引越しサービスのうち、最もお客さまが利用するプランが、小型の荷物の梱包と開梱包はお客さまがおこない、引越し業者はその運搬のみをおこなうプランです。
業者によってサービス名は様々ですが、ここでは、「基本プラン」とします。
基本プランの特徴としては、お客さまの作業負担が多い反面、最も効率的な典型的な引越しのプランです。
お客さまが小物を梱包・開梱包するプラン
基本プランは、小型の荷物の梱包・開梱包など、お客さまが自分でできることは自分でするプランです。
このため、お客さまにとっては、作業負担が多いプランであるといえます。そのぶん、おまかせプランなどと比べると、料金が安くなります。また、引越し業者としては、比較的負担が軽いプランといえます。
基本プランは、その名のとおり、引越し業者にとって最も基本的なプランですので、通常の引越しプランといえばこのプランを意味します。
ですから、引越し業者としては、最も馴染みのあるプランです。そういう意味では、引越し業者は、ご依頼の件数が少なく、馴染みのないプランよりも、慣れた対応ができます。
引越し業者との役割分担が最も効率的なプラン
基本プランは、引越し業者とお客さまとが、お互いにできる作業を分担します。
このため、作業効率的にも、また、コストパフォーマンス的にも、最も効率的なプランのひとつといえます。このような事情があるため、引越し業者のプランの中では、最もお客さまから利用されているプランです。
すでに述べたのとおり、このプランは、引越し業者にとっては馴染みのプランですので、作業効率はかなり良いプランです。
スタッフとしても、ひととおり状況を把握して、特に綿密な打ち合わせをすることなく、すぐに作業にとりかかることができます。その意味では、「早く終わらせる」という意味でも、おすすめのプランです。
一般家庭におすすめ
基本プランは、休日や平日の夜にある程度準備ができる、一般的な家庭向けのプランです。
荷物の梱包には、ある程度の慣れや経験が必要ですが、週末にまとまった時間が取れれば、よほど多くの荷物がない限り、準備そのものは1週間程度で済みます。ですから、「荷物が多すぎで基本プランでは対応できない」ということは、まずありません。
特に、お客さまが専門主婦の場合は、平日に少しずつ準備ができるため、おすすめのプランです。
ただし、引越しの準備にとりかかると、日常生活にかなりの支障を与えます。特に、梱包済みのダンボールの置き場所に困ることと思います。
このため、あまりダラダラと時間をかけずに、一気に集中して準備するようにしてください。
小物梱包は厳重に
基本プランでは、小型の荷物の梱包はお客さまがおこなうことになります。
この場合、ダンボールの中身の破損のリスクは、お客さまの「故意又は過失」として、原則として梱包したお客さまが負担することになります。
標準引越運送約款第23条(免責)
当店は、次の事由による荷物の滅失、き損又は遅延の損害については、損害賠償の責任を負いません。
(途中(1)~(7)省略)
(8)荷送人又は荷受人等の故意又は過失
出典:国土交通省「標準引越運送約款」
つまり、引越し業者による補償の対象となりません。このため、小型の荷物の梱包は、注意して厳重におこなってください。
特に事故が起こりやすいのが、食器(割れ物)の破損です。ですから、慣れないうちは、少しやりすぎと思うくらい、多めに食器梱包用紙を使って梱包してください。
また、隙間のないように、新聞紙などを詰めて梱包してください。なお、どうしても自信がない場合は、食器の梱包だけでも引越し業者に任せるようにしてください。