自転車・原付・バイクなどの二輪車については、引越し業者によって対応が異なります。

たいていの引越し業者は運んでくれますが、場合によっては、運んでくれないところもあります。

なお、自転車・原付・バイクは意外にスペースを取るため、料金が高くなる原因となります。

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自転車・原付・バイク意外にスペースを取る割高な荷物

自転車・原付・バイクは、実際にトラックに積み込んまれている状態を見るとわかりますが、非常に積みにくくてスペースを取る荷物です。

しかも、他の荷物を積み上げることができませんし、他の荷物の上にも積み上げることができません(自転車は積み方によっては積み上げられます)。

このため、場合によっては、自転車・原付・バイクがあることで、トラックのサイズを一回り大きくしなければならなくなり、それだけ料金が高くなる原因となります。

そういう意味では、引越し先(新居・卸地)が近い場合は、自分で乗って運んだほうが安い料金ですむことがあります。

特に、原付・バイクは、かなりトラックの荷台の場所を取る一方で、自転車に比べて、移動は大変ではありません。

このため、原付・自転車については、ご自分で乗って運ぶことも検討してみてください。

ただし、ある程度引越し先(新居・卸地)に距離があり、搬入作業に遅れる可能性がある場合は、引越し先(新居・卸地)での作業が終わった後にしてください。

原付・バイクを引越し業者のトラックに積む場合はガソリンを抜いておく

原付・バイクを引越し業者に運んでもらう場合は、必ずガソリンを抜いておいてください。

そうしなければ、「危険品」(標準引越運送約款第4条第2項第2号)と扱われてしまいます。

標準引越運送約款第4条(引受拒絶)
(第1項省略)
2 荷物が次に掲げるものであるときは、当該荷物に限り引越運送の引受けを拒絶することがあります。
(第1号省略)
(2)火薬類その他の危険品、不潔な物品等他の荷物に損害を及ぼす恐れのあるもの
(第3号および第4号省略)
出典:国土交通省「標準引越運送約款」

このような「危険品」については、引越し業者には運んでもらえません。ですから、ガソリンを使い切るか、抜いておいてください。

なお、古いガソリンについては、専門の廃棄物処理業者に引きとってもらってください。

ガソリンスタンドでも扱ってくれることがありますが、そのガソリンスタンドの設備やサービスによっては断られることがあります。

このため、ガソリンスタンドに処分を依頼する場合は、事前に電話などで確認したうえで依頼してください。

自転車は引越しせず処分・買い替えも検討する

自転車は、場合によっては、処分して買い換えた方が安くつく可能性があります。

最近では、普通の自転車(いわゆるママチャリやシティサイクル)の価格が安くなっています。

このため、処分する費用・新しい自転車の値段と引越しの料金・費用・値段を考えると、引越し業者に運んでもらうよりも、お得な可能性もあります。

古くて老朽化した自転車がある場合は、これを機会に買い換えることも検討してください。

また、子供の自転車がある場合は、お子様の成長に合わせて、買い換えることを検討してください。

特に小学生のお子様の場合は、すぐに買い換えることになる可能性があります。

子供用の自転車は、比較的スペースを取らないものの、プラスチックの部品が多いため、意外に壊れやすい傾向があります。

当然ならが、引越しの作業で壊れてしまった場合は補償の対象となりますが、引越し業者と補償交渉をしなければなりません。

このような点からも、子供用の自転車の買い替えを検討してみてください。

ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイクはパーツの破損事故に注意

いわゆる、ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなどのスポーツ用の自転車は、トラックでの運搬には向いていません。

というものも、これらのスポーツ用の自転車は、部品によっては壊れやすい箇所(特にリアのディレイラーなど)があります。

しかも、部品そのものは非常に高価です。

ところが、多くの引越し業者や運送業者のトラックのドライバーは、このような事情を知りません。

このため、乱暴な扱いを受けてしまって、部品が損壊してしまうことがあります。

以上の点から、スポーツ用の自転車については、引越し先(新居・卸地)がすぐそこの場合は当日、引越し先(新居・卸地)までやや距離がある場合は別の日に、ご自分で乗って運ぶことをおすすめします。

また、引越し先(新居・卸地)が遠い場合は、電車などの公共交通機関で輪行されることをおすすめします。

この場合、通常は、公共交通機関の運賃以外には追加料金(場合によっては追加料金が発生することもあります)がかかりませんので、検討してみてください。