家具・大型家電製品の搬入作業や窓吊り作業が終わった後は、休憩時間(10分程度)となります。

特に急いでいる場合を除いて、引越し業者には、なるべく休憩を取ってもらってください。

実は、わざわざ時間を取るだけの理由があります。

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家具搬入直後は引越し業者のスタッフの腕力が極端に落ちる

休憩は、主に引越し業者のスタッフの体力を回復させるために取るものです。

家具搬入作業は、腕が非常に疲れます。特に窓吊り作業は、腕が上がらなくなるくらいです。

また、階段での作業がある場合も、長時間重い家具・大型家電製品を運ぶため、腕が非常に疲れます。

このため、家具や大型家電製品の搬入が終わった直後は、引越し業者のスタッフは、1日のうちでも最も腕力が落ちている状態です。

つまり、作業のパフォーマンスが最も低下している状態です。

このような状態で作業を続けると、その後のダンボールなどの小型の荷物の搬入作業にも悪影響が出ます。

腕が疲れた状態で食器や本が入った重いダンボールを持つと、腕に力が入らず、ダンボールを落としてしまうこともあります。

ベテランのスタッフはそのようなことはまずありませんが、経験の浅いスタッフや派遣社員の場合は、よくありがちです。

ですから、その後の作業で事故を発生させないためにも、(たとえ引越し業者のチームリーダーがそのまま続けようとしても)休憩を取ってもらってください。

できれば引越し業者のスタッフに飲み物かチップ・心づけを

特に必要というほどではありませんが、引越し業者には、なるべく、飲み物の差し入れか、チップ・心づけを差し上げてください。

引越し業者のスタッフも人間ですから、飲み物やチップ・心づけがある場合は、非常に嬉しいものです。

本来はあまり褒められたものではありませんが、このようなお客さまの気遣いによって、休憩後の作業のやる気に良い影響が出ることもあります。

なお、夏の場合は、特に熱中症に気をつけてください。お客さまご自身は当然のことながら、引越し業者の熱中症にも気をつけてください。

引越し業者のスタッフが熱中症にかかってしまうと、作業ができなくなってしまいます。

このため、夏の休憩の際には、なるべく冷たい飲み物、できればスポーツドリンクなどの差し入れるようにしてください。

引越し業者が休憩中に家具・壁・床のキズをチェックする

引越し業者のスタッフが休憩している間に、壁・床・家具のキズをチェックしておいてください。

家具の搬入作業は、最も壁・床・家具にキズがつきやすい作業です。

配置が終わった家具と、養生資材の怪しい箇所や、階段・曲がり角などのキズがつきやすい箇所を重点的にチェックしてください(もちろん、養生は勝手に剥がしてはいけません)。

また、家電製品には電源を入れて、作動確認をしてください(ただし、冷蔵庫は時間が経ってから電源を入れてください)。

もし壁・床・家具にキズ・ヘコみ・汚れがあった場合や家電製品に不具合・故障があった場合は、すぐに引越し業者のチームリーダーにそのことを伝えてください。

また、その後の作業は中断して、その場で補償交渉をしてください。

その場で補償交渉をせずに後で引越し業者に連絡した場合は、補償交渉が難航することがあります。最悪の場合、時効によって、補償してもらえなくなる可能性があります。

引越し業者が休憩中に家具の配置をチェックする

特に家具・壁・床にキズ・ヘコみ・汚れがない場合は、家具の配置に問題がないかどうかを再度チェックしてください。

ダンボールなどの小型の荷物の搬入が始まってしまうと、家具の配置のやり直しはできなくなります。

もし配置を変えたい場合は、引越し業者の休憩が終わってから、すぐに申し出てください。

なお、引越し業者によっては、引越しが終わった後に無料で家具を移動してもらえるサービスを提供しているところもあります。

このような引越し業者を利用した場合は、部屋の模様替えなども無料で手伝ってくれます(ただし、家具の移動だけですが)。

家具の移動は意外と大変な作業ですので、このようなアフターサービスをしてくれる引越し業者を利用してもいいのではないでしょうか。