2トントラックは、主に荷物の多い一人暮らし・単身者や夫婦・カップルなどの2人家族の引越しに使うトラックです。

2トントラックは、引越し業者が使っているトラックとしては、軽トラックを除けば1.5トン(2トンショート)トラックに次いで、2番目に小さなサイズのトラックです。

引越し業者によっては、2トントラックを「2トン標準」(または単に「標準」)、「2トンロング」などと呼んでいます。

なお、2トントラックには、1.5トントラックで十分に経験を積んだスタッフがドライバーとなります。

このため、ドライバーの経験は比較的豊富で、能力も高いことが多いです。

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2トントラック(2トンロング・標準)は一人暮らし・単身または夫婦2人家族の荷物の引越しに使う

2トントラックは、荷台の容量・サイズが約15㎥(立方メートル・立米)です。主に荷物や家具が多い一人暮らし単身者か、または夫婦2人世帯の引越しで使用するトラックです。

2トントラックは、大型の家具やダンボールの荷物がよほど多くない限り、1台でたいていの一人暮らし・単身や夫婦・カップルの2人世帯の引越しの荷物を運ぶこともできます。

かなり荷物が少ない場合は、夫婦と子供1人の3人世帯の家族の引越しの荷物も運ぶこともできます。

また、2トントラックはサイズが大きいトラックの補助車両としても使われます。

2トントラック自体、そこそこ荷物が積めますので、これが補助車両として付いている現場は、かなり多くの荷物がある現場といえます。

大型車が入れない狭い現場では、2トントラックは、大型車に引越しの荷物を積み替える車両としても使われます。

さらに、2トントラックは、狭くて移動距離が短い現場では、ピストン引越しにも使われます。

このように、2トントラックは、1.5トントラック同様に、ありとあらゆる引越しの状況で使われるトラックです。

引越しの経験が豊富・実力も高いスタッフが担当

2トントラックは、若手からベテランまで、幅広い経験のチームリーダーがドライバーを務めます。

具体的には、契約社員、ベテランのアルバイトなどが務めます(まれに正社員がドライバーを務めることもあります)。

いずれも、1.5トントラックのドライバーとして長く経験を積んだうえで2トントラックを運転しています。

引越し業者のドライバーは、まず1.5トントラックで、あらゆる現場での作業を経験します。

このドライバーの中で、1人前として認められた者だけが、2トントラックを運転させてもらえます。

2トントラックのドライバーを務めるには、長い期間、1.5トントラックでの経験が必要で、1年や2年の経験では、ドライバーは務まりません。

ただし、毎日引越し作業をしている正社員に限っては、実力次第では1年目で2トントラックのドライバーを務める場合もあります。

このため、2トントラックのドライバーは、かなり経験が豊富であるといえます。

2トントラックのドライバーの作業は比較的安定だが車両事故に注意

上記のように、2トントラックは、1.5トントラックのドライバーを長く務め上げたスタッフが運転しています。

たいていは契約社員か、かなりの経験を積んだ大学生やアルバイトがドライバーをしています。

ですから、作業全般の経験が比較的豊富で、ドライバーの引越しの作業そのものは安定していることが多いです。

なお、2トントラックはホイールベースが長く、実は小さいサイズのわりには小回りが利きません。

ところが、トラックのサイズ自体は小さいため、道路が狭い現場で作業することがあります。

このような狭い道路を通るような現場の場合は、2トントラックによる車両事故に注意してください。

通常、狭い道路での車両事故は荷物の破損などにはほとんど影響はありませんが、事故処理のために、極端に長い時間、引越し作業が中断するおそれがあります。

2tトラック1台の引越しの場合は他のスタッフの作業に注意

2トントラックは3人乗りです。

このため、2トントラックが1台のチーム編成の場合は、ドライバー兼チームリーダー1人と、1~2人のスタッフの合計2~3人のチーム編成となります。

通常、2~3人のチームの場合、引越し業者はドライバー兼チームリーダー以外は、アルバイトか派遣社員で編成して、サブリーダーを配属しません。

このため、ドライバー兼チームリーダー以外のスタッフは、あまり作業に期待できません。

もちろん、ドライバー兼チームリーダーは、1人~2人のスタッフを指揮する程度でしたら、サブリーダーなしでも問題なく作業することができます。

ただ、トラックの荷台で作業をしている場合は、他のスタッフに目が行き届かなくなります。

ですから、ドライバー兼チームリーダーがトラックの荷台で作業をしている際の作業効率の低下や事故の発生に注意してください。