約款」

これは、荷物を汚す可能性があるからです。

特に、生ゴミは、荷物どころか、トラックの荷台を汚してしまう可能性があります。このため、引越し業者のドライバーは、運びたがりません。

このため、引越し当日が生ゴミの収集日であれば、忘れずにゴミ出しをしてください。

また、引越し当日が生ゴミの収集日でなければ、最終の収集日にゴミ出しをした後は、極力生ゴミを出さない食生活をしてください。

家電製品の処分はものによって自治体・メーカー等も対処している

家電リサイクル4品目

家電製品もゴミ出しまたは自治体の収集で確実に処分しておく

家電製品については、燃えないゴミとして処分できる場合は、それぞれの自治体の収集日に忘れずに出してください。

また、自治体によっては、小型の家電製品であれば、特定の場所に持込むことで、曜日に関係なく収集してくれる場合もあります。

なお、家電製品の場合は、処分を忘れたとしても、荷物として、引越し業者に運んでもらうことはできます。

当然ながら、無駄なスペースとなりますので、なるべく忘れずに処分してください。

リサイクル4品目・パソコンは一般のゴミとはちがった特殊な処分

いわゆるリサイクル4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)は、一般のゴミや家電製品とは別の処分となります。

これは、地方自治体によって対応が異なりますので、お住いの自治体のホームページなどでご確認ください。

また、パソコンは、原則としてメーカーが引きとっています。

自治体によっては提携するリサイクル業者等を通じて処分してくれることもあります。

いずれにせよ、リサイクル4品目とパソコンの処分は、一般のゴミとは違って手続きが必要となりますので、早めに手をつけてください。

粗大ゴミ・家具の処分は早めに対応して確実に処分する

粗大ごみ

意外と手間がかかるので早めに手をつける

粗大ゴミや家具は、自治体によって、処分の方法がことなります。

自治体によっては、粗大ごみや家具は、一般のゴミの収集日には収集してくれない場合があります。

粗大ゴミや家具を処分し忘れた場合、トラックの荷台に積みきらず、引越し業者に運んでもらえない可能性があります。

ですから、確実に処分しておく必要があります。

また、粗大ゴミや家具の処分には、手続きや時間がかかることがあります。

このため、引越し作業当日の直前に自治体に申し込んでも、間に合わない可能性もあります。

このようなことがないように、なるべく早くそれぞれの自治体に確認して、引越し作業当日に間に合うように処分してください。

リサイクル・フリマアプリの利用も検討する

スマホを操作する女性

不用品は普段から「売る」ことが重要

まだ使える不用品については、中古品買い取り業者への売却・リサイクルも検討してみてください。

状態のよい本・レコード・CD・DVD・ゲームソフト・家具・家電製品などは、高く買い取ってもらえる可能性があります。

このような買い取り業者は、量にもよりますが、出張買い取りなどをおこなってくれることもあるため、自分で運ぶ必要がなく、非常に便利です。

小型の不用品については、フリマアプリなどを使って、他の人に売ってしまうのもいいでしょう。

ただし、フリマアプリを使う場合は、不用品が引越し当日までに売れて、発送できなければなりません。

ですから、なるべく早いうちに出品しておくことが重要です。

もっといえば、普段から必要のないものは処分しておくことが、結果的に引越しを安くすることにつながります。

引越し業者の「不用品の引取りサービス」を利用する

ゴミを積んだトラック

いちばん簡単にゴミを処分できる

最後に、管理人のオススメのゴミ処分の方法を紹介します。

それは、引越し業者の「不用品引取りサービス」です。

不用品引取りサービスは、引越し業者が、引越し元(旧居・積地)ゴミを有料で引取ってくれるサービスです。

残念ながら一部の引越し業者しか提供していませんので、利用を検討する際は、必ず引越し業者の営業員に提供しているかどうかを確認してください。

不用品引取りサービスでは、一般の燃えるゴミ・燃えないごみも引取ってくれますし、粗大ごみ・家具なども引取ってくれます。

また、別途リサイクル料金はかかりますが、リサイクル4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)も引取ってくれます。

ただし、生ゴミは引きとってもらえませんので、注意してください。

また、引越し業者によっては、人形や仏具などについても、引きとってもらえません。

不用品引取りサービスのメリット

引越し業者の不用品引取りサービスのメリットは、次のとおりです(ただし、詳細は引越し業者によります。)。

  • 家の外まで大型の家具・家電製品を運び出してくれる。
  • リサイクル4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)の収集にも対応している。
  • 計画的な処分が必要なく、引越し当日まで何もしなくていい。

これらに共通して言えることですが、本当にゴミの処分が簡単になります。

なにしろ、当日まで何もしなくていいわけです。

地方自治体の収集日に合わせて、重い家具を2階から降ろす、なんてことは必要ありません。

面倒な家具の分解作業も、しなくてもいいわけです。

不用品引取りサービスのデメリット

引越し業者の不用品引取りサービスのデメリットは、1点だけ。なんといっても、有料で、しまも地方自治体の処分費用よりも割高、ということです。

ただ、これはやむを得ないことです。

引越し業者としても、自社でゴミを処理しているのではなく、産廃業者に委託して処理しているので、それなりに費用はかかってしまいます。

それに、家の外まで運び出してくれることや、当日まで何もしなくてもいい、というメリットを考えると、本当に割高でしょうか?

管理人としては、地方自治体に依頼して処分する場合の手間を考えると、むしろ割安だと思います。

実は引越し業者としては「儲からない」サービス

ここで引越し業者の内部事情をお話ししておきます。

実は、引越し業者としては、この「不用品引取りサービス」で儲けようなどとは考えていません。

もちろん、一部の営業員の中には、処分費用を「ふっかけてくる」こともあるでしょうが、少なくとも会社としては、そうは考えていません。

というのも、この不用品引取りサービスは、大手引越し業者ですら、かつては提供していたけども、あまりにも儲からないから提供をやめた、というところがあるくらいです。

不用品引取りサービスは、それほど、儲からないサービスなのです。

つまり、逆に、お客さまの立場としては、実は「オイシイ」サービスであるといえます。

ですから、たくさんのゴミが出そうな引越しの場合は、ぜひ引越し業者の不用品引取りサービスの利用をオススメします。

まとめ

プライベートの引越しでいつも思うのですが、管理人の感覚では、荷造りよりも、ゴミの処分のほうがよっぽど面倒くさい気がします。

貧乏性の管理人は、モノを溜込む傾向があり、引越しのたびに大量のゴミが出てきます。

引越しの荷造りは慣れてますし、自分ひとりの裁量でどうにでもなることですが、相手のあるゴミの処分は、そうはいきません。

そうした面倒なゴミ処分ですが、引越し業者に引取ってもらえると非常に楽ですから、管理人も重宝しています。

残念ながら、最近では大手の引越し業者ですら提供をしていない場合がありますが、素晴らしいサービスですから、ぜひ継続して提供してほしいサービスです。