引越し業者から食器を包む紙を貰って食器を梱包したら余ったんだけど、なんか他に使う方法ないの?」と、考えたこと、ありませんか?
こんにちは。食器梱包用紙が便利すぎて、いろいろと使い回した結果、「梱包遅すぎ!」と、よく先輩に叱られていた、元引越し業者スタッフの管理人です。
食器梱包用紙は、文字通り食器を梱包するための紙です。正式にはクレープ紙・クレープペーパーもいいます。
クレープ紙・クレープペーパーは、食器梱包のほかにも、いろいろと使うことができる、非常に便利な資材です。
プロの引越しスタッフは、クレープ紙・クレープペーパーを食器梱包以外にもいろいろと活用していますので、一例をご紹介します。
クレープ紙・クレープペーパーは食器に限らず小型の割れ物に使用
クレープ紙・クレープペーパーは清潔でクッション性が高い緩衝材
クレープ紙・クレープペーパーは、主に食器の梱包に使います。
引越し業者が提供するクレープ紙・クレープペーパーは、真っ白に漂白した紙が多いです。
市販のものの中には、漂白していない、または再生紙を使った、薄い茶色・ブラウンのものもあります。
なんとなく、漂白したものの方が清潔感はあるでしょうが、実際の清潔さは、無漂白のものでもあまり変わらないと思われます。
特徴としては、通常のコピー用紙(洋紙)とは違って、まさに「クレープ」のように、シワやヒダがついています。
このシワやヒダには、ふんわりとした空気を含み、クッション性があります。
和紙ほどではないにせよ、強度もそれなりにあります。
主な使い方は食器の梱包
このように、「清潔」で「クッション性が高い」という特徴から、主にワレモノの緩衝材として使われます。
もちろん、一番使われるのは、食器の緩衝材としてです。
ちなみに、ホームセンターや通販で普通に買うことができます。
あまり引越しにお金を使えない、というのであれば、新聞紙をくしゃくしゃにして代用できないこともありません。
ただ、新聞紙の場合は、インクで印刷されていますので、清潔とはいえません。
この点には、注意が必要です。
食器の梱包以外にも使う
すでに述べたとおりクレープ紙・クレープペーパーには、クッション性があります。
このため、食器だけではなく、いろいろなワレモノを梱包する場合に使います。
具体的には、以下のようなものです。
- お酒(4合瓶以下のサイズ)・ワイン
- 調味料
- 液体の化粧品
- おもちゃ
- ガラス製・陶器などの雑貨
梱包に使う場合は2~3枚程度重ねて使う
食器に限らず、割れ物を梱包する際は、1枚だけでなく、2~3枚重ねてクレープ紙・クレープペーパーを使って梱包します。
1枚だけで梱包すると、クッション性があまりないため、食器などの割れ物が割れる可能性があります。
クレープ紙・クレープペーパーがもったいない場合は、まず1枚だけ使って梱包します。そのうえで、その外側を新聞紙で梱包します。
こうすることで、クレープ紙・クレープペーパーを節約することができます。
重いワレモノにはクレープ紙・クレープペーパーを使わない
食器のような比較的軽いワレモノではなく、重いワレモノを梱包する場合は、クレープ紙・クレープペーパーは使いません。
具体的には、土鍋やホーロー製の鍋、大皿、大鉢、一升瓶などの梱包の場合です。
このように重いワレモノの場合、クレープ紙・クレープペーパーでは衝撃を吸収しきれず、荷物が割れる可能性があります。
このため、いわゆる「プチプチ」(気泡緩衝材・エアーキャップ)を使って梱包します。
クレープ紙・クレープペーパーは細かな雑貨のまとめに便利
クレープ紙・クレープペーパー+ガムテープでひとまとめ
クレープ紙・クレープペーパーは、箸・ナイフ・フォーク・スプーン・筆記用具など、細長い荷物をまとめて包む際にも使うことができます。
また、包丁などの刃物を梱包する場合に、刃の部分に当てて梱包することもあります。
いずれの場合も、梱包した後、ガムテープでしっかり止めてバラバラにならないようにします。
こうすることで、荷物そのものに直接ガムテープを貼ることなく、荷物をまとめたり、保護したりすることができます。
クレープ紙・クレープペーパーはバラバラになる荷物の梱包にも使う
また、この他の雑貨などをまとめる際にも、クレープ紙・クレープペーパーを使います。
特に、細々とした雑貨(化粧品やおもちゃ)などは、そのままダンボールに入れると、運ぶ際にバラバラになることがあります。
このため、食器梱包用の紙で包んだうえで、ガムテープを貼ってバラバラにならないようにします。
特に液体の化粧品は、ダンボールの中で動くと容器が割れる可能性があります。
このため、調味料と同じように、しっかりと食器梱包用の紙で包んで梱包します。
さらに、ビニール袋で梱包すると完璧です。
クレープ紙・クレープペーパーは隙間を埋める使い方も
荷物の破損防止のためにも隙間は必ず埋める
食器梱包用の紙は、比較的厚く作られているため、クシャクシャに丸めると結構な容量になります。また、クッション性にも優れています。
ですから、ダンボールの中の隙間を埋めるためには最適な資材です。
荷造りをしていると、中型のダンボールや大型のダンボールに荷物を入れた際には、隙間ができることがあります。
こういう隙間をそのままにしておくと、荷物がダンボールの中で動いてしまい、場合によっては荷物が破損してしまうことがあります。
特に食器が入ったダンボールは、必ず隙間を埋める必要があります。
ですから、ダンボールに(特にワレモノの)荷物を詰めて隙間ができた場合は、その隙間に食器梱包用の紙を埋め込んでください。
新聞紙で隙間を埋めてもよい(ただしインクの汚れに注意)
なお、隙間を埋めるためには、新聞紙を使う方法もあります。
基本的に、引越し業者の営業員は、見積もりの際には、食器の梱包に最低限必要なぶんだけしか、食器梱包用の紙を見積もりません。
このため、積極的に食器梱包用の紙を使っていると、意外とすぐなくなってしまう場合があります。
ですから、積極的に新聞紙を代用してダンボールの隙間を埋めてください。
ただし、隙間を埋める際には、新聞紙のインクによる汚れに注意してください。
クレープ紙・クレープペーパーは靴の梱包にも使える
一足ずつの梱包はクレープ紙・クレープペーパーと時間の無駄
クレープ紙・クレープペーパーは、箱を捨ててしまった靴の梱包にも使うことができます。
靴を梱包する際に、靴同士の接触による汚れを完全に防ぐためには、靴を食器梱包用の紙で一足ずつ包むべきです。
ただ、クレープ紙・クレープペーパーにも限りがあります。この方法では、クレープ紙・クレープペーパーは、すぐになくなってしまいます。
何よりこの方法では、時間がかかってしまいます(管理人も経験が浅いころによく叱られました)。
あくまで靴の層の「仕切り」に使う
このため、引越し業者のスタッフは、一足ずつクレープ紙・クレープペーパーで包むような梱包はしません。
引越し業者のスタッフは、靴を梱包する際は、まず、靴の側面を天井に向けて(=倒して)靴を横に寝かせます。
そして、足の甲の部分にあたる靴の箇所を、互い違いに内側に向け、底の部分を外に向けてダンボールに収納します。
こうすることで、違う靴の底同士が接触することになり、靴があまり汚れません。
このようにダンボールに1段ずつ靴を詰めた後で、再度靴を重ねていって、ダンボールに梱包します。
この際、クレープ紙・クレープペーパーは、靴の層ができるつど、仕切りとして敷いていくように使います。
まとめ
以上のように、クレープ紙・クレープペーパーは、食器を梱包するためだけに使われがちですが、意外にたくさんの使い方があります。
引越し業者のスタッフとして長期間経験を積むと、「困ったときはクレープ紙・クレープペーパー」と自然に考えるようになります。
それだけ、他の荷物や家具、あるいは作業に悪影響を与えるリスクがなく、気軽に使うことができる便利な資材だということです。
極端に重い荷物の梱包(この場合はプチプチを使う)には使わない、ということに気をつけて、積極的に使っていきましょう。